論語232子罕第九 27 真の徳を持つ人

＜本日のメッセージ＞

『自足の感覚を養いなさい。』易卦：水沢節四爻変

＜ワンポイントレッスン＞

■論語232子罕第九 27 真の徳を持つ人

子曰、歲寒、然後知松柏之後彫也。

先師がいわれた。――

「寒さに向うと、松柏の常盤木であることがよくわかる。ふだんはどの木も一様に青い色をしているが」（下村湖人『現代訳論語論語』）

山田解説：この章の本質は、困難な状況においてこそ真価が問われ、真の強さや本質が明らかになるという教訓です。具体的には、以下の点が重要です：

・困難による本質の明示: 「寒さに向うと、松柏の常盤木であることがよくわかる」という表現は、厳しい状況に直面したときに初めて、その存在の本質や強さが明らかになることを示しています。平時には他の木々と区別がつかない松や柏も、冬の寒さの中では緑を保つことでその特異性が明らかになるということです。

・人間の品性の例え: この話は、人間の品性や徳を例えたもので、通常の状況では他者と同じように見える人々も、困難や試練の中でこそその真価が問われることを示唆しています。すなわち、真の強さや徳を持つ人は、困難な状況にあっても動じず、その本質を発揮するという教えです。

・常盤木の象徴: 松柏（まつやかしわ）は常緑樹として、一年中緑を保つ強さや不変性の象徴とされています。この象徴を通じて、真の徳を持つ人は常にその品格を失わないという儒教の教えを伝えています。

要するに、この章の本質は、困難な状況においてこそ真の強さや本質が明らかになるという教訓であり、人間の品性や徳の重要性を示すものです。

＜本日のつぶやき＞

人間は誰しもプライドや自己評価を持っており、それは自己肯定感として健全なものです。しかし、プライドが高い人はその特徴が過度に強調されることがあります。以下の点で違いが見られます。

・程度: 一般的なプライドは適度ですが、プライドが高い人は批判に過剰に防御的になります。

・バランス: 健全なプライドを持つ人は他人の価値も尊重しますが、プライドが高い人は他人を見下しがちです。

・柔軟性: 一般的なプライドを持つ人は柔軟ですが、プライドが高い人は自分の意見に固執します。

・対人関係: プライドが高い人は対人関係で摩擦が生じやすく、協力や共感が難しいです。

プライドの「高さ」が問題になるのは、その特徴が極端に現れ、対人関係や自己評価に悪影響を及ぼす場合です。決してプライド自体が悪いわけではないということを理解することが重要です。

＜活動予定＞

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2024年

・6月15日神奈川県横須賀市（よこすかし）：南　（満員御礼）

・8月6日千葉県南東部（勝浦市、御宿町）：南東　

・11月2日静岡県静岡市：南西

※＜本日のメッセージ＞は出版社のご好意によって『マーフィー博士の易占い(王様文庫)』から引用させて頂いています。

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