週末、『戦国海商伝』を読み終える。
面白い小説は先が気になり、つい時間をそれだけに使ってしまう欠点がある。難しい内容の本は1時間くらいが限界で集中が切れてしまうので読み耽るというようなことはないが、小説では本当に1日それで時間を潰してしまう。ともかく読み終わったので良し、としたい。これで少し勉強もできる?
たまたま今日読んでいる『貧乏人の経済学』という本の中で、行動経済学が出てきた。貧しい発展途上国にはどこでも「未完の家」があるそうだとか。少しずつレンガを積み重ねて何年か何十年かかけて家を増築したりしているらしい。解説によれば、
欲しいものがあまりに遠くだと「貯蓄」をしていくのは難しい。だから<目に見える形で、手に届くところにレンガで固定する>こと。
これはなんとなく分かる。だから「数値目標」といって毎日の勉強時間や散歩の実績を数字として記載する。その数字、実際は目標でもなんでもないのだが、目に見える形で、手に届くところに置く。そうすることでやる気を維持する?
『バナナの世界史』4
バナナ、特にいま世界中で食べられているキャベンディシュと呼ばれる品種は南北中央アメリカへの導入は非常に遅かった。この地域がそれまで料理用バナナ(プランテーン)を食べていたにもかかわらず。それ最大の理由はジャガイモがあったからだとする。p190
ユナイテッド・フルーツはチキータ の商標で知られ。スタンダードはドールで有名。p196 私がよく朝食用に買うバナナはドール。こういう話を聞くとこれまでなんに気無しに買っていたバナナの商標に気をつけようと思うようになるものだ(笑)
キャベンディシュの弱点は輸送に弱いことだったらしい。しかしそれを克服するのは簡単だった。すなわち、箱詰めにするだけでよかったらしい。p202
ところがこれはこれまで半世紀かけて構築した輸送インフラを換える必要があった。とりわけ分散集荷が必要になるので鉄道の代わりにトラック輸送になり。ユナイテッド・フルーツにとっては、なかなか切り替えられなかったらしい。p203 こうした点は日本の携帯vs回線電話、ATM vs キャッシュレスに繋がる問題だ。
ところで食用バナナ=現キャベンディシュにはタネがない。正確に言えば、1万本のバナナに一個のタネがあるらしい。p220 これが品種改良を極めて困難にしている。それに対し、野生のバナナには小豆大の黒い種子が1本に20個くらいあるらしい。こうした野生種と掛け合わせて品種改良をする場合、タネが取れないことが技術的問題となるらしい。それでも40年間に2万近い交配種が生み出されたらしい。これは自然界の食用バナナの品種の400倍だとか。大変な作業だ。これもパナマ病が生じたが故だろう。