~1000分の1の許容差で~ | BI・CI・CLASSICAのブログ

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BI CI CLASSICA~ イタリア語で「旧い自転車」を意味する。
旧き良きヴィンテージ・ロードの世界観をイタリア人オーナー
VELATIの思想、言葉を通して伝えていきます。

Ciao!  こんにちわ-。 今日はハブのお話だよ。 

 

1950年代頃 カンパニョ-ロ(5速対応) 

 

どうしてこんなに古いものを引っ張り出してきたかって?

 

 おそらくこの年代のものには普通では

あまりお目にかかれないかな-と思って。

 

 よ-く見てね、ハブ軸と両側のカップ部分で素材の光り方が違うんだ。

軸はスチ-ルで、カップ部分はアルミ製。この時代どのメ-カ-も同じような作りだったみたい。

 

そしてもう1点、この年代の気になる部分が・・・。

 

それは、 ”ダストカップ(シ-ル)が無いんだ。下の写真と見比べてみよう。

 

おなじみ カンパ・レコ-ドタイプ1970年-1980年台(6速対応)

 

玉押ナットとカップの間にスチ-ルのダストカップ(蓋)があるね。

 

 もっと新しいものだと、シ-ルゴムが入っていたり、

最近のものはベアリングがシ-ルドになったり・・・。

 

 ハブという部品は走りの滑らかさを左右する最も重要な部分の一つなんだ。

そんな部分で、シ-ルド部品も使わず、遥か70年近くも昔にその精度が誇れていたなんて・・・。

 

そこで今回のタイトル。 箱書きにある右上の小さな文字

 

  Con Tolleranza Di Un Millesimo  とは 

 

 直訳すると   ”1000分の1の許容差で”   ってことなんだ。

 精度によっぽど自信があったんだね-。 

 

 実際にこのハブ、70年近く経った今でも、回転は超スム-ズ!?ビックリだ!

量産化する中でなくしてきたものを今に伝える貴重なお宝だよ。

 

ぜひ、手にとって見てほしいナ。

 

 でも、時を経ていいこともあるよ。

ハブ軸の中ほどにあるカンパニョ-ロマ-クともう一つの黒い部品、ブログ読者の皆さんならご存知の

 

 グリスアップホ-ルのカバ-だね。ハブをバラさなくてもカバ-を外すと中の穴からグリスアップがおこなえるスグレモノ。

便利なだけじゃなく、デザイン性もカッコイイ!

 

 当時ワタシはこのグレ-ドじゃなきゃ走るのがいやだったもんだ。(笑)

 

  そうそう、ハブを買う時に注意してほしいのが、スプロケットとの相性(規格)だ。

カンパニョ-ロはスプロケットのネジ切りがしてある上にちゃんと書いてあるよ。

イタリア/イギリス/フランス 間違えると大変なことになるから、よく見てほしい。

 

 それではまた、 Ciao!!