驚き、かつ勉強になった & 『肉食の社会史』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<驚き、かつ勉強になった!>
午前中は明日から紹介予定のシルクロード関連本の2冊目を読み始め、ちょっと期待に添わない内容にガッカリし、ダラダラと午前中を過ごす。 午後から気分転換にモールのスタバに行き、しばらく頭を休憩するために中断していた『脱・私有財産の世紀』を読み始める。そして再度驚いた。

『脱・私有財産の世紀』は5章からなる本だが、1章分で十分1冊分の内容がある。判りやすく書かれてはいるが、如何せんこちらに十分な知識がないので理解するにはそれなりの時間も知識の習得もかかる。それでも最後の章の「労働としてのデーター」は非常に興味深い。

何故、GAFAMが巨大な収益を挙げているのかが、なんとなくわかったつもりになれた。実はこうしたハイテク企業は生み出している利益の1%程度しか従業員(=プログラマー)に給料を支払っていない。すなわち利益分配率が極端に低い。それに対し小売業のウォルマートは40%。では、どうやって資本と労働を集積しているのか? これがこの章の題名に表現されている。

即ち、ユーザーに無料のスペースを提供している代わりにユーザーが作成したコンテンツ=データーを集めAI*に加工させて資本にしているということ。YouTubeなら動画だし、Facebookなら個人情報。Instagramなら画像や動画それに個人情報。Googleなら個人の地理的興味に関する個人情報。付け加えるならば、最近話題のTikTokならば個人情報と動画だろう。

*AIと書くとすごいように感じるが、実際は「統計」と「確率」。そしてそれを可能にする膨大なデーター。

いやはや驚いた! 同じようなインターネット企業で先輩でもあったAOLはスペースを提供している分に課金した。それ故、衰退し消滅した。IT企業だからといって皆、成功したわけではない。AOLはビジネスモデルを誤り、消滅した。

はい、私も30年前にAOLにサイト(メールアドレスとblogサイト)を提供される代わりにお金を払った口(汗)

注:実際にAOLは消滅したわけではない。



<今後のコロナ死者数を第一波から予測する>
現在は第二波(人によれば第三波)が来ているのは、今や多くの専門家も認めているようだが、これが第一波と同じような経過を取ると仮定して、今後の死者数の推移を予想してみた。

A,B黒丸部分を比較すると現時点(8/29)は第一波の4月25日ごろの状況に似ている。ならば今後3週間ほど(8月29日~)死者数の増加は続く可能性がある。この間、第一波での人口100万人当たりの死亡率は2.6から5.9くらいまで、即ち差にして3.5くらい上昇している。この数字は人口にして400人くらい?

勿論、現在は様々な対症療法が進歩していて治療期間も死者数も相当押さえられるはずで、仮に半分に押さえられると仮定しても200人。現在までの死者の累計が1,254人であることを考えると第二波までの最終的死者数は1500~1700人くらい? さてこの予想は当たるだろうか? そのうち判る。

なお、この第二波は震源地であり、世界で一番厳しい感染対策を取った中国でも起こっている(C 青丸)。この意味することは重要だと感じる。また死は感染から4週間後くらいに起こるとも聞く。ならば現在の治療が死者数を決定する最大の要因となる。

但し、ここで再度注目すべきことは、このコロナによる死者数はワクチンも特効薬もあるインフルエンザの死者数とかわらないということ。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6236/trackback
https://www.lab.toho-u.ac.jp/nurs/socio_epidemiology/blog/dqmvu90000000d2i.html

 


これは「ちーさん」のところの話題からインスパイヤーされたこと。
https://ameblo.jp/changzi728/entry-12620440577.html



『肉食の社会史』
中澤克昭著、山川出版社、2018年初版。

「はじめに」で著者は日本における肉食のタブーを仏教の教えととく言説が強いことを指摘する。しかしこれが神道から由来する可能性も指摘する。p14 そして1つの例として肉食を正当化する諏訪信仰における「諏訪の勘文」を挙げる。p18 

また天武天皇が天武4年に「肉食禁止令」をだしたことを例に挙げ、ここでは4~9月に期間が限られていること、また本来最も一般的であるはずの猪と鹿が対象から挙げられていない(挙げられているのは牛、馬、犬、猿、鶏の5種)ことから、限定的であることも指摘する。p39 なお遡れば、肉食の禁止は「魏志倭人伝」にもあるらしい。そこでは、喪中の期間禁止が書かれているとか。p43

とまあ、ここまで比較的気楽に読んできたが、少し苦手なタイプの本。それは文献解釈にとどまりもっと実証的な分析を好む人間としては物足らなさを感じる。それは二章の「肉食の実態」に入っても同様。別の本でもあったように今後、変わらないとも限らないが、残念ながらそれまでこちらの興味が続きそうにないと感じたのでここらで中断することにした。


…いや、正直に言えば、この本は当初、再度借り出しするつもりだった。ところが、図書館でたまたま手に取った本をパラパラとめくっていくうちにその気持ちが途端に薄れ、その本にのめり込んだことが最大の理由。その本の名前とは『新シルクロード5』。

たまたま手に取った本が「5」の「カシュガル編」だったことが何よりも大きい。これについてはまたいずれ後で詳しく述べたいが、その本の最後の「あとがき」で以下のように述べられていることを予告編にしたい。

『(「5」の内容である)第9集と第10集は、シリーズの中でも、きわめてユニークな内容をもつ… いささか趣を異にしている。(被征服者として900年を生き抜いた)民族の本質に迫りたい』p272