『国家は破綻する』5 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

今日から「正月休み」ということで勉強と運動は1週間の自主休講(汗)

<現地調査>
昨日(29日)東洋経済に不動産についての最新記事がUPされていた。
https://toyokeizai.net/articles/-/321777

その中で、
『現在は不動産を売買・賃貸する際にハザードマップの説明は義務化されていない』とのこと。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6005/trackback

先日読んだ本、『ハザードマップの活かし方』にもこのことが指摘されていた。だから昔、崖崩れが起こった場所や、
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5944/trackback

川の氾濫で家屋が以前浸水した場所にも、新しい団地が建てられていることは不思議ではない。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5928/trackback

実は自宅の近くに活断層が走っている場所にも団地は造成されている。もっともそこが造成される時点で活断層の存在が知られていたかどうかは不明だ。

先日の本の定義では「活断層」は地表にそれが表れているはずなのだが、
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6001/trackback

先日太宰府断層の場所を見に行ったが、それらしき跡は確認できなかった。多分太宰府近辺は千年以上にわたり開発が行なわれている場所なので元々の地形は残っていないのだろう。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5993/trackback

今回の場合は、近年森林が宅地に開発されていた場所なのでもしかすると地形が確認できるかもしれないと思い現地調査してみることにした。
結論から言うと、もしかすると地殻変動で生じた崖とも思える高さ5~6メートル程度の長い崖を確認できたが、これが活断層を示しているのかどうかは不明。実際、この崖のマークは断層図に沿ってきちんと書かれている。多分、これが活断層の地表部分に現れている地形なのだろう。実際には、何がしかの標識があることを期待したのだが全く確認できない。しかし考えてみれば当然かもしれない、そのような記載は住民を不安に陥れるだけだろうし、基本住民の承諾がなければそうした公開はなされないとも本に書かれていた。公開は難しい問題。



『国家は破綻する』5
6章に入り「対外債務デフォルトの歴史」に入った。まさにこの本の最重要な部分と思われる。冒頭、『度重なる対外債務は世界のどの地域でも、珍しくない出来事だった』として、p149 そしてそのことを詳細なデーターを元に議論する。そして、そのまとめとして、『世界のほぼすべての国が新興市場国だった時期に少なくとも一度は対外債務をデフォルトした… (何度も起こす国は)概ね1~2世紀は続いた』とする。

さらにこのデフォルトは地域的あるいは世界的に集中多発する傾向があることも示す。p159 例えばヨーロパはナポレオン戦争前後にデフォルトを多発し、中南米は独立戦争前後に集中する。同様なことはアフリカやアジアでもデフォルトの時期が集中する。p163 表6.2 p157

フランスはAD1300~1799年までに8回も起こしているが、このフランスの記録を後で塗り替えしたのはスペインで19世紀だけで8回起こし、その前の6回と合わせて14回の世界記録を打ち立てたとか(笑)p150 因みにフランスはその後、19世紀以降、現在に至るまでデフォルト起こさず優等生になったのか?p151 

中南米のデフォルトの陰にはロンドンの銀行家や投資家が銀鉱山熱にとりつかれた背景があると著者は指摘する。これが独立後、建国資金を熱望していた中南米の国に資金が過剰に流れる原因となったとも。p160

デフォルトの回数を数えるのは多少恣意的になるらしい。それは関連するデフォルトが連続する場合、それを1回と数えるか複数回と数えるか悩ましいからだそうだ。それで回数ではなく期間で見る方法も著者らは取る。p165 これを示す166ページの表6.5が興味深い。傾向としてアジアは比較的短期間だが、アフリカは長い。しかし中南米ほど問題にならないのはGDP規模が比較的小さいため世界的な影響が小さいからだ。p167