『われらの子ども』8 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<金曜午後>
今週末は「遊び倒す」との方針から金曜午後から街に繰り出そうと構えていたが、福岡でもコロナ感染者が増える予想があったし、人混みの中に出歩かないように指示もきたので(汗)仕方なく午後は普段歩かない場所に散歩の範囲を広げた。

それなりの距離を達成。10km、13185歩、13階。

 

夜はマスクをすることもないが、今回は用心の為に持参する。天気もよく快適。散歩の途中、昔河川の決壊があった場所に新たな住宅がまた建てられ始めていた。こうした事を知った上でのことだろうか? 因みにハザードマップ上への記載はない。これは地主の了解を必要とすることから。決壊場所から左手に新たな建設現場を見る。

 

大雨が降った時、あわや洪水になりかけた河が浚渫工事の対象になっているようだ。まだ工事は途中段階。

 



<光棍节(11-11)の舞台裏>
家族をモデルに使い宣伝用の動画を作成、これをTikTokで編成して宣伝、通販に使う。具体的な内容はよく分からないが、TikTokがこうしたところに使われていることに驚く。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6360/trackback

動画を撮ったスタジオは実は倉庫の一部を改装したもので店舗は持たない。手近な物、人を利用し手作りで商売をするエネルギーに驚く。




『われらの子ども』8
米国の国勢調査では政治意識についても調査しているらしい、驚いた。日本だととても無理、政治思想の侵害といって反対する者が出てくるに決まっている。内容は直接的政治思想の調査ではない。ちなみに質問内容は以下のようなことらしい。
  選挙に行ったか?
  最近政治について話をしたか? 
  公的集会に参加したか? 
  ボイコットやバイコットに参加したか?等、p26

米国の国勢調査局のHPは半端ない充実さを誇る。それに比べると日本の統計局は見劣りする。
https://www.census.gov
http://www.stat.go.jp

それによれば、選挙行動は学歴で大きく違うらしい。例えば大卒と高卒以下では投票に行く確率は2~3倍の差がある。p264  また、こうした政治行動の差は世代を越えて継承されるらしい。p265 これがラティーノの投票率が低いことと関係あるのだろう。

こうした経済的上層階級の政治参加と下層階級の離反を著者は「アメリカの民主主義の本質的リスク要因」と捉えている。p267  最後の第六章のまとめで著者は「何をすべきか」の結論として以下のように述べる。

『我が国の歴史において… 難題を成功裏に克服して機会(平等)の復活を目指すべく現在まで追求された各個別の対応は、具体的には様々に異なっているが、それら全ての根底にあるのは、他人の子供に対する投資への責任感だった… これらの子供もまたわれらの子供なのだ、という根深い感覚だった』p291

再びまた「われらの子供」という言葉が出てきて最後を結んでいる。


…中流階級からハーバードの教授になった著者は当初、

<自分が社会の梯子を登ることができたのは懸命な努力の結果だと思っていたが、実は自分の幸運が家族とコミュニティーの共同体的、平等主義的公共制度に依存していたことを理解した>

と述べている。これを読んで自分もそうだったのだと感じた。自分の場合は小学校高学年で父親を亡くし、父親が僅かな遺産を残してくれたおかげで生活にはそれほど困らなかったとはいえ、所謂母子家庭。それが大学はもとより大学院まで、さらに留学まで出来たのは高度成長期にあった日本の社会制度、親族の助けに支えられた部分は大きい。

今はどうだろう? よくシングルマザーの窮状を聞く。あれから状況が良くなったとは到底思えない。昔はあった親族の助けは今では期待できないのではないか? 社会が近代化し(あるいはアングロサクソン的核家族化)が進んだ。また、コミュニティーの相互扶助システムが崩壊しつつあることは、自治会の役員をして今回痛感したことの1つでもある。なかなか考えさせられる内容だった。間違いなくこの本も文字通りの『お薦めの1冊』。