今日はOFF日だが、いつもの時間に目が覚め。何もThings to Doがないのでウキウキ。それに今夜はいつものSalson。またクラスメイトによるパフォーマンスがあるらしい。行かないとね!
そんなこんなで早めのアップ。
<貧困途上国>
日本のことを「貧困途上国」と呼ぶ人がいるらしい。「言い得て妙」だと思うが、それは外から日本を見ればより明らかだとか。しかし、そうしたことに気がつかないで四半世紀前の日本の位置から世界を見ている人が多いみたいだ。時間が止まっている?
この印象を持ったのは、例のAK氏のコメント記事と「つよつよぴーさん」の記事が頭の中で絡まって生まれたもの。但し、「つよつよぴーさん」の記事の内容は元日銀総裁の黒田さんによる金融緩和策をめぐるもので直接関係ない。
自然科学では、ある仮説(理論)を元に実験(政策)をして、予想通りの結果が出なければ、その仮説は破棄して、別の仮説を元に新たな実験を組む。このことの繰り返しで理論を積み上げていく。その点を考えると『経済学はハードサイエンスではない』というのが私の理解。
『日本の大問題』
副題:現在をどう生きるか。
養老孟司、藻谷浩介著、中央公論新社、2016年初版。
養老孟司氏はもはや紹介する必要ないが、藻谷氏はこれまで『デフレの正体』『里山資本主義』などの著書で注目している経済評論家(?)色々学ぶところがあった。
両者は27歳の歳の差がある、環境・視点・専門が異なる2人の間で起こる反応が楽しみだ。冒頭、養老氏による「長めのプロローグ」なるものがある。その中で『何の役に立つかわからないことをやる』という章がある。p33
個人的にも「将来役に立つかわからないことを学ぶ時代」だと感じている。何故なら、今学んでいることは10年後にはおそらく役に立たない。分野によっては5年後だってわからない。しかし、今学んだことの延長に未来の学問や技術があるのは確実だ『何の約束もない、自分でその延長線を引いていかねばならぬ』時代だと感じている。
曰く、『意識されているのは、脳で処理される情報のごく一部』というのは脳科学者なら誰でも知っている事実だと養老氏は言う。p33
私は別の言葉で、つまり「沢山の情報の大部分を削ぎ落として、初めて人は世界を認識していると考えている。その中には失われる重要な情報を含むといつも感じていた。
更に『歴史認識は全て後知恵』だとも。p41
それはそうだ、だからと言って我々は過去から自由なわけでもない。現在は過去の延長なのだから。
『教育のやり方によって、適応する人と不適合の人がいる』p61と言うのも事実だろう。
しかし、今の学校教育は集団で教えることになっているので難しいところ。もし可能性があるとするなら選択肢を幾つか揃えてあげること。その1つがフリースクールかもしれない。これについては何も内情を知らないので迂闊なことは言えないが…
以上、64ページにも及ぶ長いプロローグが最初にある。

