恐るべし~古き時代のカンパのものづくり~に学ぶ。 | BI・CI・CLASSICAのブログ

BI・CI・CLASSICAのブログ

BI CI CLASSICA~ イタリア語で「旧い自転車」を意味する。
旧き良きヴィンテージ・ロードの世界観をイタリア人オーナー
VELATIの思想、言葉を通して伝えていきます。

Ciao 今日は カンパレコ-ド70’ ハブのOHと磨きの極意。

 まず、こなごなにばらして洗う。よっぽどの汚れじゃないとここまではしませんが、

40年以上前のものになると・・・。

 次に荒傷を取り、下地調整の為、ダミ-シャフトに固定して、

ドリルチャックにかませます。

低速回転にしてサンドぺ-パ-をあてます。240番から600番ぐらいに番手を落として、

次第に滑らかになるように。最後はスポンジぺ-パ-で調整。

このままでも十分にきれいだけど、ここからさらに磨きの工程へ

 ご存じバフです。

 ぴかぴかです。本体はこれで終了。

次はクイックシャフトも。傷いっぱいです

磨けばこんな感じに。こんなことができるのもカンパだから。メッキが分厚いからです。

外は終了。今度は直接回転に関係する内部へ。

ハブこそは自転車の中でも最も重要な回転パ-ツなのだ。

 ビフォーの玉当たりです。黒くくすんでます。

アフタ-の玉当たり。ぴかぴかです。

比較すると

かなり違います。違いが分かる人の・・・。てやつです。明らかに抵抗がなくなるはず。

下準備は整いました。組みます。

まずは、カップにグリスを十分に敷き、ボ-ルを植えこみます。

この時グリスは、潤滑と同時に、ボ-ルの保持約も兼ねています。

そして、アクスルシャフトにも薄くグリスを引いて、さび止めとします。

この辺は、小さいことなんですが、後々耐久性に差が出ます。

完成です。 できました。

 この時代は、モノ自体が貴重でしたから、造りがとてもいいんですね。

だからこそここまでできるんです。

 今回はハブレストアプロセスを見ていただきました。

   それでは皆さん、また次回まで  Ciao!