リーマン破綻
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よろしくお願いいたします。
9月16日
ご存知のようにアメリカの第4位の証券会社であるリーマン・ブラザーズが破綻しました。
公的資金注入を前提に、
バンク・オブ・アメリカか英銀大手バークレイズに買収されると思っていたから、
正直なところびっくりしましたね。
おまけにやはり信用不安がでていた第3位のメリルリンチが、
バンク・オブ・アメリカに買収されることになって、2度びっくりしました。
この前このブログでも書いたように、
海外の出来事だから大して影響がないと思われるかもしれませんが、
経済のファンダメンタルズや心理的な影響だけでなく、
日本の不動産にも多大な影響が出る可能性があると書いたように、
すでに新規融資はしにくくなっていたと思いますが、
破綻されちゃ、一切融資はNGだから、
マジで困っている不動産会社や投資家がいると思います。
おまけにメリルリンチまで買収されることになったから、
この会社の子会社のノンバンクまで影響が出ていて、
少なからずとも日本の不動産市場にとっては、まじで良いニュースではありません。
必要以上に不動産に対する厳しい金融環境を強調するわけではありませんが、
今までの環境とはまったく違うので、
それほど変化がないと思って、資金調達ができることを前提に、
気軽な気持ちで手付け契約などは絶対にしないようにして欲しいと思います。
手付け契約をしていて、決済資金を調達できないで困っている案件が、
弊社にも数多く相談が来ていて、
そのほとんどが現時点では融資不適確や、
不動産評価が売買契約上の売買金額よりも大幅に安く、
融資額が決済額よりも大きく下回ることになってお手伝いできないことが多く、
手付金没収になってしまうケースが本当に多いので気をつけて欲しいと思います。
中にはこんな状況でも、金利水準がどうのこうのって言う方もいますが、
これは大きな認識違いです。
半年前までならまだしも、極めて金融環境が良くないので、
いわゆる不動産担保ローン、つまり物件評価を中心に審査されるローンですが、
現在、このローンの環境は利用者にとってみると最悪です。
融資額は小さくなっているし、金利も上がっており、
さらに短期売買の資金はNGとか、個人での借入は難しいとか、
地方やリゾートはほぼNGとか、
ともかく利用者にとっては利用できるケースの方が少なくなっていて、
こんな時期にもっと金利の安い会社はないかなんてことを言うことは、
気持ちは理解できますが、まさに現状認識がずれているとしか言えません。
今回のリーマン破綻、メリルリンチ買収によって、
日本の不動産担保ローンの状況は更に悪化する懸念大で、
不動産購入は慎重にと言わざるを得ません。
慎重にと言うことは不動産を買うなと言うことですから、不動産の流通が少なくなり、
本当に不動産価格の下落につながる懸念を感じてしまいます。
このあたりの状況は逐一書いていこうと思っていますので、
参考にしていただければと思います。
話は少し変わりますが、
米政府が公的資金注入をやらなかったことに対しては賛否両論あります。
公的資金注入はモラルハザードを呼び国民感情を害するとか、
JPモルガンに買収されたベアー・スターンズの時と違って、
証券会社に幹部を常駐させて財務状況を監視する一方、
商業銀行向け緊急貸出制度を証券会社にも適用を広げ、
要はもしかの時の制度を準備ができたから、
メリルリンチは破綻させてたと言われていますが、
私はこのアメリカ政府の判断は間違いだと思います。
はっきり言って、政府も一体になって儲ける時は儲けて、
損失を出したら、自国だけの都合で破綻させるなんて、
あまりにも世界経済に対する影響を考えていないと言うか、
こんなことをしていたら、前回のバブルの時の日本と同じで、
アメリカの金融機関の信用不安が更に増幅して良いことがないどころか、
本当に世界同時不況のような、いわゆる世界恐慌みたいな状況まで懸念されてしまいます。
アメリカは大統領選挙真っ最中だから、国民感情を無視できなかったと思いますが、
この判断は私は後で振り返ると大きな判断ミスだったと言われるような気がしてなりません。
ある程度メリルの破綻懸念は織り込み済みだったかもしれませんが、
今後アメリカの金融機関の破綻懸念を払拭できない状況になったから、
ドルの信任まで悪影響が出る可能性大です。
アメリカは強大な軍事力があるからドルの信任はなくならないと思っているかもしれませんが、
ドルの信用が落ちたらアメリカはやっていけないはず。
それでなくてもユーロ建てや自国通貨での決済が増えてきて、
ドルの存在感が小さくなってきているのに、
今回のように国際的に影響が大きい大手金融機関を破綻させていたら、
アメリカ自体の信頼がなくなるのに、マジでなぜ????と私は思います。
議会を野党に握られ、政権末期のブッシュ政権だから、
こんな弱い政策しか取れなかった思いますが、
アメリカの凋落を象徴的に現した政策で、アメリカにとっても世界的に見ても、
今回のブッシュ政権の選択は最悪の政策だった思います。
いろいろ意見はあるでしょうが、マジでもうアメリカの凋落は歯止めが効かなくなり、
本当に底が抜けるような地殻変動の恐怖さえ感じてしまいました。
まだAIGもあるしシティだって本当はやばいなんて言われていて、
こんなことが与える心理的影響が経済の動向に大きく関わるのに、
アメリカ政府も何をやっているのと思いましたが、いかがですか?
資金調達の可能性を大きく広げる