香川県内の移動手段は、主に路面電車とバス
昔ながらの路面電車は景色も楽しめる上、
金額も190円からとお手頃なのでかなり使える
琴電グループの経営する鉄道ということで
ひらがな書きの”ことでん”の愛称で親しまれている
どこの地方にもあるように
香川県にも
もちろんゆるキャラ達がたくさんいる
その中でも
ことでんのキャクターは人気の様で
街中のいたるところで見られる
イルカのキャラクターで
名前はコトちゃん
その愛くるしい姿から
グッズなども発売されるほどの大人気を博している
香川旅行最終日
この日も姉とことでんに乗り込む
満員だったので立っていると
コトちゃんが乗客に向かって注意喚起している姿を発見
うんうん、グッジョブ
みんな大好きなコトちゃんに言われたら守る気になるよね
外の景色や雑談なんかを楽しみながら
何気なく車両内を見渡す
ん?
コトちゃん?
見間違えかと思い、もう一度見直す
あの青くコロコロとしたフォルム…
間違いなくコトちゃんだ…
なぜお前が座っている…
しかもその顔なんかむかつく…
おまけに目の前にはぐずる子どもを抱いたお母さん…
わたしの頭は混乱していた
魚の食べ過ぎなのか
太りやすい体質なのか
理由はわからないが
かなりのぽっちゃり体型のコトちゃん
少なくとも人間の1.5倍のスペースは占領している
香川県民はこれを見てどう思っているのだろうか?
気にしている様子の地元民はいない
むしろ遠目からは
隣の席のおばあちゃんはコトちゃんとおしゃべりしている様に見えなくもない
しばらくコトちゃんを眺めていると
これは彼(または彼女)からのエッヂの効いたメッセージかの様にも思えてきた
そのとき、ふいに
コトちゃんの
少ししゃがれた声が聞こえた気がした
(本当の声は聞いたことがないが)
“ぼくみたいな大人にはならぬコト”
(少しだけ出ている舌にイラつきを覚えるのはわたしだけだろうか)
あるいは
コトちゃんを席に座らせてあげる事で
子どもの譲り合いの心を育むという香川県文部科学省の方針なのか
兎にも角にも
その後半日
まちなかでコトちゃんが顔を出すたびに
言葉にできない物悲しい気持ちになる私なのであった






