至急の資金調達について 6 無担保融資、第三保証融資
3月8日
3月中の実行が可能なファイナンスの最終回です。
今日は、無担保融資、第三保証融資です。
まずは無担保融資ですが、私がアレンジによく利用するファイナンス会社でも、無担保融資は非常に審査基準が高くなっています。
その最低条件は、会社、代表者個人とも、金融上の延滞債務が過去に1回もないことです。
このような代表者や会社なら、そもそも銀行融資が受けれないような状況にはなっていないことが多く、ほとんど有名無実な存在になっていると言っても過言ではありません。
すでに1000件程度のアレンジの成約数がありますが、無担保融資ができたのは数件しかないと記憶しています。
ここで、過去の金融履歴がまったくない、いわゆるホワイトの場合について少し触れておきたいと思います。
もちろん過去の金融履歴がブラックだと、新規融資や新規リースなどを受けることはできませんが、実は過去に金融履歴がまったくない会社もブラックと同じレベルで融資は受けにくくなります。
もちろんまだ設立間もない時期の会社であればまだしも、設立後、3年も4年も経過しているのに、どの金融機関、街金レベルのファイナンス会社からも融資を受けていない場合は、ほとんどのケースで新規の金融からの調達は難しくなります。
だから、大企業ではないのに無借金経営が大事と思っていらっしゃる経営者の場合、未来永劫、金融から資金調達をしないと決めているのなら、それも正しい選択だと思います。
でも、どこからも借りていない方が、いざ借りるとなった時、借りやすいと思っているのであれば、それは大変な誤解をしてると言わざるを得ません。
大変な資産家で、金融の利用なんて不要と誰が見ても分かるような状態でない限り、金融機関は、過去の金融履歴が真っ白、いわゆるホワイトの会社に対して、何か借りることができない理由があるのだと考えます。
私も案件が来たとき、これは厄介な案件が来たと正直感じます。
だから、金融機関から資金調達が必要になると思われる会社は、必ず、その時その時に可能な金融機関からの融資を絶対に1回は受けておくべきです。
この辺りのついては次の記事をご参照ください。
だから、無担保融資も過去がホワイトだから延滞債務もないから融資が可能かと言えば、その多くの場合、答えはNOなのです。
では無担保融資に話に戻ります
可能性は高いとは言えませんが、可能な場合の条件は次の通りです。
・融資額 ~1000万円
・金利 年15%
・期間 ~1年
・返済方法 一括返済・元金均等・元利均等・自由返済など相談可
でもほとんどのケースで無担保では難しい場合が多く、この無担保融資の延長線上に、第三保証人の保証が必要になったり、不動産担保はないかと言うことになります。
不動産担保融資については以前の記事で書いていますので、そちらをご参照ください。
第三者保証人の保証による融資の条件は、無担保融資と同じ条件です。
ここではどのような方が保証人として通り易いかを書きます。
とにかく言えるのは会社経営者や個人事業主は保証人には向かないと言うことです。
まず99%難しいのが現状です。
1案件事業家の保証で第三者保証融資をアレンジしてことがありますが、この時は事業家でもすでに上場している会社のオーナー経営者でした。
ただ、マザーズだったと思うので、経営状況が悪くなかったから成約したのであって、このオーナー経営者よりも、大手企業に長く勤務している人や公務員の方が1000万円位までの融資の保証人ならずっとベターなのです。
そしてもう一つ第三者保証による融資でお話ししておかなければならないのは、近いうちにこの融資は撤廃される方向にあると言うことです。
このことについては次のサイトをご覧ください。
中小企業、自営業者の、第三者連帯保証・禁止。金融庁監督指針を改正。即実行
民法「大改正」120年の歴史で初めて 個人保証は原則禁止、敷金は借り手に返す
この方向性は当たり前と言えば当たり前です。
でも、一つの資金調達の選択肢がなくなることも事実です。
6回にわたって、3月中にまだ間に合う資金調達の話を書いてまいりました。
ご質問などは、ご遠慮なく bhycom@gmail.com までご連絡いただければと思います。
あなたの資金調達のご参考になれば幸いです。