先日PCRによる偽陽性の確率が0.1%とあった。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6259/trackback
考えてみるとこれは限界頻度の10倍だ。即ち、DNA polymeraseのエラー頻度は1万分の1、つまり0.01%とされているから、実際のエラー頻度はこの10倍ということになる。かなり正確にコロナのPCR試験が行われていることが分かる。
この10倍に上げているのがヒーマンエラーによる混入や汚染。それにエラーではない「死んだウイルス」の検知。前者は注意深くやれば抑制可能だが、後者は不可抗力。
DNA polymeraseのエラー頻度が1万分の1というのは、実は物理化学的限界に等しい。高校化学や生物では、塩基対合はアデニンにはチミン(あるいはウラシル)、グアニンにはシトシンと対合すると習うが、実際はそうではなく、塩基の官能基の間の水素結合で決まる。したがってその規則さえ満たせば人工DNAもデザインできる。
この水素結合にはいくつかの官能基が関与するが、これらの官能基にはある頻度で互変異が起こる。この頻度が1万分の1とされている。以下のURLの図を見てもらえば理解できるだろうが、ケト・エノール変異やアミノ・イミノ変異で大体1万分の1の確率で変動するから「間違い」がおこるのは必然的だ。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/904/trackback
ここであえて「間違い」という言葉を使ったが、これには我々の<価値判断>が入っているからで、その実体をみれば間違いでもなんでもない。不確定の世界の話。
長々と仕組みを書いたが、要するに現行行われているコロナのPCR(RT-PCR)試験というのは感心するほど注意深く、正確に実施されているということだ。よく、専門家と称するコメンテーターが「PCRには偽陽性、偽陰性がある」と尤もらしく口走るが、この宇宙で許されるエラーのわずか10倍程度のエラー頻度ということ。
偉そうに「PCRはエラーが多い」と言う専門家には
お黙り! PCRはあんたよりよっぽど正確だ
と言ってやりたい。(笑)
上記の問題とは別に、
『「国民全員にPCR検査をすべきだ」というPCR原理主義的な主張は、効率、予算、実現可能性のどの面からも非現実的』
だという医師もいるが、では中国武汉やNYの例は非現実世界の話だとというのか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200801-00190914/
検査は可能だし「網羅的解析の常道をご存知ないのでは?」とも疑う。ここに30年前に、一人で32万個を網羅的検査した人間がいる。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6237/trackback
要はアイデア次第。 最初から無理だと思う人間には「何も知恵が浮かばない」ということ。
いずれにせよ、中国は武汉で990万人のPCR検査をして、300人の無症状感染者を見出した。だから武汉人は「武汉が今、世界で一番安心、安全な街だ」と胸を張る。何故それを見習わない? 今一番必要なのは国民の「安心感」だ。違うか?
『ハンムラビ王』4
著者はこの法典が法的拘束力をもつものではなく、これまでに残っている多くの判例にこの法典に言及したものがないことを指摘している。p081 言ってみればある種の理念を表明したものなのだろう。
また有名な『目には目を、歯に歯を』の同害復讐のルールも文字通り行われたわけではない。現在までに残されている200程の判例に関する手紙によれば、上記の同害復讐のルールはエリート階層に対する判例であり、一般人や奴隷については被害者の救済に重点が置かれていたとか。例えば「目を損なった場合は銀1マナ=500グラム、歯を損なった場合は銀1/3マナ=167グラム」と言うように。p084
なお王に判決を求めた人々も農夫や牧夫、兵士や籠職人といったような比較的下層の民であったということが驚きだ。p093
因みにバビロンの位置は地下水位が高い為、ハンムラビ王時代の遺跡は発掘されず、せいぜい新バビロニア時代(紀元前625~539年)のものだけで多くの王に関する資料は敵国で王に滅ぼされ壊された都市、マリ出土のものによるらしい。これも歴史の皮肉。p094
<データーベースとして>
棗椰子の果樹園の木陰ではネギなどの野菜が栽培されていたとか。p092