溜まりすぎているので少し放出。
しばらく間をおいて『NY Timesの数学』に戻ると、今度は統計の話から、トポロジーとフェリマーの最終定理の話が続く。共に超難解で、この世界に数えるほどしか理解できる人はいなそうな話なので、確率の話と異なり著者も最初から読者に理解してもらおうとの努力はない。淡々と読める内容。勿論、数学そのものではなく、外側で起こった話。
…トポロジーとは別物だが、授業で立体異性体の構造を説明するときにいつも模型を使っていた。模型なしで頭の中で分子を上下左右に回転したりするのは難しい。それに模型を作らせるというのは授業の息抜きになってそれなりに好評だったような気もする。因みにダンボールでこしらえたその模型は定年退職するとき処分しようとしたら、「残しておいてください」と頼まれたので今でも使われているだろう。この模型を使って学生に壇上に上がってもらい、他の学生に説明させる。そうすると格段に、説明させた学生の理解力が上がることは経験済み。
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定期試験では彼ら自身が作った模型を持ち込ませ問題を解いてもらった。アミノ酸や糖の3D構造を2Dで表現する「フィッシャーの投影法」や、さらには1Dで、化学式で表す問題を解答してもらった。
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そういえば、10年間教えた学生の中で「模型なしでも頭の中で分子を回転できる」と言った学生が1人いた。事実問題を解かせるとちゃんと空で正答を答えた。あれはやはり1つの才能なのだろう。
高校数学は意外と暗記物、自分も大学入試に使っていた参考書は「解法のテクニック」というもので数I、II、III、ごとに300~150題ほどの例題があり、これを暗記しておく。そして問題を見てそれがどの例題の類題であるかを瞬時に判別するという方法で解いていた。
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事実、受験産業界で知名度の高い和田氏は「数学は暗記だ」と憚らず述べていた。
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しかし、こうした暗記式で効率よく数学の点数を稼ぐやり方では本当の数学的能力は計れない。あの学生は高校時代の成績はそれほどではなかっただろうから、うちの大学に入ったのだろうが(汗)もしかするとすごい数学の才能の持ち主だったのかもしれない。
<地震の傷跡が残る、内陸の町ラクイラ>
いつもの朝の「鉄道の旅で」イタリア中部、地震に襲われた街の話。イタリアも日本同様地震と火山の多い国。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=107&date=2019-09-25&ch=10&eid=32947&f=3664
<一本の道「ケルトの聖地“ハロウィーンの道”を歩く~アイルランド~」>
火曜日のNHKドキュメントを観る。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3581/2651008/index.html?c=housou
https://lunabura.exblog.jp/26450003/
ハロウィーンがアイルランド起源―米国発展系だとは知らなかった。
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ハロウィーンの原点は「ソーウィン」。この祭は祖霊祭らしい。20年前に元々の姿が復活されたらしい。 あの「ワードの丘」の葬式?の儀式で掲げられた「π」の旗は何の意味だろう? カボチャの前、アイルランドではカブだったらしい。
『ロシアを知る』2
2人は安倍政権に対して極めて辛辣。「民主主義的な政治体制における権力の簒奪」という。p204 しかしそれは民主党政権時代に私を含め、国民を深く失望させたことが原因としてあると思う。これについてはお二人も同意見のよう。p227 その意味で民主党の罪は大きい。
日本においてメディアがメディアを叩く、という特徴があるがこれはロシアも同じらしい。叩くのは産経と読売。叩かれるのは朝日や東京新聞。p239
ソ連には移動の自由はなかったとか。それはそうだろう。驚いたのはそれが今も崩れていないということだ。「プロピスカ」という住民登録制度が今もあるという。ここら辺は中国と同じ。p265
諜報機関では「物理力を行使する尋問」というのがある。これは肉体的に全く跡が残らない方法で、例えば「眠らせない」とか。ラムズフェルド回顧録で書かれていたCIAの尋問方法なのかもしれない。そこでは「人道的」とされていたが。
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ドイツ語や中国語は英語や日本語に翻訳される場合が多いが、ロシア語はそれほどではないのでロシア語をマスターすると情報量が広がるらしい。p282
<データーベースとして>
天皇制は「制度」である以上、改編可能というのが論理的帰着。p213
イスラエルには死刑がないので、むしろ追放(捕虜交換などで)してから、暗殺する。p260
イギリスは「大使館員追放」要員を準備しているとか。p261 ここら辺は真実かどうかは別にして佐藤氏の独壇場で面白い。