2024年頃の話
義母は数年前から近視用のメガネを持っている。
元々、視力は良かったようだが、義母の視力を疑った叔母(義母の妹)が眼鏡屋に連れていき、メガネが必要なことがわかった。
叔母いわく、テレビの字幕が見えていないようなので、気づいたそうだ。
ただ、義母は断固として「メガネがなくても十分見えている。メガネはいらない」と言い張った。
レンズを見ると結構な度が入っているが、本人に自覚がないならしょうがない。
ある時、義母がうちに来た時には、そのメガネをかけてきた。
「メガネがあった方がよく見える?」と、私が聞くと「そうなのよ。ハッキリ見えるわねー」なんて言っていた。
またある時は「メガネをかけても、大して変わらない」ともいう。
そんなこんなしているうちに、メガネの事などすっかり忘れたようで、メガネをかける事はなくなった。
ある日、夫と地元のサッカー観戦に行った際(シーズンチケットを持っているので、シーズン中は隔週ぐらいでサッカー観戦に行きます)、義母は試合の流れが分かっていないようだったので夫が、「ボール見えてる?」と聞くと義母は「見えてない」と答えたそうだ。夫が「じゃあ、眼鏡かけたら?」と聞くと「そうね」と。
もう正直、義母の視力がどういう状態なのかわからない。
見えると言ってみたり、見えないと言ってみたり、メガネが要ると言ってみたり、要らないと言ってみたり、会う度に言う事が異なる。
メガネはあるんだし、かけるかかけないかは義母次第。
こんな感じの義母との付き合いもかれこれ2~3年目ぐらいになると、メガネの事は正直どうでもいい。
無事に日々が過ごせてれば、それで良し。