7月20日、21日の2日間に2回にわたって行われた「報告会」には、多数の袖ヶ浦保育所の保護者のほか市民の参加があったとのこと。しかも、両日ともに予定時間を大幅に過ぎるまで行われたとのことです。
あいにく、意見交換会も報告会もどうしても都合がつかずに参加できませんでしたが、参加された方からさまざまなお話しが伝わってきております。
当日の模様などの速記などもあるそうなので、それを読んでからじっくり整理していきたいと思いますが、お話を聞く限り、全体として逃げに終始している、との印象を持ちました。
まずは、
“協議会”を開いたのか、開かなかったのか?“協議会”といった性格のものは開かなかったことを認めたものの、今回の基本設計素案ができた段階で行った意見交換会が、それに当たる、という説明。より広く意見を聞くためだとしていますが、これはどう考えてもおかしいですね。
第一、再編第1期計画にしるされている
(仮称)袖ヶ浦こども園の整備にあたっては、再編検討委員会からの最終答申書を踏まえ、定員については地域の環境や子どもの推移を勘案し決定する。今後、地域住民・保護者・市・保育者などの関係者による協議の場を設置し整備するものとする。と、今回の一連の意見交換会の性格がまったく違うことは明らかですし、だいいち、第1期計画にはスケジュールまでしるされていて、
協議会は昨年開かれていなければならなかったというではありませんか?
さらに、杉の子こども園について、こうした意見交換会のようなものを開いてくれ、という要望があったのでそうした、だから今回も協議会ではなく意見交換会にしたのだ、ともいったそうです。
もし、これをご覧になっている元の杉の子幼稚園の保護者の方がいらっしゃいましたら、どう思いますか。
杉の子幼稚園の一部の保護者ではあるそうですが、協議会を開いてほしいと何度も要望し、それを受けて陳情書を市議会に出して採択され、はじめて意見交換会も開かれたそうです。
それも、すでに基本設計が始まってしまっていたため、基本設計の素案を示す形での意見交換会になったというではないですか。
それをもって、今回もその形にならった、というのは欺瞞以外の何物でもないです。
協議会を開かなかった事実をすらきちんと認めず、こうして言い訳、逃げに終始するという姿勢は、今回、当の
こども部で起こった職員の不正(昨日の報告会の場で、副市長はじめ職員謝罪したそうですが)以上に、市民の信頼を損ねることに気づかないのでしょうか。
その他、
7つのこども園計画、
こども園設置の場所の選択、
多すぎる定員(230人)、
工事期間中の安全・安心確保などなどについても、保護者が納得のいく説明はなされなかったといいます。
袖ヶ浦保育所にお子さんをあずける保護者からは、市長と直接話をしたいと要望があったそうです。今回の報告会前にも、
ならしの子育ち・子育てネットワーク事務局から市長との直接対話を求める要望書が提出されていますが、公務の都合とのことで、報告会には副市長が出席することになったとのこと。
その副市長はじめ、職員の説明も逃げに終始するのみならず、市長も逃げているのでしょうか。
逃げずに市長は対話に応ずべきですし、協議会を開かずに、手続きをきちんと踏まずに進めてきたことについて、また、ゼロ歳児からの乳幼児が生活する保育所と同じ敷地内に大規模な建物、しかもひとたび大きな地震が起きれば
「必ず」液状化が起こるという(同席した設計士がそういったそうです!)この敷地に、乳幼児施設を建設するという、保護者のみならず、通常の感覚があれば、不安にかられずにはおられないようなこの建設計画について、
逃げずに誠実に、保護者の納得のいく説明、納得のいく説明がもしできないのなら、計画の見直しを求めたいと思います。