『脱・私有財産の世紀』14 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<BSプレミアム『古代中国』 禹の英雄伝説を観る>
(2013年2月7日初回放送の再放送)

良渚遺跡と二里頭遺跡の紹介番組。
1) 良渚古城遺跡は博物館から西に4キロほど離れた場所に位置する。てっきり博物館の位置だと誤解していた!
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5879/trackback

 

2)4,000年前の二里頭遺跡(夏王朝に当たるともされる)銅分析により遼寧省からも銅を調達。華南、四川省、ベトナム(ソムレン遺跡)からも二里頭型銅器が発掘される。龍の象徴性もここで生まれたとか。但し、二里頭の支配勢力圏は数百キロ。
https://www4.nhk.or.jp/P3872/



<夜もクーラーON>
最近、夜トイレに行く回数が増える。原因は暑さで目が醒めること。このところの夏バテもそれが原因か? 
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6272/trackback

そんなわけで、夜もクーラーをONにする。快適だ! 一度入れたら止められないね。ちょっとこれ迄の方針を変更する(汗)


<最後の論文>
昨夜、論文がOn lineで21日付(米国東海岸時間)公開されるとの連絡を受ける。実質何かしたわけではないので名前が載るのは少し気がひけるが、このプロジェクトをスタートしたという責任?は有るかも? いずれにしても、これを最後とする!

 

 

 

『脱・私有財産の世紀』14
先に述べた民主主義の投票にRadical sign(Root sign) =彼らはこれをQVと呼ぶ(=二次の投票という意味)を応用することは、多くの人がやはり躊躇するだろう。そこで彼らはそれを実際に検証するためのベンチャー企業=マーケットリサーチ企業を立ち上げたとのこと。またまた驚いた。p174

現行のシステムの問題は『多数者の専制』ということとがあるが、これはYES, NO, Don’t Care(棄権)の3つの選択肢しかないことによる。そこで持ち点を個々に与えてある複数の事項について加重をかけて投票する。例えば判りやすく政治的イッシューに例えれば、オバマケアー、中絶権、富裕税、移民、女性の賃金など10の政治的イッシューにすると。ある人はオバマケアーに強い関心賛成を持つが、中絶には無関心などがあるはず。そこで持ち点100点のうちそうした人はオバマケアーに25点を払い5票を反対に投票し、中絶には1点=一票を賛成に投じるという具合だ。そうした実例を図2.4に示す。p179

 

上の図の右側はそうしたQVの結果、左側は標準的なリッカート調査の結果。リッカート調査は7段階評価で(強く賛成~どちらでもいい~強く反対)で示されるアンケート。QVは予想される正規分布型をするが、リッカート調査は通常W型になる。p176 つまり強く賛成と中立と強く反対の3つに分かれる。


このことからQVは選好の強さをよく反映すると著者らは述べ、実際オバマケアーがこの結果から数千人を対象とした調査から「廃止」の方に偏っていること=共和党の勝利にやや相関する。p179

評価システムとしてのQVはこれまでの「いいね」や5段階スコアーと異なり社会集団の意思表示システムとして洗練されているように思われる。特に現代はUber やAirbabのようなシェアー経済にスコアが取り得れられているので、その価値が認められれば更に広がるだろう。p182

その1つの例として彼らが調査した2016年のアメリカ大統領選に関する結果を示す。彼らのQVの結果によれば、大統領選についての選挙民の嗜好は。好(+)嫌(―)として平均スコアーはケーシック=+0.12、サンダース=-0.11、クルーズ=-0.22、クリントン=-0.32、トランプ=-0.69だったそうだ。p442  つまり、二者択一の選挙は誰もが一番嫌だと思う候補者が実際に大統領に選ばれたとする。p186、p442

これを国政や地方政治にも使う。有権者は自分の持分を全ての選挙に使うので地域に根差している人は主に地方レベルに、若くよく引っ越す人なら国政に余計に持分を使うことができる。p187 さらに著者は被選挙権者にも使うことも提唱する。