不良タイ人にも見えるがわたしの新しい友人だ
申し訳ないが
地べたに座って居たらそちらの方と思ってしまう様な風貌の彼は
現地ツアーに参加する際に利用した代理店のおっちゃんだ
代理店と言っても
簡易な椅子と机の周りに
これまた簡易なテントのようなものが張ってあるだけの
とても店とは言い難い代物だ
ホステルの隣のベッドのオランダガールの勧めで
ゴールデントライアングルツアーに参加しようかと考えながらホステルを出たわたし
街でも歩こうとぶらぶらしているとふと目に付いたのがそのおじさんの店だった
料金だけでも聞いてみようと
言われるがまま席に着いた
私が参加を検討しているのはタイ北部の町チェンライにある、ラオスとミャンマーとタイの国境の境目、ゴールデントライアルグルをメインに巡る内容のツアーだ
席に着くなりお決まりの
Where are you from?
日本だよ
と答えると
とても驚いた様子のおじさん
日本人が彼の店を訪れたのは何年ぶりだろうかと言う
おじさんが言うには2011年の地震の時以来日本人がパッタリと来なくなり、その代わりに中国人や韓国人が来るようになったのだとか
今も地震やら洪水やらがあって大変だろうと心配してくれた
ツアーの内容や金額のことはそっちのけでインドネシアの地震の話やタイで先月起きた洪水の話、何年か前までは日本語も話せたんだぜなんて話に花が咲いた
街ではなかなか英語が話せるタイ人に出会えないし
彼の決して上手とは言えない英語力が英語学習中の私にちょうど良かったという事も、思わぬ意気投合の理由になったのかもしれない
大体のプランの説明を聞き値段交渉
1300バーツのツアーを1100バーツに下げる事で話がつきそうだ
日本円にして3800円程なので丸一日のツアーとしては決して高くない
それに私は早い段階で決めていた
彼からツアーを申し込むことを
万が一このおじさんが本当に不良タイ人で、多少ぼったくられていても
それで彼のおかずが一品二品増えるのならそれでいいやと
わたしはツアーに申し込んだ
支払いの際に差し出した20バーツを綺麗に並べ直しおじさんがまた語り出す
タイ国民はみんなとても悲しんだよ
みんな黒い服着てさ
もうちょっとで1年経つし
今はみんなハッピーな気分になろうって黄色い服ばっか着てるんだけどね
タイ人は神様だけでなく国王の事も大切に思っているんだね
素敵な話が聞けた
そして
次はいつチェンマイにもどってくるんだ?と聞かれたので
わからないけれどその時はおじさんに会いに来るねと伝え記念撮影
すると急に積極的になったおじさんがわたしにフェイスブックを聞いてきたのだ
ちょっと引いたが快く教えた
まさかこの旅ではじめてフェイスブックを交換するのが一見怪しい不良タイ人になるとは
人生とはわからないものだ
おまけに
おじさんは私のフェイスブックのページから私の可愛い女友達のページに飛びイイネしまくっていたのだ
全然構わないのだけれど
結果不良タイ人というよりは女好きエロエロタイ親父だったのだ
まあおじさんに少し遅めの春をプレゼントしたという事にしておこう
※ブログ投稿後、飛行機の離陸を待つ私に彼から”I miss you”とメッセージが届き、春などプレゼントしなければ良かったと思い直したのはここだけの話

