<法の下での平等>
大麻を使用しても犯罪とならない国がある一方、麻薬売買で死刑になる国もある。それぞれの国で何が犯罪で、何が犯罪でないか、刑がどの程度かは異なる。シャーリアが支配する某イスラーム国では不倫でも死刑。
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日本で犯罪行為を行えば日本の法律と司法制度が適応されるのは当然。むしろ外国人だからお金持ちだからで普通の人と対応が異なる方が「法の下での平等」から逸脱する。
「日本の司法制度が国際的ではない」という者は「法の下での平等」という基本を見失っている。
<今日も今日とて読書三昧、web三昧>
借り出し期限が迫った図書館に計5冊を返却。『実践行動経済学』1冊はまだ残り数章を読み残していたので再度借り出し手続きをとる。その図書館の1つ、太宰府図書館までの道は凄い混みよう。特に政庁跡前は長蛇の車列。初詣がまだ続いているということか? 帰りにいつもとは別のモール内(乙金ショッピングモール)のイートインでスナックと無料サービスのコーヒーで読書三昧。ここもイオンのFree-Wifiが使えるので重宝している。本を読みながら必要に応じてweb検索。
結局『実践行動経済学』を読み終える。12章の「大がかりな環境的ナッジ」で、環境保護のスローガンを唱えるよりもエネルギーの日々の消費量を“見える化”することの方が有効との指摘。p301 それはそうだ、実際これをこの数年実施していて、2011年比で、電気もガスも7~8割程度まで消費を減らしている。いつもの数字でナンボの世界。「口先エコ」「気分だけエコ」は信用していない。
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問題はガソリン消費量。これは殆ど変化がない。車種を換えるくらいしか省エネ工夫が考えつかない。季節で周期性があり、夏のクーラーと冬の暖房の時期が~17km/L。それ以外で~22 km/L。大体プリウスでは年平均20km/L。
『国家は破綻する』7
自由な資本移動と銀行危機の発生率の間には相関性があると著者は言う。それを示す図10.1 p241
その原因に著者は『自由化の際の不適切な規則や監視体制の不備』だという。p242
第11章に入り歴史的デフォルトを分析する。冒頭、やや伝説的な話だが紀元前4世紀の古代ギリシャのシラクサ王、ディオニシウスの例をあげる。彼は手形を出して大金を借りた後、流通している硬貨を全て回収する命令を出し、その1ドラクマ硬貨に2ドラクマと刻印して流通させたという。p266 笑うなかれ、同様な行為を改鋳という手段で歴代の王権はやってきた。現在の日本政府が進めようとしているインフレ・ターゲットも基本は同じ。
19世紀以前のインフレについて世界のデーターを表にまとめているが、この中で驚いたのは日本は1601年から1650年の間、40%以上のインフレが全体期間の14%、20%以上では34%にもなっている事実。p276 この時期は江戸幕府が開かれた時期にあたる(1603年)
日本の場合、19世紀以前で高インフレのピークは1602年(インフレ率98.9%)。これは江戸幕府の開幕(1603年)とかさなる。直前まで天下統一の戦いが続いていただろうし、開幕後は江戸の開発で莫大な資金を必要としただろうから何となく理解できる。一方、韓国は1787年(インフレ率143.9%)だが、この時期何が起こったのか? 調べた限りでは特に大きな事件はでてこなかった。この時期は比較的経済的にも安定した時期らしいが?? インフレ率は150%近くあるので、ハイパーインフレとまではいかないがすごい値。これは今後の課題。p276 表12.1 また、19世紀以降だと、日本は1945年で終戦、韓国は1951年で朝鮮戦争期間(1950~1953年)とかさなるのは納得できる。278 表12.1
こうした高インフレが続いた国では「ドル化現象」が起こるという、正確には外国通貨現象というべきか。p286 これは国民が外国通貨を使用して、こうした国内のマクロ経済からの悪影響をできるだけ被らないために起こる。さらに、こうした外国通貨化はインフレが収束しても元に戻るには標本国17のデーターを元に非常に難しいことを議論 p288 図12.5 この場合、政府は強制的な通貨交換などの政策をとっても難しいらしい。第一、そのような強制的手段をとると資本逃避などで経済が停滞し財政的にさらに苦しむことになる。p292~293