∞ Virgo × Virgo ∞ -6ページ目

∞ Virgo × Virgo ∞

ふまえて渋谷 (・_・|

 

 

 

おはようございます!

寒すぎる…二度寝したい…、しかし着るものがないので買い物に行かなければ。

夏の次が冬状態で、まるで秋を満喫できない2017年です。

 

 

 

先日のスバラジで、今年の冬は「何もない」ことがわかりました。

 

 

了解です。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。

待つのは慣れてるの、私。

待つ女なの。

 

2018年のお正月は、ゆっくりと地元で過ごしてね…。・゚・(ノД`)・゚・。

 

 

 

せめてものアレで、公録のお知らせだけは、いつまでも待っているのでよろしくお願いいたします(土日で!)

 

 

 

そうすると年内主だったヲタ活としては、泥棒役者の公開と、それに先駆けて「応答セヨ」のリリースですね。今回初めてタワレコ実店舗で予約しました。ちょっと遠いんですけど…。「無限大」を手に取ってみたくて(笑)。安定のステッカー引いてきます。

 

それくらいかな~。とりあえず。担当的にスケジュール表まっさらで切ねぇ。ここ数年はずっと冬のドームライブに行ってるから、目の前のニンジンのなさに機動力0のこの頃です。

 

 

そんな時こそ、インドア極めてみましょうぞ。

 

 

最近気になる事項。

応答セヨのジャケ写公開で、それぞれの瞳の位置を点で結んだら、北斗七星になる~~~という極めてヲタク的発見が評判となっております。ひー、発見した人すごー!

 

 

あとモールス信号のなに?点(爆)。こちらは、まったくわからないので、へーそうかそうかとなって。

北斗七星は、一応知ってます(笑)。理科の範囲で。

それぞれの星の、神話的なのを読んでいくと、またそれも合っているような…。まぁ、よく分からない(笑)。

 

小学校低学年あたりに、こちらの本を熟読し、星座の由来(神話)はなんとなく記憶にあるのですが。

 

 

本当に隅から隅まで読んだわ、この本。イラストがとにかく素敵で。

竹宮恵子先生ほか、有名漫画家先生が書く○○座のイラスト、最高!

 

ジレッタの時期に、横山さんを「ゼウス」と例えたしょこたんのヲタクっぽさ。そういうの大好きです、私。

なんでもかんでも、複数いるキャラにエイトをおさめようとする癖。

七福神とか、ドラクエの職業とか(←この辺熱く語れる人募集)、モンハンのモンスターとか。

 

で、このゼウスがまたヲタクスイッチピコーンなりまして。

そういうギリシャ神話の色んな神(すごい大雑把な扱い)って、あれなんだったっけ?とか飯支度の間に考えてるんですよ。

ポセイドンは海、バッカスは酒、アポロンは太陽とか…それぐらいしか思いつかないんですけどね~。

そもそも、この星座とか、神話とか、それ考えた人って誰やねんって話ですけど。相当の妄想家ですね(笑)。

 

ゼウスって、すごい。

 

ゼウス(古希: ΖΕΥΣ, Ζεύς, Zeus)は、ギリシア神話の主神たる全知全能の存在[1]。全宇宙や天候を支配し、人類と神々双方の秩序を守護する天空神であり、オリュンポス十二神をはじめとする神々の王でもある。全宇宙を破壊できるほど強力な雷を武器とし、多神教の中にあっても唯一神的な性格を帯びるほどに絶対的で強大な力を持つ[2]。byWikiペディア

 

全知全能の神ですよ!ひー。

実際はいないけど…。いやでも、それでも、専門分野(?)に特化したほかの神がいて。神話が出来て、それを星座になぞらえてって、めっちゃロマン感じるー(今頃)。

 

なんか、これ系統の読み物(簡単なやつ)読んでみたくなった。

それと共に、プラネタリウム行きたい。

 

すばる ... 旬の星. 星はすばる 平安時代の清少納言は、すばるは星々の中で最も美しいとたたえました。「すばる」とは、「たくさんのものをむすんで一つにまとめる」という意味の言葉から来ています。多くの星が集まっているからこんな名前になったのでしょうね。

すばる ... 旬の星

 

いやー、こういうのめっちゃ萌える(笑)。

 

今年の冬、暇なのでいろいろヲタクしてみたいと思います(@布団の中)。

 

 

 

 

 

 

おはようございます!

テニス部妄想、終わりました。。。

壮大な妄想テーマに泥を塗っちゃいかん、、、という想いを持ちつつ、それでもなお、頭の中の彼らは勝手に動き続け、収集つかないまま、一旦は締めましたけど。…終わりの苦しさは否めません(爆)。

 

 

エンドロールに「Wonderful World!!」つけたい(笑)。

あのよく卒業アルバムにありがちな、クラスの自由ページみたいに。

写真を雑に切り抜きした感じに、手書きのコメント。

途中、入るブラスの音は、生音と映像をちょうだいな、吹部のみなさん。 

ホームラン!とかカキーンのところは、野球部の練習中にとんでもないところに飛んでったファウルボールを映したい。

あとラスト、音が終わったところに、飛行機が青空の下「キィーン」って金属音鳴らして飛んでるところ入れて。おしまい。

 

(絵的には、もっと遠くていい)

 

 

 

 

 

 

最初は、一記事だけでサクッとしたものを書くつもりでした。

つもりでした…というか、私の頭の中にあるものは尺にすると10分にも満たないものなんですけど、それをどう文字にしたらいいのか悩んで、結局一から説明的なことをくりかえし、気が付いたら丸々三年間をぶっ通して説明しきったという。

 

スピンオフなので、本編である吹奏楽部を中心とした部分からは逸脱してもいいだろう、、、という勝手なイメージは、結局ベタな青春モノに落ち着いてしまいました。りぼん、別マ、月9フジ、月8テレ朝、金10TBSのドラマ枠をぎゅっとまとめて形成した感じです(結局ベタが勝利をおさめる私の昭和脳)。

 

 

頭の中の「あるある」をつなげて、埋めてっていうのが楽しいんでしょうね~、現実の人物を妄想の世界で動かすのって(笑)。

あぁ彼らならこういう事を言いそう、やりそう…っていうのをコピペして。そこからの動機づけ→展開にと。

過去のエピソードからいっくらでも引っ張ってこれるネタがある。

 

そういった意味で、本当に関ジャニ∞って妄想の主人公になりがちです(笑)。このグループのグルーヴが!埋め込まれたヲタ脳さいこうってなります、、、(震)。

 

 

 

恥の上塗りで、補足というか、あとがきみたいなことを書かせて下さい。

 

 

このスピンオフ内では、三馬鹿が高校生だったらというリアル年代に合わせました。なので1997年から2000年までですね。

それを現時点(2016年)からの回想として見ています。

(そこだけちょっと、マリーさん本編からズレがあります、すみません!)

 

 

一部、その当時にはなかった言葉が出てきますが(リア充、「クラゲ」の歌詞♪あちらこちーらでー、Love,Love,Love♡…、壁ドン、頭ドンも)そこはノリでくみ取ってください(笑)。

情報伝達の速さを、最初は「フレッツ光」って書いてたんですけど、いけね、この時代に光ファイバーなんてなかったわとISDNに書き直したりしました(ISDNって知ってます…?震)。

 

 

 

今回の妄想を文字化するのに、絶対的なイメージ条件があって。

 

「渋谷すばる×屋上」

 

これは絶対に欠かせない!!断固として!!

 

「ありがとう、オカン」萌えどころ詰め合わせ

 

↑かつて自分で書き起こしたものですが、この屋上の幸也には萌えちぎりました。

 

 

RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」の詩の世界と相まって。

刻々と流れゆく時間の中、その隙間にある自由を満喫している、「今」って感じの。

 

小さいころからその演奏力の高さを認められ、いずれ自分は音楽の道に進むべきことは何となく理解している。だけど、確固とした「何のため」がまだ見えておらず。

高校在学中に点と点が結びついて、はっきりとした「何のため」が見えてくるんでしょうな。その辺のインスパイア等々は本編に出てきますので、こうご期待を!

 

っていうところから、屋上で一人「自由な時間」を過ごす渋谷すばる像が完成っちゅーわけです。練習は嫌いじゃないんです、決して。

周囲から求められているものは、よく分かってる。けど、、、的な。

 

ThinkingTime的な時間を作りたかっただけ、でございます<(_ _)>

 

 

 

そして、卒業後の進路については、一番悩みました。

もっともスタンダードな進路はやはり音大への進学だと思います。ですが、どうしてもその方向へまっすぐ行くとは思えず。何かあるだろうよ、何か、、、とドンデン返しを仕込みたい邪なココロ笑。

 

もし音楽の方面で留学をするなら、アメリカやオーストリアがテッパンなのかなと思います。が、その"行先"の意外性を入れたくて。

 

クラスのみんなが、卒業式に絶句するのも、行き先がドイツっていうのがあって。もしここで、国分先生が「渋谷はオーストリアに行った」って言ったら、それはそれで"そうなんだ~"って納得できちゃうから(いや、高卒でオーストリアに行くこと自体は、とてつもなくトンでもないことだとは思いますけどね笑。そこは渋谷すばるの存在に免じて目をつぶってくらはい)。

 

 

 

私が高校3年の時に、同じクラスだった同級生(男)が、とーっても成績優秀な人で。きっとイイとこ行くんだろうな~(大学)と誰もが信じて疑わないようなパーフェクトな人で、且つドSな人でした。それこそ、イタKissの入江くんみたいに。私ら、(名字)様って呼んでたような存在です爆。

 

その同級生が「進路未定」のまま大学進学をせず、しばらくの準備期間を経て、突然ドイツへと行っちゃって。

同級生一同、それを知って大変驚きました。なぜ外国、しかもドイツって…。その理由は、当時の同級生レベルでは誰も知らず(きっと知っていたのは、高校の時の彼女と親友ぐらい)。そこから数年後、その彼が日本に戻り、おしゃれタウンに洋菓子の店を出したと聞いて、さらにビックリ。後にメディアを通して知った彼の経歴は、この妄想に「…使える」という萌え萌え要素が詰まりすぎてて(笑)、もう使うしかないって(爆)。だからモデルありきの話ではあります。

 

まだ日本でパティシエという言葉すら聞かなかった時代。密かに高校在学中に洋菓子の名店でバイトをし修行を積む。そして洋菓子は洋菓子でも、ドイツ菓子に特化して魅了されて、歴史ひっくるめ一から勉強するためにドイツに渡ったそうな。

 

あの頃、高校の時なんて。私ら、もっぱら進学ガイドに載ってる学校のどこどこに行きたいからとか、そもそも学力の面でここしか受けられないからとか(笑)、そんな基準でしか考えていなかったから、すごい…と思うとともに恥ずかしさも覚えましたね。その先見の明というか、遠い遠いビジョンに向かって自分でその道を突き進んでいった彼がもうまぶしくてまぶしくて(爆)。同じクラスにいたのにこの差って何…?!

リアルで身近にいた「明日はどっちだ」な人でした。

 

 

 

妄想の話に戻りますけど。

 

渋谷すばるがドイツ行きを決めた背景には、国分先生の思惑が入っています。国分先生は、この吹奏楽部の重要なキーパーソンなのです。

(それは、たぶん私の脳内に少クラの映像が溢れすぎているからw)

 

国分先生は小学~中学の頃からの三馬鹿の指導者であり、またいい兄貴分として慕われ(横すばマーチングバンド時代に、学生のボランティアで小中の子たちの演奏指導していた)。

だから、この三人を「おれがはちこーの先生になるから、お前ら絶対来い!」と言って、呼び寄せるんです(勉強の面倒も)。

入学式の日に見せた親密な様子は、そんなところから書いてます。

 

逐一、渋谷すばるの事を気にします、国分先生は。

当然、進路について、「何か…」を見いだせなかったこともお見通しで。

 

音楽準備室である映像を見せるんです。

 

旧友、長瀬智也からのビデオレター。

 

ドイツに単身渡り、音楽で食っている(ノンジャンル志向で、ドイツでマニピュレーターをしている)旧友は、現住であるハンブルグの様子を不定期的に送ってくれて。

人々が自由に音楽に触れあう様子が、映像におさめられている。

 

それをじーっと見る渋谷すばるに、国分先生は言います。

 

「こういう世界を歩いてみたら、面白いと思うけど。おまえどう思う?」

 

それが2年から3年になる間の春休みって感じですかね~。

 

ちょいちょい、この吹奏楽部から受けたインスピレーションを元にして、最後の砦に手をかけたっていう状態だと思います。

 

 

ハンブルグというところは、もちろん音楽の学校なども多く、国で学費を賄ってくれる制度もあるようなのですが、あえて学校的なところには行かず。

長瀬智也のもとに下宿住まいをし、パブで日銭を稼ぎながら、たまに歌ったりする…みたいな生活をイメージしてます。

ハンブルグって、昔のニューヨークみたいな雰囲気?みたいです。

行ったことはありません!全部Wikiペディア等々からの情報です(爆)。

 

あのアムステルダムの駅で路上ライブをやったところから、モロのイメージですね~。

 

 

はぁ、長々と書きましたけど。

そこらかしこに、エイターの皆様だったら、あーこのネタの出典元あれだろ?!っていうのが転がってるのにお気づきですよね(笑)。

ハナウタの♪クラシックは、もちろんスバラジの名物コーナー「この後なになに」からです!あのハナウタの威力よね(嗚咽)。悶絶です。。。

 

あ、あとリストバンド。

これは中学校時代のリアルネタから引っ張ってきました。

中学時代は「ハチマキ」でしたけどね(笑)。

私も書いてもらいましたよー!3年最後の試合には負けましたけど!!爆 懐かしくて、涙でそう。

 

修学旅行の話も、リアルネタ半分入ってます。

なんでか、学生の時の友達って、おせっかいよねー。男も女も。

 

 

ボウリング場での頭ポンは、完全に希望です爆爆爆

むしろ、ここ書きたくて、スピンオフ書いちゃおうかぁ~って、花編集長へ漏らしたという切っ掛けから、踏み込みました。

 

関ジャニ∞ DE 頭くしゅ(頭ぽん)を考えよう

 

こちらの記事へのコメントに書いたこと。

 

11. 頭ぐしゃ(頭べしっ)を村上信五にもらいたい渋谷担


こんばんわ!
あーもーどうしましょう。
家族もすっかり寝静まったPCのスクリーンだけが煌々と光る部屋の中。

顔が元に戻らないんですけど・・・・・・・(笑)。

10代か・・・。
10代・・・。
ねぇ。10代って、何(十)年前…?
計算できない・・・。

しかし、こちらのブログは妄想isフリーダム、と以前からお伺いしているので、私もすっかりピチピチの桃花の十代になりきって、イマジンしてみます。

私のキャラ的には、村上パターンが一番くるやつです。
(そこはかとなく広い)パーソナルスペースにちゃっかりinした気分で、キャッ♡となった瞬間。



2メートル先くらいに、横山くんが、ちょっと斜めに見てるんですよ!
そんで、ちらっとかすめ見られて、プイッとどこかにいってほしい?とか(笑)。

嗚呼、言論の自由ばんざい!

渋谷さんは、校外で会いたい。
夏休みの偶然会ったボウリング場とか(笑)。
で、サラッと頭ポンされて、無言で、後ろ姿で、手を振っていくとか・・・。
(ビジュアルは、パッチ位のロングで、髪はくくってて頂きたい)
このあたりの設定は、月曜ドラマランド枠からのイメージです。

ちなみに、三馬鹿とは同じクラスです♡

花さんの安田章大への愛が・・・(笑)。
いいのよ!妄想は自由よ!吐くのも自由!
ウタマロ 2015-07-19 23:49:48

 

 

ふ、ふ…我ながら、頭悪そうなコメントで…。肩揺れる…。

この妄想案件、2年温め、やっと成仏できます。ありがとうございます。

 

 

 

まぁ、この妄想で何が言いたかったかって言ったら。

 

 

 

 

 

 

ただただ、

 

 

 

 

 

三馬鹿と同じ青春生きたかった、ってだけです。

 

 

 

 

 

(渾身の土下座SOLO)

 

 

 

 

 

 

 

…Epilogue
 

雲一つない良いお天気だった。

 

この制服を着て、この校門を通る最後の日。

桜のつぼみはまだ固い。

 

 

「卒 業 証 書 授 与 式」

 

 

 

 

 

…八幡高校という学び舎で知り合い、共に同じ時間を過ごした友人たち、常に私たちを一番に考えてくださり何時も心配しながら支えてくれている家族、未熟だった私たちをここまで指導してくださった先生方、

 

…喜多川校長先生はじめ、諸先生方のご健勝と、八幡高校のさらなる発展を祈念し、卒業生の答辞といたします。

平成12年3月1日
第38回卒業生代表 櫻井翔

 

 

 

生徒会副会長の責を担いながらも、見事K応大学への合格を射止めた桜井くん。超できるオトコの答辞はさすがなものである。

 

 

 

 

 

二つ前のパイプ椅子が、不自然に一つ空いている。

 

 

 

 

 

(教室内)

 

「ねぇねぇ、なんで渋谷くんいないの?またサボり?」

 

 

入学式の事を思い出した。

そういえば、そうだったよね、あの人…。

 

屋上で、ハーモニカ吹いてたんだっけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんやかや、卒業式が終わって。

最後のホームルームは、まとまりがなく。

 

ただただ、国分先生と生徒たちで、思い出を語らっている。

 

別れの挨拶を、遠ざけるように。

 

 

 

 

 

喉の奥に、何かが詰まっているようで。

何度も何度も、つばを飲み込む。

 

時計ばかりを見ていた。

 

 

 

 

 

 

チラッと国分先生が腕時計をのぞき込む。

 

「…そろそろだな」

 

 

 

「みんな、屋上に行くぞ」

 

 

 

 

クラスの大多数は、なぜ屋上?という不思議顔。

 

 

 

初めてクラス全員、、、一人いない3年8組で屋上に立った。

 

 

 

 

 

快晴の空に。

 

飛行機が見えた。

 

 

「みんな、、、卒業おめでとう。

本当はクラス全員、34名、全員を見送ろうと思ったんだけど。

一人せっかちな奴がいてな、もう就職先に行ってしまいました」

 

 

ザワザワザワ…

 

確かめる間もなく、その一人とは、渋谷くんの事。

 

 

「遠いところでさ、飛行機じゃないとムリで。

フライトの都合で、卒業式を待たずに出発しやがった。

 

 

多分、あれだ。

機体の上半分が、水色の。」

 

 

 

国分先生が、空を差した。

 

礼服のポケットから、くしゃくしゃのメモを取り出し、読み上げる。

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

KLM オランダ航空 862 11:40発

アムステルダム経由ハンブルグ行き

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 

みんな驚いて声も出せない。

 

 

横山くん、村上くんは、じっと空を仰いでいた。

 

 

 

 

 

理美、じん子「ウタ、知ってたの…?」

 

 

 

***

 

 

 

 

あのリストバンドの日。

初めてこんなに長く話したって日。

 

てっきり音楽大学に進学するだろうと思っていたから、どこを受けるのって聞いたら

 

「大学は受けへん。

国分先生のツテで、ドイツに行こおもてる」

 

 

 

 

目の前で岩盤崩落でも起きたのかと思った。

 

本当に目の前が真っ暗になるって、、、あるんだね。

 

 

 

* * *

 

 

 

昨日の三送会。

 

はちこーで見た渋谷くんの最後の姿だった。

しっかりと目に焼き付けた。

 

 

 

 

一言だけ。

「頑張ってね、、、」と挨拶した。

 

 

「バウムクーヘン買うてくるわ」

 

そう言って、いつものように村上くんと2ケツで帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業式のあと、

クラス33名と、国分先生でカラオケボックスに行った。

大部屋貸し切りで、卒業祝い。

 

常にだれかがマイクを取り合い。

ワーワーギャーギャー言ってる。

 

じん子が、寄ってきた。

 

「あのさ、みんなにずっと内緒にしてたけど、

やりたいこと、出来たって言ったじゃん、アタシ」

 

カバンの中から、スケッチブックを取り出した。

「横山くんに振られてから、なんか神が降りてきてさ、アタシに。

美しい人を、書きたいって、むっしょーーーに思って。

ずっとずっと、美しいもの綺麗なものを、書きたいって欲求が高まっちゃって」

 

「美大目指して、予備校行ってたんだ」

 

理美、私、またまた口ぽかーん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出されたスケッチブックの中は、オール横山くん!のデッサン画。

 

「いや~、ひたすら描いたね、描いて描いて描きまくったね。お陰で合格したよ!M美大!!」

あまりの仰天報告に、10秒はフリーズしてたと思う笑。

 

それから、また、私たちは、ムツゴロウのように、じん子をワーッシャワーッシャワーーーーッシャともみくちゃにした。

 

アホもボーダー超えると才能だね!!

おめでと、じん子!!

 

理美は4年生大学に進学。

私も専門学校へ行くことが決まっていた。

 

6年間、本当に楽しかった。

この二人と出会えたから、今の自分がいるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日談、語っちゃいますね~。

私たちに興味ないと思いますけど(笑)。

、、、いちおう。

 

 

理美はバリバリのキャリアウーマンになりそう!って思ったけど、あっさり大学卒業とともに結婚。

すぐに子宝に恵まれ、専業主婦やってる。

出産後、お祝いで駆け付けた時。

あの鬼のサンチェが、愛娘のおむつ替えをしていて、しかも赤ちゃん言葉で「キレイになりまちたね~♡」って言ってて。

 

いやー、人って変わるんですね(笑)。

 

 

じん子は、美大在学中にアイドル誌に投稿したイラストコラムが、編集者の目に留まり。

すぐに売れっ子イラストレーターとなった。

そのイラストコラムがまた傑作で…タイトルが「イケイケイケメン」ていうの。

あれ~~~、この三人誰かに似てないって?(笑)

 

 

あ、私も今は専業主婦です。

他に特筆する事項はありません!!

 

 

 

今日も今日とて。

子供を園バスに乗せて、ママ友とおしゃべり、、、

 

っと!こうしちゃいられない。

今日は、所用があるので、マターと言って、切り上げてきた。

 

ママチャリにまたがり、目指すは駅前のモール。

 

開店10時、ジャストに入店。

CDショップに直行。

 

 

お財布から出した小さな紙を店員さんに渡す。

 

「少々お待ちください」

 

バイト君は、うしろのラックからごそごそとCDを取り出してきた。

 

「ご予約のお品物は、こちらで宜しいでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

END

 

 

 

 

 

 

∞.  送る会+Act.
 

引退式の後の私たちは、すっかり腑抜け。

それと相反するように、吹奏楽部はコンクール!コンクール!コンクール!の連続で、一体いつ受験勉強するのって感じだった。

 

一連のコンクールが終了し、秋の定期演奏会シーズンとなった。

噂では、何やら今回の演奏会は「スゴイ!」とのこと。

何がどうスゴイ!のか、部外者には分からない。

いっそ、ウチの学校でやってくれれば、ドサクサ紛れに聴きに行けるのに。ちゃんとしたホールでの開催となるから、一般客としては行きづらいものがある。ちゃんと申し込めば、学校枠での席はあるんだけど。

なんとなく、三年間申し込むことをためらった。

 

 

 

定期演奏会は大好評だったそうだ。そして、吹奏楽部の3年生は引退をした。次期部長は、あのボウリング場であった男前くん。

あれ以来、学校ですれ違う時に「あ、ツチノコや」と言われてるけど。

 

 

私が「ツチノコ」と称される所以は、渋谷くんから聞いた。

そう、あのリストバンドを持って乗り込んでいった日に。

 

己の奇行を恥じて、屋上から飛び降りたくなったけど、彼は思いのほか受け入れてくれて。

 

「もー、隠れて聴かんでもエエから、いつでも来いよ」

 

そ、そこ!脳内テープレコーダーで100万回以上再生してるけど、まだまだ顔が緩む。

 

 

逆にいつでも、と言われると、行けないっすけどね、こっちは。

 

 



 

 

高校の三年間というものは、中学のそれと比較して2倍以上早く過ぎた気がする。濃密だったといえばそれまでだが、それ以上に人間の脳が感じる時間のスピードが速まってくるのだろう。

大人になってまたさらにそれを実感したから。

だからなんでもっと、一ミリの無駄をすることなく過ごさなかったのだろうと、今になって思う。

 








 

ガヤガヤガヤ…

 

 

「…続いては、応援団による演目で、"キング オブ 男!"です。どうぞ!!」

 

 

 

チャララーン!ハッツ!!!!!!!

(和太鼓)

ドンッドンッドンドンドコドン、、、、、

全身に金の絵の具を塗りまくった応援団、屈強な男たちの"応援団あるある"コント劇。

体育館が大爆笑の渦に包まれる。

 

そんなふざけた演出に、OKを出してしまうこの学校の生徒会。

そんなはちこーが大好きだ。できればまた来年入学したいくらい。

 

三年生を送る会、略して三送会。

 

各部活、同好会、生徒会らの1年2年、そして教師らがおもいおもいの出し物で、3年生を笑かせ、しんみりもさせ、このはちこーでの三年間を振り返ってもらおうという計らいだ。

生徒会主催の、非・公式行事。なんでもありだけど、各部のクオリティが年々高まってきて、出場審査も厳しいとの噂。

 

大トリとなる吹奏楽部がセッティングに向かう。

 

基本、3年生はお客様なので体育館内に鎮座していればいいのだが、吹奏楽部だけは毎年秋の定期演奏会の中から、数曲をこの場で披露するため、3年生も演目に加わる。

 

3年生がこの吹奏楽部で演奏をするラストの機会となるわけだ。

 

チューバ担当2年の丸山くんの

「アルバマーーーーー!!」という掛け声なのか、号令なのか?謎の発声で演奏が始まる。

 

 

 

 

これで最後かと思うと、、、。

 

 

 

 

 二曲目は、去年の高校野球テーマソング「オモイダマ」。

静かな響きから、湧き上がる想いを込めたような吹奏楽アレンジ。

テレビでもよく聴いたそのフレーズは、何度聴いても、あの土埃とジリジリとした日射しを思い出してしまう。

 

右隣にいた理美の顔から、何かがこぼれた。

真っ直ぐに吹奏楽部の演奏を見つめながら。

 

「ごめん、インターハイ連れて行けなくて」

 

…らしくない、セリフ。

 

自分の負けを「力不足」と侘びた理美の、本当の悔しさは、私では分かちあうことはできない。

 

 

「結婚式呼んでよ」

 

「はぁ?何ゆってんの笑」

 

「友人余興、あたしとじん子で“エースを狙え”歌うわ。スコートはいて笑」

 

「フッ、、、笑 バカ!」

 

「つーかさ、よくサンチェ書いてくれたよね、リス…」

 

理美「バッ!バカ!!」

 

 

慌てて私の口を押さえてくるから、もう激萌なんですけど~!笑

 

 

 

オモイダマの演奏が終わり、拍手の中、現部長である錦戸くんが立ちあがってマイクを通して挨拶した。

 

「あ、ありがとうございます。えーっと、次の曲で最後になりますが、これは定期演奏会でやった曲やないんです。

 

今日初めて…お客さんに聴いてもらう曲なんで、めっちゃみんな緊張してます。

 

みんなで…この吹奏楽部のメンバーで、最後三送会でやるってなって、定期演奏会でやったバンドの曲でも良かったんやけど、三年生からのたっての希望で、顧問である国分先生にピアノで弾いてもらう曲やろうってなって。

 

無理を承知でお願いしまくって、国分先生口説き落としました笑」

 

「国分先生、お願いします」

 

 

タクトを、譜面台に置く。

パチパチパチという拍手を背に、国分先生がピアノに向かった。

 

 

「あ、ぇっと、横山くん、お願いします」

ハンドマイクが横山くんに手渡された。

 

「あ、前部長の横山です。送られる側なのに出てきちゃって、ちょお恥ずいですわ笑」

 

 

 

「えーっと、最後聴いてもらおう思ったんは、このはちこーのみんなだったら、全員聴いたことあるやつです。みんな自由に、席たってもらって全然かまへんので、好きな形で聴いてください」

 

 

いつの間にか、

渋谷くんはフルートを席に置いて、前に立ってるし。

村上くんは、キーボード??え?弾けるの?

アルバマー丸山は、ベース?よね。

大天使ミカエルみたいな安田くんは、ギターをかけて、男前は木のギター。

爆モテトロンボーンは、ドラムセットに腰掛けた。

 

 

 

♪〜〜〜♪〜〜、♪〜〜〜

  ♪♪〜〜♪〜〜〜、♪〜〜

 

 

 

屋上で何度も聴いたハーモニカ。

 

国分先生も普段の先生の様子からは想像できない程、ピアノ奏者ならではの佇まいで。

その響きに震えた。

 

 

It's nine o'clock on a Saturday
The regular crowd shuffles in
There's an old man sitting next to me
Makin' love to his tonic and gin

 

 

 

特にこの曲目にした理由の説明は、なかったけど。

 

 

 

1年で必修芸術である音楽は、全クラスを国分先生が受け持っている。

学期末には、楽典や音楽史などのペーパーテストが出されるのだが。

 

1年の3学期末テストは、変わっていて。

 

「今からCDで聴く曲について、感じたこと、思ったこと。何でもいいです。自由にコレに書いて出しなさい。絵を書いてもいいです。自分の名前書くのは忘れんなよー」

 

 真っ白なコピー用紙を配りながら先生は言った。

 

 

ステレオから流れてくる英語の歌。

 

それが、【Piano Man】だった。

 

英語詞ゆえ、その場でリスニング能力を発揮し、和訳をする者もいれば、居酒屋でうなだれたお父さんの背中をイラストで書いた者もいる。

 

それぞれの聞き方、感じ方の【Piano Man】。

 

後日、返却された“テスト用紙”は、もれなく全員が100点だった。

 

 

これは、国分が音楽教諭として着任した三年前から、ずっと変わらず行われている。

 

故に、ここにいる生徒全員が、この曲を知っているのだ。

 

 

吹奏楽部の部員だけにとどまらす。

はちこーの生徒、全員が、それぞれの【Piano Man】を胸に思い描いているのだろう。

 

国分先生の最後のタッチで、【Piano Man】は終わった。

盛大な拍手の中、横山くんがトランペットを席に置き、再びハンドマイクを手にした。

 

「ありがとおございます。えーっと、これでおしまいです、、、」

 

 

「あーっと、すんません、ほんまに最後にします!もう一言ええですか?」

 

えっ、何ナニ??という空気でザワつく。

 

 ガタガタガタッ

壇上の吹奏楽部員が、一斉に立ち上がった。

 

 

 

横山「国分先生!」

 

 

 

 

 

 

 

 

(部員全員)

 

\ご結婚/

\おめでとう/

\ございまーす/

 

 

 

 

 

奇声やら悲鳴やら絶叫やら。

800人近くいる全校生徒たちの声で、体育館がひしゃげた。

 

大拍手の中、吹奏楽部の女子が緞帳の奥から花束を出してきた。

手渡された国分先生は、このサプライズに汗だくになりながら、

 

「おい横山!聞いてねーぞ!っていうか、花もらっちゃって、オレが卒業するみてーじゃないか!まだ卒業しねーぞ、オレは!!笑」

 

体育館内、大爆笑。

壇上の部員達から、冷やかしの声が飛び交って、収集つかなくて大変だった笑。

 

 

国分先生、嬉しそう。

 

「えーっと、ちょっと、、、驚きましたが。

ありがとうございます。もうバレちゃったんで、開き直って言いますけど。

 

僕の嫁さんとなる人は、このはちこーで吹奏楽部だったヒトです。

ずっと音楽の道を歩いてきた僕が、教職の道に進みたいって言ったとき、唯一応援してくれた人でした。もうその時から、決めてました。絶対にここの学校の音楽教師になることを」

 

 

 

 

「初めて受け持った生徒が、明日この学校から旅立ちます。嬉しくもあり、寂しくもあり…なんとも言えない気持ちです。

何かを教えるつもりではなく、一緒に楽しみたい。みんなと、ただただ音楽を楽しむことしかやってきませんでした。ここで感じたことを、これから先の人生でほんの少しでも思い出してもらえたら、嬉しいです。

 

明日の卒業式も、よろしくな!

 

 

はい、じゃー吹奏楽部、撤収!!」

 

 

 

 

そう言って、ピアノの上にハンドマイクを置いて、花束を抱え下手階段からそそくさと降りていった。

 

あれ、絶対に泣いてるわ笑。

 

 

 

明日は卒業式。

 

 

 

 

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7.  オモイダマ

 

総合運動公園 第8コート

 

女子ダブルスの第一回戦。

三番手である私とはるはるまんちゃんが、はちこーテニス部のトップを切った。

 

「宜しくお願いします」×4

 

左手首のリストバンドをぎゅっと握った。

大丈夫。

 

最初で最後の公式試合。

両者互角で、お互いが1ゲームずつ奪うという展開に。

ゲームカウント3-3、レシーブサイドのラスト。

相手のサーブがアウトラインギリギリに切り込んできたが、無事の返しでラリーに持ち込む。集中力が途切れたら終わり。一瞬のミスが敗退につながる。

相手の肘がわずかにゆるんだ。

 

ふわっとネットを超えてきたロブ。

逆サイだ、間に合わない!お願いっ!

俊足の後衛が寸分のチャンスをとらえた。バックのスライスショット!

相手前衛の耳横を掠めて、ラインギリギリに落ちた。

 

「ゲームセット、マッチ八幡高校、はるはるまん、ウタマロペア」

 

 

フェンスの向こうから歓声。理美とじん子がピースを見せた。

 

終わった。。。

 

 

 

 

「ありがとう、はるはるまんちゃん、アナタが居なかったら、きっとダメだった」

そんなそんな、と謙遜しているが、この子の実力はサンチェも認めている。来年は部長として、このはちこー女テニを引っ張って行ってほしい。

誰もが同じ思いだ。

 

「来年、書いてもらいなね、錦戸くんに」

 

え?と一瞬、なったけど。3カウントで赤面。

分かりやすいな。頑張れ♡

 

その後、ダブルスチーム、シングル、団体戦と順調に勝ちを進め。

なんとか、夏のインターハイ予選枠ベスト8に入ることができた。

 

「ウタ、お疲れ!夏は任せな!!」

頼もしい、理美。

本当にインターハイの景色、見せてくれるかもしれない。

 

 

 

 

 

もうすぐ夏休み。

吹奏楽部も、野球部も、応援団も、みんなが忙しい。

私は後輩たちの玉だしなどをして、残りの部員生活を過ごす。

時々、ぼーっとしてしまって、スマッシュを顔面でレシーブする時もあるけど、こんなつまらないことでさえ腹を抱えて笑う日々が、もう本当に残り数日しかないという事に、さみしさを隠せない。

 

 

 

部員としての活動は、インターハイ予選の応援、そしてそのあとの引退式だけとなった。

 

 

 

予選当日、ギンギンの太陽に焦がされ、いつも以上に体力を奪われる。

トーナメントのラスト、このひと試合を突破すれば、全国だ。

理美、、、頑張れ、、、。

 

ゲームの展開は、凄かった。取って取られて取り返して、その繰り返しで延々と時間だけが過ぎていく。

もう何度目かのデュースかわからない。

 

チャンスだった。

フロントでその緩やかなボールを相手コートにたたきつければ全国が待っていた。

 

 



 




真上に太陽があったから。

一瞬だけ、視界が黒くなったんだ。

 

 

理美のプレイを6年間見ていた私は、それがほんのちょっとだけ、面が外を向いていたことに「あっ」と声を上げてしまった。

 

シングルスのサイドライン付近に落ちた球は、こちらからは判断できない。

 

副審の腕が上がる。

 

「アウト ゲームセット」

 

 

 

戻ってきた理美になんて声を掛けたらいいんだろう。

そればかり、頭をグルグルと回って。混乱していた。

 

絶対、勝てたはずなのに!絶対、、、。

 

 

「岩崎先生、負けてしまいました。申し訳ありません。私の実力が足りませんでした。3年間、ご指導ありがとうございました」

 

「、、、よく頑張った」

 

 

 

寡黙なサンチェの労いを、初めて聞いた。

 

 

 

 

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