王冠と五輪 & 『ビットコインはチグリス川を漂う』9 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<世界を一巡してまた中国に?>
武漢では新たな感染者は無くなったというが、本当か? 中国全土の低下率はこのところ低下し(赤枠)、新たな感染者が外から中国へ入ってくる状態になっている。<赤の矢印

イタリア、スペインを始め感染者はヨーロッパで急増している。日本で感染者が増加しないのが不思議。単なる幸運か?それとも閾値にまだ達していないだけか? ブラックスワンは突然やってこないとは限らない。

 

<コロナウイルスとオリンピック>
TVで新型コロナによるオリンピック開催への影響が喧々諤々の議論。それを聞きながら内心色々思った。以下、自粛。
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コロナとはラテン語で「王冠」を意味するらしい。一方、オリンピックの象徴である五輪は5つの大陸を象徴するらしい。まさに大きなコロナが燃え上りながら「5つの大陸」を飲み込むイメージを持つのは考えすぎだろうか?

Map timelaps of COVID-19
https://www.youtube.com/watch?v=fPbExcV7JRI&t=124s

 



<大学で出会ったなら?>
今日から新たに『転ばぬ先の経済学』を読み始める。アッと言う間にかなりの量を読み上げた。とててもわかりやすく面白い。しかも勉強になる。先日まで読んでいた『サピエンス異変』同様、幅広い分野を横断的に議論されているが、正反対に好きなタイプの本。なぜなら読者に論理の筋道を非常に判りやすく、時には図を多用して説明してあるからだ。『サピエンス異変』は結論だけをポンと出すのに比べ納得できるし、理解も深まる。  

長く大学で教えられていたようだが、こうした授業を受ける学生は幸いだ。一度も正式に経済学を学んだ事はないが、もし大学時代にこうした経済学を学ぶ機会があればまた違った人生を選んだかもしれないと思う。ま、理系だったのでかなり難しかっただろうが… 実際、獣医から分子生物学に転学したのもインフルエンザの変異に興味を持ったからで、教養課程で遺伝学を学んだことがきっかけだった。遺伝学が物理と化学、それと数学の言葉で説明可能だと知ったのは衝撃そのものだった。そのきっかけを作ってくれたのが、ドレイクの『突然変異の分子生物学』。結果的には、より獣医に近い分野ということで経済学よりははるかに良かったと言える。
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最後に著者は、『考えることは重要だが、それは当然行動に繋がらないといけない』と述べられている。p401 そして格言を引用して『失敗する人間は二種類いる。考えても行動しなかった人間と、考えずに行動した人間』だと。p402 

ただ、思うのは世の中には、もう一種類の人間がいて「考えて行動しても失敗する人間」もいる。考えたからといって誰しも正しい結論を得るわけではないというのが辛い。



『ビットコインはチグリス川を漂う』9
物理的通貨に代わるデジタル通貨を国の中央銀行が提供すべきとのアイデアについて色々な利点が説明される。1つはマイナス金利。p226 ゼロどころか、マイナス金利が可能な事。現金が存在する以上、ゼロ金利以下にはできない。マイナス金利をかけられる銀行にお金を預けるよりタンス預金を誰もが選ぶはず。事実現時点でも多くのタンス預金が存在する。流動性リスクを減らし、信用リスクを低下させる。p227
著者は政府の規制下で行われるべきとする。p230

<以下は個人的考え>
少額の匿名口座は「検閲防止」の1つのアイデアになるかもしれない。例えば最高額10万円の口座を誰でも自由に開設可能にする。誰がその口座を持っているか分からないので、どのような買い物をしても個人情報は守られる(但しBig dataとして利用される)。それとは別に高額の預金を預けられる口座は個人が個人番号や、外国人の場合はパスポートに紐付けされる。普通の生活には上額10万もあれば十分のはず。自分自身匿名性の高い現金で購入した過去の履歴を思い出すと去年のタイヤ交換時の31,104円くらいではなかろうか? それ以上の金額では全てクレジットカードを使用した。
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もし前者の匿名口座を用いて、非合法の取引があれば即座にその口座は停止され、その口座への入出金に使われた他の「個人に紐付けされた口座」の情報は特定され、監視の対象になる。その中には犯罪者の口座も、共犯者の口座もあるかもしれないが、同時に無関係の合法的取引に使われた口座もあるだろう。しかし、監視対象になり再び犯罪行為との関連が疑われると個人と紐付けられているので個人が特定され捜査の対象となる。芋づる式の摘発につながる!

<データーベースとして>
共通台帳基本構成要素(4C)
Contract: 変更不可能な記録をどうやって活発化できるか?>イノベーション
Consensus: 取引の変更不可能な記録にどうやって合意を得るか?>整合性
Content: 取引の内容は何か?>柔軟性
Communication: 取引を適切な事業体にどうやって広めるか?>頑健性