無知か悪意 & 『脱! 暴走老人』4 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

日曜朝にいつもの時間に起き出した。なにしろこの数日「休養」バージョンで寝床に入る時間が長かった。喉風邪はほぼ回復、その代わりに少しお腹が緩い。多分、ビタミン補給とばかりにいつもより沢山サラダを食べたからだろう。

 

昨夜のSalsonに行けなかったのは残念だが、仕方ない。来週から普通のスケジュールで動けそう。いずれにせよ症状が軽くてよかった、コロナでもなかったのだろう。

 

追加投稿(7:29AM)

初雪

 

 

 

 

<無知か悪意>

昨夜のテレビで钟南山氏が全く異なる意見を述べているかのような映像が続けて流れていた、つまり彼が《政府の意向に従って意見を変えている》という内容だ。非常な違和感を感じた。

 

というのも、彼は今年の5月の時点で既に「動的ゼロコロナ政策」は長く続けるのは難しいという論文をNational Science Reviewという国際誌に出している。

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12740526070.html

https://doi.org/10.1093/nsr/nwac054

 

レフリーによる査読の期間や論文作成にかかる時間を考えれば、今年の早い時期に、場合によっては去年の段階でそのような結論に達したと考えたほうが正しいだろう。

 

私はマスコミが何処からから撮ってきた映像を「切り抜き」して正反対なことを述べているかのような操作をしたと疑っている。マスコミのよくやる手。自分達のストーリーに従って「切り抜き」を並べるという手口だ。《無知でなければ悪意》。

 

それとは別に、科学者が新しい事実や理論により意見を変えるのはあること。科学は宗教ではない、永遠の真実など宗教に任せておけば良い。

 

 

 

<再びSIRモデル>

オミクロンならば感染してもそれほど問題ないが、人口の多い中国で感染拡大(あるいは感染爆発)が起こると突然変異が蓄積する=必然、特にRNAウイルスなのでこの傾向は顕著。運が悪いと強毒株が出現する=偶然。まさに「偶然と必然」の世界。

 

SIRモデルという感染の微分方程式によれば、感染速度dx/dtと治癒速度dy/dtはそれぞれ、以下の式で計算される。
dx/dt=R0(1-x-y)x-x  
dy/dt=ax

x=感染者数の人口比。

y=治癒者の人口比。

R0が基本再生産数。

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12596210916.html

 

中国はこれまでゼロコロナを厳しく続けてきたので未感染者が多い。しかもワクチンも進んでいないし、従来型ワクチンでオミクロンに対する感染予防効果が低いとも噂されている。ファイザー製ワクチンの感染予防面での有効率が97%となっているのに対し、中国シノバック製は50.4%という記事が去年の早い時期に出ていた。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/04/50-49_1.php

 

従ってSIRモデルに従えば、今ゼロコロナを止めれば急激に感染が拡大し下のURLで論じた2)、即ちR0=大となる可能性が極めて大きい。特に今のオミクロンは基本再生産数が大きい(=感染性が高い)。R0はどのくらいなのだろう? それについての情報を最近聞かないが初期では2.5とされていたので、それ以上ということなのだろう。

 

今回のゼロコロナ政策の変更で、今後の感染は以下のURLのR0=大の条件になるはず。つまり下の図の点線が予想される感染者数。今までの中国は実線(R0が小)とピンク線の間。

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12692842199.html

 

注:右上の図の感染経験と無感染は逆。

 

そうなると変異も急激に蓄積し=必然、その中から強毒株の出現の可能性はありうる。ただしこれは偶然に任される。オミクロンの性質に惑わされると、かつての20世紀初頭のスペイン風邪の轍を踏まないとは限らない。そこでは突然死亡率が途中から急上昇した。

 

 

 

 

以C抗C

ビタミンCでCOVID-19に対抗する。いいね〜♪  AK氏のサイトから知った言い回し。

https://ameblo.jp/xuzhoumeso/entry-12779650189.html

 

 

 

 

『脱! 暴走老人』4

この著者は、

 

『欧州の高齢者たちは年を取ってから暴走したりしません』という。p204 

 

本当か? もしそうならデーターを示してもらいたい。単に偏ったマスコミの報道ゆえではないか? 何でも欧州の社会の方が優れている的な、そんな意識が垣間見れて信頼できない。

 

もしそうなら、何故、欧州の方が暴力の頻度は日本より高いのか? 殺人率で見ると、日本は英国の人口10万人あたり1.12に比べ0.25人と1/4以下だ。それともこれは若者の殺人に偏っているというのか? いずれにせよデーターを示せ! 

https://www.globalnote.jp/post-1697.html

 

著者の住むイギリスの年金は2017年時点で週122.3ポンド(月7万円強)ドイツは月1418ユーロ(18万円だが、かなり天引きされる)

 

これは以前目にしたデーターでは、米国:単身1,229ドル、夫婦1,994ドル、ドイツ:713ユーロ。英国:単身、週102.15ポンド。夫婦、週163.35ポンド。これは為替レイトで変動するが、購買力平価換算で計算すれば<日本は3割多い>とされている。いずれにせよデーターを示せ! 

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12592935681.html

 

その上で、著者は欧州の高齢者は老後資金を投資や運用で稼いでいるとして、日本では貯金や年金に頼っている点を指摘する。p138

 

しかしそれは望ましい選択か? 投資は常に稼ぐとは限らない。原資を失うことだってある。その意味ではむしろ貯金の方が安全。誰が20年後、40年後の原資を保証するというのだ?

 

更にここで「確定拠出型年金制度」を推薦する。アカロフが『不道徳な見えざる手』の中で、
『制度を支えることが難しく』
『なんの保証もない』
『匙を投げた』
不道徳な手
と云う言葉で表現した制度のことだ。

 https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12564200313.html

 

そうした批判に対して、著者は何も議論しない。もしかして知らない?