<驚いた>
地元の神社に生える楠木2本、「湯蓋の森」「衣掛の森」と呼ばれる2つの巨木が全国楠木の両横綱にされているとか。
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ともに1,500~2,000年の樹齢とされている。楠木の北限(静岡、神奈川)とも関係あるのだろうが大部分は九州。
楠木は最初寧波で見つけ、
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その後杭州でも見つけた。
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楠木が人とともに増える樹であることを知って以来、江南と日本の関係を色々想像した。
<ジレンマ>
今読んでいる『NY Timesの数学』は面白い記事もあるが、統計の話が多く少し飽きる瞬間がある。それで、もっと気楽そうな本『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』という本を同時進行で読んでみた。すると結構これが解りやすく、それでいて面白い。それだけでなく色々考えさせられることも多い。調べてみると31件のカスタマーレビューで星4と高い。納得した。
「既存企業のジレンマ」の実例で、フィルムからデジタルへの転換に遅れをとったコダックや、ビデオテープからオンライン配信で遅れをとって倒産したブロック・バスター・チェーン店の話が出てくる。共に新興企業よりも早くデジタル技術やオンライン配信技術を入手しながらも、それまで大きな収益を与えてくれていたフィルムやレンタル事業を切れなかったことが大きな敗因の1つとされている。こうした話は自分自身のこれまでの人生でも経験したことだったのでとりわけ実感があった。
80年代末にあるガン関連遺伝子を分離でき、全国紙にも出るほどニュースになり、90年代にこれで沢山論文を報告でき多額の研究資金も頂いた。しかし90年代になると沢山の研究グループから同様の研究成果、つまりガン遺伝子発見が報告され、それほど目立つ存在ではなくなった(=寡占状態の解消)。
さらに90年代後半の自分の仕事で、遺伝子に変化がなくてもガン化が起こることが分かり、それはどうやら発現異常の問題だとの一般的理解が広がった。ここで1つの転換が起こったわけだ。(=新規分野、フィルムからデジタル、レンタルからオンライン配信、遺伝子変異から発現異常)
そんな中で遺伝子変化がなくても表現系が変わる普遍的現象=老化に目をつけてそれに舵を切ることにした。ただし、研究対象を代えたからとすぐ成果が出るはずもなく、論文が出ない時期が長く続いた。論文が出ないと研究費がすぐ底をつくのがこの世界。今調べてみると2008年から2010年まで3年間国際誌への投稿がない(国内誌にはあるが、我々の世界では評価はゼロ)3年間というのはこの世界から消え去るに十分な時間。
フジフィルムやネットフリックスはデジタルやネット配信で成功し、既存の大企業の場を奪ったが、誰もがそうなるわけではない。自分自身のことについて言えば、2011年にようやく国際誌に論文が通り、その後もそれなりに小さな成功が幾つかあって2010年代後半に大きな研究費をいただけることにはなったが、成功度からすると物足らないものだった。
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とはいえ、あの時点で舵を切らねばジリ貧になっていったことは確実。いろいろ考えさせられる内容。