怒る高齢者 & 『ドバイがクール』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

< GO TO Trouble >
予想通りのGO TO Trouble=第三波が来ている。以前以下のように書いた。
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『政府は目に見える行動で安心を示すことが今は必要。それなくしてGO TO TravelでもGO TO Eatでもないだろう?! GO TO Troubleになるに決まっている!』

経済を回さないといけないことは判るし、そうすべきだ。しかし、そのためには防疫の為の十分な対応が必須。未だに検査体制も貧弱。ウイルスは「生物と無生物の間」、独自で生存は出来ないので宿主摘発が一番大切。また目に見えるわけではないから誰でも感染する可能性がある。各個人の注意だけでは感染防御は無理なのが何故わからないのだろう??

中国やNYがやっているような網羅的検査は非現実的という自称専門家がいる。では中国やNYは非現実世界というのか? ここに30年前に全手動のPCRで32万個の網羅的検査を1人で短時間で完了させた人間が「出来る」と云っているが? 耄碌した老人の戯言か??  要は頭の使いよう! 最初から無理という人間に知恵は出ない!!
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事実、中国は完璧に近い検査態勢を構築したことで死者もよく抑え、経済は驚異的回復を見せていると聞く。これは真っ赤な嘘と云うのか?

 

 

「GO TO キャンペーン」が出来たのは、旅行観光業界と飲食業界が政治的な圧力団体だから。この2つ業種には巨額の税金が注ぎ込まれているが、他は放置され「Survival Gameを楽しめ」というのか?
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怒る高齢者、復活!



『ドバイがクール』
槇島公著、三一書房、2006年初版。

ちょっと古いが昔から重要な地域だと思っていたアラブ首長国連邦(UAE)。最近ではイスラエルとの友好条約を結んだイスラーム国として注目した。歴史的にも貿易中継点であると同時に現在では日本にとり最大?の化石燃料の供給国だったのではないかと思う。ところが、この国に関する情報は極めて少ない。何とか図書館でみつけた唯一の本。

歴史的にはアラビア半島の東端の半島部はオマーンとその近くのアラブ首長国連邦地域はかつて交易で栄えた古い王国。尤も「海賊海岸」と不名誉な名前も付けられている。
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此のアラブ首長国連邦(UAE)の中でも特に此の本はドバイに特化している。此の国人口の7~8割が外国人であたかも欧米の高級労働者が集まっている国際都市のような書き方をしてあるのは、「楽園都市」を副題にしているからだろう。p025 しかし、インドやフィリッピンからの出稼ぎの労働者も多い。それを書かないのは少し不公平。

ドバイは石油資源が発見される前から交易、ビジネス都市として開発した国王を「先見の明のある王」として描いているが、どうだろう? もともとドバイは交易、ビジネスの街。p041

ドバイと日本の関わりは最初、真珠産業が日本の真珠養殖で崩壊した不幸な関わりあいと、次にはあの「日航機ハイジャック事件」がある。p063

アラブ世界では後継者は直系男子ではなく、能力の優れた者が選ばれる世界だとのこと。p073 これはToddの分類によれば、アラブ世界が内婚制共同体社会を基本とするということと対応する。
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この本は第一章でドバイの最前線のことが語られ、2章では観光、そして3章で文化、歴史が語られる。基本、観光には興味がないので2章は全く読まずに読み終えた。その意味ではちゃんとした紹介ではない。

この中でスーパー皇太子(現連邦首相)と著者が云うシェイク・モハメド氏のことが数多く語られる。p071 多少UAE在住とかいうこの著者のポジショントークが入っていると感じるが、それは兎も角として、一人の人物に国の命運がかけられる国というのは、側から見てあまり安心感のあるものではない。

この国は60年代まで『水道も電気もなかった中世のような生活から』p160 突然、近代国家に生まれ変わったのはやはり60年代に発見された石油資源。こうした国は未来に不安を持つのが普通だが、この本にはそのようなところは微塵もない。また日々の暮らしとして30代の英国人女性の1日が紹介される。とても現代的で便利で豊かな日常描写だが、彼女が雇っているスリランカ人のメイドについては全く言及がなされない。p165

UAEではお米が主食だそうだ。p169 ちょっと意外、何故ならこの地での稲作は不可能だから。当然パキスタンなどからの輸入。

UAEは海洋民族と山岳民族、砂漠の民の混成による。p192 海洋民族というのは歴史的に考えてわかるし、砂漠の民というのも主要な産業である交易を考えれば判るが、山岳民族というのが知識がないのでわからない、彼らの生活の糧、風俗、文化なども一言書いてもらいたかった。