<今年の収穫の1つ>
MMT理論を少し齧って、世にいう『トンデモ理論』ではないということが判ったということ。但し、ハイパーインフレのリスクがあるということについてキチンとした防止策は聞けなかった。国家の通貨が信頼を失った時の状況(80年代のメキシコ)を少しでも経験したことがあるものとしては、そこが心配。
結局、閉鎖系の通貨理論? マネーの国際化、デジタル通貨に飲み込まれるのではないか? それについての回答は今のところ得られなかった、と感じた。さて、どうでしょう?
<古代史における遺伝子研究の成果>
木曜昼のNHK-BSで『奇跡の巨石文明!ストーンヘンジ七不思議』を観る
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2019099180SA000/
最後の最後で衝撃的な報告を聞く。もしこれが事実ならば驚くべきこと。つまり、それまでブリトン人のイングランドが、ストーンヘンジ建設後の数100年後に急激にビーカー人への劇的な人口交代が起こったという遺伝子研究の結果。
通常、異民族による侵略・支配が起こっても遺伝子の変化はそう簡単には起こらない。例えば縄文から弥生への転換でも遺伝子レベルでは混在した。また最近の考古学的研究によればある期間、両者は住み分けして、共存したとも言われる。
それが急激な人口構成の変化を起こしたとすれば、それは疫病か激しい民族浄化による文字通りのジェノサイドが起こったことを意味する。さて、事実はどうなのだろう?
https://55096962.at.webry.info/201902/article_12.html
http://www.koji007.tokyo/2019/03/
勿論、この遺伝子解析が必ずしも正しい人口転換を反映していない条件で行われた可能性もある。即ち、サンプル数や分布の偏りなどによる。今後の研究を待ちたい。
https://www.independent.co.uk/news/science/archaeology/stonehenge-neolithic-britain-history-ancestors-plague-archaeology-beaker-people-a8222341.html
何はともあれ、今日は大晦日。 皆様良い年をお迎えください。
『格差大国アメリカを追う』5
著者は「雇用を守ることを優先する日本の会社」を高く評価し、『失われた20年は間違いだという。p235
「日本企業が自らの成長を犠牲にして会社の、そして日本社会そのものの連帯を懸命に守った20年だったと言えるのではないでしょうか」と著者は言う。p245、p266
しかしそれが非効率な部門を赤字のままで(=法人税を払わずに)保存し、p239 時代の変化に遅れてしまった原因ではないか? だから内部留保を高め、従業員の首を切らないようにしたというのだろうか?
ここら辺は明らかに意見が違う。確かに<物言う株主>が日本では不人気だったので、『そんなに内部留保を高めるくらいなら、株主に還元しろ!』という力が弱かった点はあるかもしれない。それが利益を新しい分野への投資に回し、それに伴い人員配置を行い、新分野を開拓するということに怠けていたのでは?
当然、そうすることで仕事を失う人も出てくるかもしれない。あるいは市場から退場する企業もあるかもしれない。しかしそれが新陳代謝というものだ。日本は計画経済ではないのだから!
『生き残るものは強いものでも、賢いものでもなく、変化するものだ』
とのダーウィンの言葉通り、<変化すること>こそ重要な生き残り戦略の筈。
「言うのは簡単だ」と言われるかもしれないが、個人的にもそれで研究分野を変えてきた経験があるので自信を持って反論できる。確かに大変で、計画通りにはいかなかったが、そのままだと《ジリ貧になったことは確実》で決断は正解だったと今でも信じている。
以上でこの本は終わり。いろいろ反論満載でしたが、同時にこのような見方もあるんだ、との印象がある。勿論だからと言って同意するというものではなかったのだが。 結構アッという間に読み終えた内容。