『絶望を希望に変える経済学』を読み上げた。実質1ヶ月くらいかかった。途中冷却期間を入れたので実際は2ヶ月。
難解に書かれているわけではないが、データーがなく、逸話が語られるだけの個人的に苦手なタイプの本だから。それでも、この本。間違いなく『お薦めの1冊』としていい。
<ウミネコプロジェクト>
ビスコ君になりました〜!
このところキジトラ君が来ないので、お隣さんのクロちゃんリラックス〜♪ クロちゃんも顔を合わせると腹出しスタイルでお出迎え。ちょっと無防備過ぎではないですか? ま、「家の子」だからいいのですが、、
<再度現地調査>
MDさんから頂いた昨日のコメントで、軟弱地盤などのリスク地帯は公園や工業専用用地、賃貸公共住宅などにしたとか。そうなるともう一度、氾濫平野に分類された場所が気になる。
明治時代の地図によく対応する。
やはり、公園の存在は偶然では無いかもしれない。それで2つの谷部を盛り土で造成した場所を再度調査。
下、北側の谷部を上から眺める。左上に公園があり、道路を挟んで急斜面が続く。
下から眺めるといかにも谷部地形。中央上が公園の位置。右に湾曲しながら谷部が流れて井野川に谷部が続く感じだ。
南側の谷部はとても谷部には見えない。写真左上に公園が位置する。そこから同じく道路を挟んで斜面が続く。
下から眺めると、2段に高いコンクリート壁が築かれて、その下に車道が走っている。下の図の中央上部に公園が位置する。
もし、ここが谷部だとすると、とても今の状態では想像できない。ただ、この斜面部分には銀杏だけ、他に植生がない。いかにも人工的。 雑木、巨木がないのは明治以降の造成を示すのかもしれない。
因みにここの斜面の銀杏は雌で、ギンナンの収穫場所![]()
『絶望を希望に変える経済学』24
弱者を救済する場合に忘れてはならないこととして、著者は『助けてもらう人の尊厳を踏みにじってはならない』という。p399
そしてそれを示すものに北インドのラクナウにあるバラー・イマームバラー宮殿を逸話を紹介する。その宮殿は干ばつで収穫がなかった1784年に建てられたものだが、
<昼間に動員された住民が建て、夜にその建てた分を貴族が壊したとか!>
高貴な貴族も飢えていた、しかしそれを悟られるくらいなら餓死を選ぶ、ならば彼らにも仕事をしてもらい、それなりの金銭を貰う仕組みを太守は考案したとか。p398
この冒頭の話に続いて、最近に日本でも話題になるベーシック・インカムが議論される。p400
しかし著者は本当の餓死が問題となるような、極めて貧しい発達途上国では選択肢に入るかもしれないが、それを先進国では支持しないとする。p432
最大の理由はそれだけの資金がないという単純な理由。アメリカで計算すると年間3.9兆ドルが必要で現在の連邦予算と同額だとか。p409
本当に困っている人だけに支給できればいいが、これは現状では難しいらしい。例えばメキシコの同様な例で100ペソを世帯に配るのに10ペソ経費がかかり、その34%は受給資格の審査に、25%は継続的確認作業にかかったとか。p401
更に問題なのは本当に必要な人が申請しない、精々1/3くらいしか申請しなかったとか。これはそうした本当に困っている人たちには申請が難しい現実がある。似たようなことはアメリカでも学校給食無償化事業や補充的栄養支援プログラムでも起こっているらしい。p403
これを効果的に進めるには申請の為の事務作業にかなりの支援が必要らしい。
この点に関して、個人的に思うのは、日本の所得を把握出来るマイナンバーに銀行口座を紐付けすれば、自動的に=プッシュ型給付が可能なことだ。地元でもそれが進んでいる。
私のパブリックコメントの効果かどうかは分からないが![]()
、そうした提言は「ウザイ住民」としてこれまでやってきた。
しかもデジタル通貨で給付すれば、米国のフードスタンプのようにアルコールや薬物の購入に使えない。その点、現金ではそれが区別できない。ここにも「現金の呪い」がある。そうしたキャッシュレスの効能ももっと宣伝すべきだ。
ただ、あとから述べるように、著者はフードスタンプのように「尊厳を軽視」するような仕組みには反対だとか。









