Life goes on & 『遊牧民から見た世界史』5 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<Life goes on with Corona>
土曜はいつものように六時からの『小さな村の物語、イタリア』を観る。
https://www.bs4.jp/italy/articles/2f12tmf6a1l0rkwz.html

2013年から9年ぶりに訪れるコロナ下の村、サン・コスタンティーノ・アルバネーゼ。その村は500年前にオスマントルコから逃れてきたアルバニアの人々が移住してきた。今でも人々はアルバニア語を話すらしい。

これは他にも聞いたことがある。カラブリアには同様なチヴィータCivitaという村がある。この村もチヴィータも山の上に砦のように築かれたのにはそうした背景があるからだろう。

外からやってきてその村でパン屋を始めた女性はアルバニア語を学び、さらに村人からアルバニアのパンを復活させたとか。いつ見ても良い番組。
https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12734080304.html

突然気がついたが、この番組のテーマ曲でSalsa Romanticaが踊れる。
https://www.youtube.com/watch?v=7OamO5VPhX0


番組の余韻に浸りながら、SalsonにGO。福岡の土曜の夜はほぼ昔に戻りつつあるが、それでもまだ人出は今一つ。それに新しい習慣、Dance with mask。

 

 

写真3




『遊牧民から見た世界史』5
ローマ帝国からビザンツ帝国は金本位制。古代ペルシャは銀本位制。インドは金銀両用。中国は基本、銅本位制。ただし銅は大きな取引には向かない。これはモンゴル以降国際取引が増えたことで変わったという。p333

では、比較的大きな取引は中国ではどうしたか? 基本「塩」「穀物」「絹」など貨幣以外のものが使われた。p342

モンゴルは中国における銀の基準を4グラム、40グラム、2キロとしたとか。1:10:500。p334 モンゴルは歳入の8割が「塩」の取引を許可する「塩引」という引換券=有価証券の売買代金。これは従来も伝統的に塩は専売で国家財政の3~4割を塩取引で締めていた。p339

それゆえ、実は紙幣への道は既に開かれていた。これは中国特有の銅本位制が実態に沿わないことからくる伝統的な代用貨幣。p340 これにモンゴル以降、銀が加わる。しかも銀本位制は既にイスラーム社会やインド社会で使われていたのでスムーズに国際化に対応した。いや、むしろこうした経済圏に入るために求められたものかもしれない。

さらにモンゴルは通商を盛んにするため、通行税を無料化し、その代わりに商税=売上税を導入した。p346

但し、この時期=新大陸の銀が加わるまで世界的に銀不足の状態。そんためにますます紙幣(塩引)の重要性が増した。p344

こう考えると、モンゴル帝国は通商、遊牧民であるがゆえに中国に紙幣を普及させる下地があったと言える。