2月も流れ星の如く、

月日の経つ速さに完全についていけてないオバハンひとり。

 

 

 

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ミモザが出回り、チューリップが花屋の軒先で並ぶ時期になると

胸突き八丁やった姉さんとの最後の日々が巡って参るんだな。

 

闘病というと、勝つか負けるかみたいな感じで

実際に病と向き合っている方々に、その言い方はホンマのところどうなんかな

って思ったりしてしまいます。

 

いや、

病気で命を落とすことが、果たして結果的に病魔にやられた事になるとしても

それが負けたみたいな響きになりますやんか。

なんか、それは違う気もします。

 

ワタクシたち(一緒に最期まで死と向き合った)あの頃、

やられっぱなしやったとは思っとりません。

 

最期まで生き切った姉さんの終焉の崇高な美しさだけが、残された者の救いやわ。

そんなあの時のことは、これからちょっとずつ人生の備忘録として

ゆるくアップしていこうと思っとります。

 

これは異国で最期を迎えた誰かの思い出話の備忘録だけではのうて、

仏国(異国)で最期を迎えるであろう人々には

いずれやってくる現実的なネタがてんこ盛りやし、

これから異国へ移住をする場合にも、腹を括った覚悟を必要とされる現実があるから。

 

 

でも、今日は溜まりに溜まったさびちゃんの物語の続きざます。

 

 

 

さびちゃんは、役所が未去勢・未避妊手術のお野良様の手術費を負担して 

TNRするというシステムに則ってワタクシが彼女を確保し引き渡す流れになっとったんですけれども、生憎約束の日に担当のイケおじ警官がインフルエンザで延期。

 

流れ的に、さびちゃんは次のタイミングまでリリースという事になったんですが

さびちゃん自身が我が家に通い詰めて、結局うちの地下カーヴのVIPスペース生活を送る事になったんざます。

 

 

 

それから、怒涛のノエル〜年末という仏国が機能しないシーズンに突入。

 

さびちゃんが我が家の敷地に居る以上、うちのお猫達と接する機会はゼロとは言えず

実際にニアミスで一色触発事件はすでに勃発しておりましたんで

お猫達の季節ごとの駆除薬をもらいに行くついでに

かかりつけの動物病院に連れて行って健康診断してもらったんですよ。

 

 

 

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その頃にはかのやうに、見ておくんなさい

こんなに表情が変わって愛らしいさ倍増しております。

 

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こちら、お外時代

 

 

で、血液検査の結果ですが

すべて陰性で健康優良児(お耳の中も綺麗)

唯一、お腹に虫がおりました(それはかつての黒モフもそうでした)

 

病院へ連れていくのも楽勝で、大人しく、むしろフレンドリーなくらいで

血液検査で首の周りの毛をシェーバーで刈る際も、余裕の様子。

推定年齢2歳半(3歳以下)だということで

サビーヌは推定4歳やったんで、もしかするとさびちゃんは妹かあるいは娘やったのかも知れません。

 

かいらしい(愛らしいとか可愛らしいの関西弁)のはかいらしい子なんですが

まあまあ気は強い(主張の強い)子で、テラスでうっかり出会した黒モフやごはんさんに飛びかかって大騒ぎになったこともあります。

この際にさびちゃんが興奮してワタクシの手にかみついて抗生物質案件になりました。(ワリと腫れたので念のためパスツレラ症対策として)

 

 

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そんな流れもあって、やっぱりうちのお猫達のことを思うと

受け入れは難しいと判断して、方々のアソシエーションに連絡するも

役所に相談して下さい、ばっかりなお返事。

 

ちなみに、仏国の法律では事情がどうであれ今回のパターンのやうに

既に我が家の敷地内に入れて餌を与えているケースになると、もうの時点で

さびちゃんはうちの子扱いとなり、飼い主と同じ責任が生じるそうよ。

むやみに親切心で外のお猫に食べ物を恵むと、こういう責任事項が発生するので

お猫を飼うつもりのない方は心に刻んどいてね。

と、あの時の英国人旅行者にホンマ言いたいわ(白目)

全ては旅行者の無責任な餌付けがきっかけで今に至るわけで、野良猫も外猫も大混乱よ。

 

 

 

 

 

ワタクシはたとえさびちゃんを引き取れる状況になくても、このまま放っておけませんでしたし、出来る限りのことをして然るべきその道の方々に相談に乗って頂き

彼女の将来の安全を委ねる感じで考えておりましたが

ビックリやったんですけど

ここに至ってうちの(お猫達の)事情は完全に無視で、人の親切心に対してひたすら法を盾にした丸投げ合戦で

シェルターに引き取ることはおろか、それが無理としても

せめて何かもうちょっと寄り添ったアドバイスのひとつすらも発しない「愛護団体」ってどないやねん、とは思いました。

むしろ、ワタクシの方が自分勝手な丸投げオバハンと思われたんかも知れへんわね。

動物は愛護するけど、人間は含まれへんってその気持ちも分からんでもないけれども

動物を不幸にする人間も居れば、救いの手を差し伸べる人間もおります。

お猫を愛護団体から引き取るだけが、唯一の救いの手ではないとも思っとりますよ。

 

 

 

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なんか、納得はあんまりでけへんかったけど

緊急に今考えなあかんこと、それはさびちゃんの避妊手術ですよ。

既に年末に発情の予兆を見せておりましたんで

もう先延ばしには出来ぬので自腹覚悟でさびちゃんの避妊手術の予約を入れ、

同時進行でしつこく、役所に猛攻撃(二回電話しただけやけど)

 

イケおじポリスは、やっとのタイミングで今度こそ調整してくれると約束してくれました。

果たして、その5日後に提携している動物病院の予約が取れて、こちらの予約はめでたくキャンセル。

 

その間に、黒モフを我が家に移したのと同様な感じでさびちゃんの保護部屋を整える作業に入りました。

とりあえず術後は家の中で養生してから地下VIPルームにお帰りいただくか

何方かが引き取ってくれるという話が出る(希望はなかったけど)か

とにかく、考えすぎる前に行動するしかない状況になったわけです。

 

黒モフと違って、すでにバトルがあったので隔離用のケージが必須になり

ついでに、女の子は初めてなんで念の為に術後着も買い足しましたよ。

 

 

 

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で、

相変わらず素直にキャリーに入って病院支度を協力的にしてくれたさびちゃんを予定通りにイケおじポリスに渡して、お互いに

「じゃあ、恐らく明日ね。」

といって見送ったのでござんした。

 

 

 

やっぱり一回で書き切れるものではないので

後半に分けるわね。

 

 

さびちゃん、どうなりますやら