惨事便乗型攻勢 & 『ショック・ドクトリン』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<数値目標>
https://www.duolingo.com/learn
アメジストリーグ,90XP,+40, 二十分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=-6dvSNw93Xs
HKS4, 3/6~4/6。背了四十八分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=3ZT54M1OuV0
中国語の耳を作るリスニング・入門会話編。 22.05~51.2 min, 听写一个小时十三分钟。一共两个小时二十一分钟。

运动;爬山散步230kcal和一个Zumba课



<AirMacその後>
設定をしはじめて気がついた。新しいAirはType-C端子のみで今の状態でネッウト用のケーブルに繋げられない。 USB接続用にアダプター(1,375円税含)を購入したが、この際ついでに家にWifiをセットすることにした。いろいろ検討した結果、ケーブルTVの会社のレンタルだと1月200円でWifiが構築できる。自分でWifi用の機器を買うよりいいのではないかとの結論になった。大体機器の値段は5,000円~10,000円なので、1年間レンタルでも2,400円とはるかに安いし保守点検もしてもらえる。昔からWifiよりケーブル接続の方がセキュリティー上安全という意識が長いことWifi導入を遅らせてしまった。いい機会かもしれない。土曜に、これまでのケーブル接続用の機器と交換となる。



<惨事便乗型攻勢>
今日から数回にわたり『ショック・ドクトリン』の紹介を予定している。読んだのは上巻のみで下巻は別の立場の人、ジェフリー・サックスの本を読んでから決めたいと考えている。それは著者の考えを素直には受けいれられない部分があったからだ。今は中立の立場にいたい。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6184/trackback

それはともかく、こん本を読もうと思ったのは理由がある。この本には  <惨事便乗型変革>  が描かれている。今、まさにこのコロナ禍の中で世界が混乱する中、香港や南シナ海での中国の動静がそれに相当する。こうした動きは前もって準備しなければこうも進められないものだと思う。その意味で習近平氏はなかなか恐ろしい人物だと感じている。
https://ameblo.jp/nanzuhan/entry-12600389455.html



<日常に戻る?>
図書館に本を返却に駆けずり回る。太宰府に5冊、地元の図書館に4冊返却する予定だったが、地元の図書館はいま、コロナ対応ということで5時までということで返却できず。5時までなら普通の人は使えないということだが、民間が色々苦労して仕事をスタートしているのに比べて「ちょっと?」という気がする。お役所仕事というのは言い過ぎか?

夜は2ケ月ぶりにZumba。マスクつけての運動はキツイ。時間も30分と短くなっていたが、それでも酸欠状態になる。



『ショック・ドクトリン』
副題;惨事便乗型資本主義の正体を暴く。ナオミ・クライン著、岩波書店、2011年初版。原著「The Shock Doctrine; The Rise of Disaster Capitalism」2007。

なお、訳者の説明によると著者はナオミというファーストネイムで紹介されているが、正確にはネイオミで、ユダヤ系アメリカ人の両親を持ち、カナダのモントリオールに移住したようで、日系ではなさそうだ。

今回のコロナ禍で最初に頭に浮かんだのが「リーマン・ショック」であり、その後米中の対立が激しくなる中で双方がこの災害を利用して画策するのをみて次に思い出したのが「9-11」だった。それに従うように最初は2008年の経済危機関連の書籍に走り、その後に読み出したのがこの『ショック・ドクトリン』であり、その後に読もうと計画しているのが『攻撃計画 副題;ブッシュのイラク戦争』である。

いずれも「慣れ親しんだ世界」が崩壊し、混迷と恐れが世界を覆い。この日を境に、「After X」が生じた状況は現在の「After Corona」と似ている。事実著者は冒頭以下のように述べる。

『多くの人々にとって「慣れ親しんだ世界」が崩壊し、深い混迷と退行の時期が到来した… この日を境に、あたかも違う時代が始まったかのような状況となり、それまでの世界観は「9-11以前の思考法」だと切り捨てられるようになる』p22

この文章の中の「9-11」を「コロナ」に換えれば、そっくりそのまま現在に通用するだろう。

最初の舞台は2005年、ハリケーンに襲われたニューオリンズで公立校システムが一気に教育バウチャー制度に置き換えられた状況を描く。p4 教育に競争原理を持ち込むという試みだ。これが現在成功しなかったことは色々議論されているが、当初からこれが「成功しないだろう」と予想していたことは指摘して置きたい。これはかのシカゴ学派のミルトン・フリードマンが提唱したことで知られているがこれを信奉するさる研究所が「(教育改革者が長年やろうとして出来なかったことを)ハリケーンカトリーナは1日でやり遂げた」との声明をだしたとか。p5 まさしく惨事便乗型の改革と言えるだろう。
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ミルトン・フリードマンの下で学んだ者の中には1973年のチリで起ったピノチェト軍事クーデーター後の政権で経済政策を行ったとか。p8 その他、著者は。1989年の天安門事件。1993年のロシアでの軍事クーデーター未遂事件。そして2001年の9-11後のイラク戦争をこの惨事便乗型の改革の代表として挙げる。p13 著者はこうしたテロや暴動、洪水を契機に集団ショックや恐怖に人々が陥るとそこを狙って惨事便乗型の変革が行われることを指摘しているが、p22 p28 流石に著者もこの21世紀に「疫病」というのは考えが浮かばなかったのだろうか? さて、ある意味世界を襲うこの疫病は戦争やテロ、災害以上にこの「惨事便乗型の変革」に格好の機会を与えるように感じるのだが?


<データーベースとして>
著者の挙げるネオコンの組織として、ヘリテージ財団、ケイトー研究所、アメリカン・エンタープライズ研究所を挙げるが、p19 最初のヘリテージ財団こそが、あの老害石原都元知事が唆されて尖閣問題を取り上げ、それまで事実上の日本領だったかの地を紛争の地にした組織だ。
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