戦後政治の清算 & 『物流の世界史』9 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<Salsonなしの土曜>

体調は悪くないし、熱はもとより咳も出ていないが、他への感染リスクを考え恒例のSalsonは欠席。ま、当然。

 

それなら土曜の夜は読書三昧としたかったのだが、なかなかそうはいかぬもの。基本土曜の夜に読む習慣がないのが大きい。

 

 

 

<体重減少と頻尿改善?>

予想通り、7月4日より1.5kg減。体重は血圧のように毎日測っているわけではないが明らかな減量でBMIは21台になった。尤もこれは健康的なものではないので早く健康的な生活に戻ることが必要。

 

同じく、この時期から頻尿が改善した。何と平均レベル以下! これも注目すべき点。コロナ感染と関係があるのだろうか? 体温、尿、体重と色々変化が見られた。次回の定期通院ではデーターを持っていき、医師の意見を聞いてみよう。これぞEBM。

 

 

 

<7日は安倍元首相の1周忌>

嫌いな政治家筆頭だったが、流石にテロに倒れたというのは無念だし、あってはならぬ事だった。

 

しかし、逆恨みの犯行とはいえ《戦後政治の闇》の部分をこの事件が一瞬でも光を当てたという事は間違いない。安倍氏の死を無駄にしない上でも全貌解明が必要。戦後政治の闇を清算をするだけの覚悟が果たして今の自民党にあるのか?

 

 

 

 

『物流の世界史』9

ここで突然、フリードマンの『フラット化する世界』を取り上げる。あの本も超〜お薦めの1冊だった。しかし著者は20世紀のバリューチェーンと通して移動する物の流れは、極めて不均一だったとする。つまり、フラット化して自由に流れているように見えたものは一部だと。p166

 

具体的にコンテナ輸送の実態を見ると、中国で生産されたものの1/4は輸出されたが、帰りのコンテナは古紙や使用済み電子機器のリサイクル品で占められ。p174 行きが90%積載とすると帰りは56%程度だとか。p179

 

つまり中国への復路は積載物に乏しかったわけで、対象を選べたわけではなさそうだ。一時期、日本が中国に廃棄物を輸出していると非難されたが、実はこうした背景もある。空で帰るよりガラクタでも何でも多少運賃が取れるものなら運んだ方が得との計算。

 

コンテナ船の積載量はTEUで表され、1TEUはトラック1/2台分で20ftコンテナ1個らしい。最大コンテナ船は11,000TEUでトラック5500台分。つまりトラックは2TEU、40ftコンテナ1つを運ぶ。p181  

 

こうしたコンテナ船の建造で貨物輸送の信頼性も高まり、運賃も安くなり、関税も引き下げらると生産コストだけが決め手となる。2つの因子が関わる。1つは労働コスト、もう1つは規模の経済。p190

 

昔のサプライチェーンは大企業による垂直統合がメインだったので、下請け、孫請けまで大企業により統制がとれていた。しかし、物流コストの低下と貿易障壁が著しく低下したことでバリューチェーンに進化した。つまり、下請け、孫請けの関係から一番安価な商品を売る部品企業なら何処からでも調達するようになり、垂直統合型のサプライチェーンは時代遅れのものと考えられるようになった。つまり何かに特化した企業ならば1つの企業でなくて複数の企業に売れるので規模の経済が達成できる。買う側としてもそれで製品が安くなれば文句はない。

 

そうした中で、バリューチェーンの頂点にいる企業はリンクの末端にいる《孫請けについて何も知らない状況》が生まれつつあった。垂直統合の時代には考えられなかったことである。p191

 

こうしたことのツケがいくつかの不祥事を生んだ。例えば有毒物質のコーティング剤で塗装された安価な部品で作られたBMWの車が大量にリコールされたとか。高価なBMVがわずか数ドルの部品のためにリコールされる羽目になったということ。