鹿島3-1湘南 | FOREVER NO.10

FOREVER NO.10

Caminho com SHONAN BELLMARE.
Grito com ALMA para SHONAN BELLMARE.

2024年5月3日(金)第11節 VS 鹿島アントラーズ  湘南ベルマーレ公式サイト

 

完全に力負け…

 

AWAY札幌戦の試合終了後に

ゴール裏からたくさん飛んでいた

「やれるなら最初からやれよ!」という声。

その声を受けたわけではないだろうけど、

この鹿島戦では最初からやったら、

前半はすばらしい内容だったが、

後半の頭から相手に修正されて、

湘南の選手は対応できず、失点を重ねて完敗。

この鹿島戦、試合後の試合終了後の挨拶では

「最後までやりきれよ!」とスタンドから声が。

 

毎試合、スタンドから言いたいこと言われて、

湘南の選手たちも大変だなとも思うけど、

多くの湘南サポーターがここ約10数年、

最初から最後までがんばり抜く湘南を見てきた。

資金力もあって個の力ではどうにも勝つことが

できないチームを相手に、がむしゃらに走って、

気持ち入れて最後まで諦めずに闘ってきた。

だからこそ、現在地がJ1という舞台にいる。

そうした良き伝統みたいなものを

今のチームから感じることができないから、

こうした声が上がるのだと思っている。

 

 

 

この鹿島戦、完全に力負けだと思う。

数字だけ見ると、全然悪くない。

しかし数字以上の差を感じた。

 

まずデュアルでほとんど勝てていなかった。

攻め上がっても、ポイントポイントで

数的不利になるのは湘南のほうだった。

後半は鹿島がボールを回し始めると、

全然触らせてもらえなかった。

 

典型的だったCAVRICのゴール。

湘南のセットプレーからの流れで、

GKがキャッチして、フィードを鈴木優磨へ。

ここまでは湘南でもよく見るシーン。

しかし鈴木優磨は上がりを待つことなく、

ひとりで攻め上がり、前へ運んでいった。

その鈴木優磨の上がりに追いつこうと

猛然と走り込んできたCAVRICに、

ピンポイントのクロスを上げた鈴木優磨と

一発で決めきったCAVRIC。

これこそカウンター攻撃って感じで。

 

一方の湘南は前半40分ころに

同じようなにソンボムクンから福田翔生へ。

少しクロスの精度を欠いていたこともあって、

結局福田翔生は先に身体を入れられて、

ファウルするしかなかった。

 

それ以上に、前半15分ころには、

カウンターで福田翔生がひとりで持ち上がり、

ラストパスを鈴木雄斗へ。このパスがずれて、

結果的にはシュートを撃つこともできなかった。

このとき湘南は4人が猛然と攻め上がっていて、

戻っていた鹿島の選手は2人。数的優位の

状況にも関わらず、シュートさえ撃てなかった。

 

こうした同じようなシーンでのプレーの差、

プレーの精度の差の積み重ねが3-1という

結果に繋がっている。

トラッキングデータやシュート数といった

目に見える数字ではわからない大きな差。

前半はそんな相手に戦えていただけに、

どうにか勝点をもぎ取りたかったんだが…。

 

 

いい内容で攻撃できた、相手ゴール前まで

攻め込むことができたからOKなのか、

それとも𠮟咤激励されるのか、

馬入での練習ではどうなのだろうか?

いい展開だった、いいところを見ていた、で

OKにしていたら成長はないはず。

試合中は、「続けよう、次もう一回やろう。」で

いいと思う。選手もサポーターもどちらも。

しかし練習中はそうではいけない。

どこまで突き詰めているのか。

練習中はもっと厳しい視点でいてほしい。

 

 

 

ここ数試合でゴールを決めている福田翔生。

しかし、先ほど触れたカウンターのシーンで

パスがずれてしまったように、

チャンスを潰していることも決して少なくない。

一所懸命に走っているけど、あまり巧くない…

というイメージの選手。

トラップミスや判断ミスも少なくない。

しかしゴールという、FWにとって一番大事な

結果は残していて、本当に不思議な選手。

ゴールへの嗅覚が優れている…のかな。

自分の中では評価が難しい選手ではあるが、

移籍加入直後の町野修斗に似た匂いを感じる。

町野修斗くらい大きく(身体のことではない)

成長してくれると嬉しいと思う。

 

 

そして、

その福田翔生のゴールを呼び込んだ石井久継。

この試合に限らず、いい場所でいいシュートを

撃っているし、いいパスも出している。

早く石井久継のゴールで勝利して、

J1のリーグ戦で一緒に勝利のダンスを踊りたい。

敗戦に対して誰よりも悔しそうな表情をしつつ、

前を向いている表情を見せる石井久継。

既に湘南の誇りと呼ぶにふさわしい態度を

誰よりも取り続けてくれている。

だからこそ、試合終了後に石井久継が笑顔で

ゴール裏に来るシーンが早く見たい。

 

 

 

福田翔生のコメントに

「こういうきつい時期に、

応援してくださっているサポーターの皆さんには、

とにかく前向きな言葉を掛けてほしいです。
ブーイングをする気持ちはすごく分かりますが、

選手もスタッフも、チームの皆が練習から

死に物狂いでやっているのを

僕は感じているので、

こういう時こそひとつになって

プラスの言葉を掛けてほしいですし、

これからもずっとついてきてほしいです。」とある。

 

約30年前、BETINHOにも似たようなことを

言われたことがある。

試合に負けて悔しい、悲しいのは選手も同じ。

サポーターが応援してくれなかったり、

ずっと怒っていると、選手は本当に悲しい。

サポーターはとにかく前向きに応援してほしい、

といった趣旨のことをお願いされたことがある。

 

試合中はどんな状況であろうと、

前向きな気持ちを持ち続けて

応援したいと思っているし、やっているつもり。

3点のビハインドで、ミス連発のようなときでも

前向きに応援するって、簡単なことではない。

精神修行かと思うくらい、本当にしんどい。

それでも選手に最後まで諦めてほしくないから、

まず自分たちが諦めずに続けなきゃいけないと、

自分の気持ちに喝入れて応援を続けている。

 

どんな試合内容であっても、試合中は応援する。

あまり好きじゃないタイプの選手であっても、

湘南のユニフォームを着てピッチに立つ以上は、

心の底から本気で応援するさ、当然。

だから、次節こそ、絶対に結果に繋げてほしい。

「内容は悪くなかった。」という言葉には

絶対に逃げないでほしい。

 

「もう」とか「まだ」とか関係ない。

3月2日のAWAY京都戦以来、約2か月、

勝点3を奪っていない。

HOME平塚では昨年11月11日の名古屋戦以来、

勝利のダンスを踊っていないし、そもそも昨年は

リーグ戦では4勝しか平塚でできていない。

過去には「聖地平塚」と呼ばれていたくらい、

平塚では強かった時期もあった。

プロのサッカーチームとして、

HOMEではとにかく強くないといけないと思う。

リーグ戦の立ち位置のため、サポーターのため、

地元ファンのため、そして何より自分のため。

とにかく次節HOME鳥栖戦では内容より結果。

 

勝点3という目的のために、心も声も手拍子も、

ゴール裏もメインスタンドもバックスタンドも

一致団結して戦おう。

 

おれたち湘南はもっとやれる。