<日曜の夜の散歩>
福岡も第三波がやってきたので、このところ週末はモールに行かず自宅待機。夜にいつもより長めの散歩をとって気分転換を図る。先日国勢調査の担当範囲を歩いてみたら、一際クリスマスの飾りがテンコ盛りの家がある。夜中でも家の周囲が明るくLEDで照らされている。実はその家こそ未提出の1軒。この1軒で100%に足らず、99%に留まったいわくつきの世帯。私自身の6回にわたる自宅訪問と恐らくその後、役場からの再度の依頼を受けても国勢調査票の提出を拒否した確信犯(笑)
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おそらくそれなりの主義主張があってのことだろうが、それと飛び抜けて豪勢なクリスマス飾りの組み合わせに違和感を感じるのは、考えすぎか?
<温泉>
先週私が温泉に行ったので、向こうも行きたくなった? 杭州の近くにもあるらしいが、どうやら本物の温泉のよう! 場所は杭州市内から2時間半くらいかかるみたいだ。
『21世紀の貨幣論』3
同じくマネーがまだ発明されなかった時代のクレイトークンの話。羊や牛の数をそれに対応する陶器製の小さな物で記録した。この際重要な点は、一匹は陶器1個に対応したということ。それ故夥しいトークンが必要となる。これを初めて発表したのは、なんと1969年、ごく最近だ! フランスの考古学者デニス・シュマント=ベッセラという人からいい。紀元前3100年頃、ウルクでイノヴェイションが行われ、陶器の代わりに粘土板にこの陶器製のトークンを型押しして記録されるようになる。p65 つまり三次元のものが二次元の記録媒体に代わった。大量の陶器を造るよりはるかに簡単。さらに、進化してトークン自身ではなく葦のペンで同じように記録されるようになる。
しかし最も偉大な発明は、沢山の刻みを入れるよりも「数」を表す「記号」を発明したこと。つまり、「文字」の発明が「数字」の発明を引き起こした。パン=△(トークンとしては円錐形だったとか)としたことから、9個のパンを意味するものとして、
「△△△△△△△△△」 ではなく、「△9」と刻むという発明だ。
これは一枚の粘土板に穀物14万リットルを受け取ったと記録する場合には相当有効な方法になっただろう。p66
そしてここでようやく遅れた原始的ギリシャで思想革命が起こる。著者によれば、それはギリシャが遅れていたが故に可能になったとも。以下のように著者は表現する。
『古代メソポタミアの技術である、文字、数字、会計は、原始的で部族主義のギリシャの制度と出会い、全く違う環境に移植された… メソポタミアと大きく異なる価値の概念が萌芽していた』p87
これほどまでに独創的なアイデア(それが正しいか間違っているか、ではない)を生み出した著者の背景を知りたくなり、最後の履歴を見てみると。オックスフォードで古典学と経済学を学んだという! やがて経済学の博士号を同じくオクスフォードでとったとか。
古典学と経済学という組み合わせ。とても日本の教育では考えられない。しかし同様なことは別の世界でもよく見られる。ラテン語・ギリシャ語専攻からプログラミング言語関係の分野へいくという例が以前にもあった。曰く、
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『その(ラテン語)訓練はほとんど理解しがたいプログラミング言語でかかれたプログラムの文書化を引き受けた』