ステアツ2 & 『沸騰インド』3 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

読書三昧の2週間の所為か、記事が溜まりすぎでいるので少し放出。


<再度「ステアツ」について考える>
ある人は税金で支援されている催し物だから問題がある展示については文科省がサポートしないとするのは当然だという人がいた。この発言の間違いは2点ある。

第一に、この展示は何も今問題になっている『表現の不自由展』だけではない、その他の諸々の展示があるが、それを全てダメだとしていることだ。これは正に影に安倍政権に楯つくような表現はどんなことでもダメだよという、つまりお得意の「忖度」を要求する行為(=それゆえステルスだと表現する)だということだ。それに元々文科省は税金を投入するにあたって、それも7,800万円の補助金を出すにあたって、相当の検討・評価をしたはず。それを覆すのは文科省自体の責任でもある。

第二には、警備上の不手際を挙げるが、元々は脅迫メールなり電話を行った人物こそ違法行為で咎めるべきもので、先日のあの芸人が非合法組織と関係を持ったことで芸人が所属する芸能プロダクションが世間の批判を浴びたが、本来は芸人こそが責められるべきで本末転倒。これは最近の日本の世論に充満する「反韓」感情を利用して安倍政権がステルス的に言論弾圧に利用したものだと考えるから。
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もし、上記の考えに反論があれば自由に書き込みください。ただし、冷静にかつ論理的に反論をお願いします。



『沸騰インド』3
生きているカースト制度の章は色々考えさせられるところだった。インドは世界最大の民主国家ではあるが、平等な社会ではない。否、世界一不平等な社会とも言える。もちろん憲法でそれは否定されているが… p213 

こうした社会の仕組みが一朝一夕に変わるとはとても思えないが、このインドが近い将来、世界の超大国になるということをどのように考えるか。超大国になるのは、ifではなくwhenの問題だからだ。問題なのはこうしたカースト制度が政治利用されている点。これを「アイデンティティー政治」というらしいが… p225、p228

インドではカーストよりもジャーティ(出自)と呼ばれるものがむしろよく語られ、その数は2,000~3,000とされている。p206 不可触賎民は現在、ダリットSCと呼ばれているらしく全人口の20%。その他少数民族や先住民族(山間部や離島に住む)が9%。p207~9

名前を聞くだけで相手のカーストがわかるらしいが、これは『格差の世界経済史』という本の中でこの姓を使った社会的流動性の分析の結果を読んだことがある。その研究によればインドにおける社会的流動性はほぼゼロ。同じ研究分野の有名なミトラやセンは出身がバラモンだった。
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ちなみに、異なるカースト同士での結婚は5%だとか、法律でいかに禁止しようとこうした社会的差別は直らない。p218  カーストに縛られない分野がIT関係だという話も以前聞いた。p222 それゆえの絶大な人気もあるとか。
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69%に及ぶ下層カーストの若者がこの分野に活路を見出しているとも。
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日本人はタイ以西には自信がなく、人気もないとか。p260  それはよく分かる。特に宗教がらみの西南アジアはちょっとね。それに個人的経験からもインド人は自己主張が強く、自尊心がかなり高い。これは偏見と言われればそうかもしれないが、数少ない体験だが常に感じたこと。これを初めて体験したのはアメリカ留学生活中。
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短い期間だったが同居人となり生活の関することで他の同居人との間に色々トラブルが生じた。私も少しだが感じた。結局リーダー的存在の同居人がこのインド人を追い出した?ようなことがあった。それが初めての体験。その後も同じようなことを別のインド人の間で経験した。

<データーベースとして>
人口の14%がイスラム教徒で何と1億7,000万人で日本の人口よりはるかに多い。p242
知らなかったてっきりマイノリティーだとばかり思っていた。

最後に少し不満を述べたい。この本は少し読者に不親切な部分もある。例えば地名が出てくるが地図がないのでいちいち調べないといけない。また貨幣ルピーが沢山出てくるが、これを円・ドル換算しないといけないが当時のレイトが記載されていない。為替レイトは時代で変わるのでその時代でのレイトが問題になる。ま、いずれも調べれば良いことではあるが…