<「全然聞き取れなかった」ショック>
9月に入ってからの学習不調が10月になっても復帰せず、既に一ヶ月。そろそろ復帰しないと…
昨日の『十八史略で読む 三国志』から今日は『中東の世界史』と、つい読書に流れる(=逃げ込む)悪いパターン。一人で勉強するのは大変だね。学校のような強制的学習システムが必要な場合もあるということか? まず、明日から1日2時間を目標に「ゆるく」スタートしよう!
中国で会話が全然聞き取れなかったというのが、原因だとは判っているのだが…
それならばもっと勉強! という方向に行かないのが問題。
『北京烈日』2
日本の中小企業の実態を著者は数字で誰よりも正確に評価する。こうした点は世の『日本の中小企業は凄いぞ』的な評論家の語り口とは異なる。
上位10%の企業の輸出額割合は日本=92%、米国=96%、ドイツ=69%。このことから日米ともに中小の存在は小さい、『中小はほんのおこぼれを頂戴するだけ』と表現される。ちなみに企業数では99.5%を中小が占める。p90
またブルーカラーの教育で日本は高く、現在中国は足元にも及ばないが、もし日本の企業が彼らを冷遇するならばこの強みは消えてなくなるとも。特に最近、正社員から非正規への動きはそれを推し進めるだろうとも。p95 そうしたブルーカラーの教育は即効性がなく10年以上かかるとも。p98
安全保障については、抑止力は万全でないといけない。「張子の虎」ではダメだとも。外交は軍事力の裏付けなくしては機能しないとも。こうした点はリアリストで評価できる。p118
中国の特に地方の会社はひどいと著者は言う。官僚に見せる帳簿と実際の帳簿の二重帳簿が普通にあり、官僚への賄賂もひどいらしい。だから、そんな企業を日本の会社が買収すると何年も払っていなかった税金が買収後に一気に請求されることがあるらしい。p129 ありそうな話だ。
ここで面白い話が出てきた。それは王岐山氏についてのもの。著者はこの時期、チャイナ7に選ばれた彼の仕事ぶりに注目しているが、この予想は見事当たっていた。ここに著者の見る目の正しさが判る。p129
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<データーベースとして>
中国は大戦後の60年間で23もの領土問題のうち、17を話し合いで解決したとか。p120 これには中国の軍事力=経済力の背景があるからだとも。直接にはそうは語られていないが、文脈からはそう読み取れる。そして、多くの譲歩をしたのが実はロシアだと私は考える。これはソ連崩壊後のロシアの国力の低下が背景にある。さらに私見を述べれば、ロシアは内心中国に対し激しい反感を持っていると考える。これは日本の外交を進める上でもよく頭に入れておく必要があると思う。