乾いた咳が忘れた頃にお祭り騒ぎで盛り上がるので油断も隙もあらしません。
が、それ以外は静かにダラダラと密かに苦しんどりましたが、緩やかに酷くなる一方。
今回は、とうとう耳に来たようで中耳炎状態になった頃にクリニックの予約が取れました。
もはや抗生物質案件なんですけれども、前回目薬で有耶無耶になったのがトラウマなんで
徹底的に細かい症状を訴えまくって、頑張りました。
しかし
耳の症状が出ていなければ、抗生物質は出なかったやも知れません。
ワタクシは抗生物質信者ではおませんが、今年の風邪の症状に関してはこれがでえへんかったら
経験したことのないレベルの辛い症状が長々と続きQOLの著しい低下を招くので
こういうケースの場合は受け入れた方がええと思うようになりました。
(加齢による回復力の遅延も出てきているのでせう)
それでも、あれですよ
お猫がいるお陰で、癒されたり、飯やお世話を急かされるわけでございまして
お子さんのいらっしゃるご家庭の親御さんのお気持ちが少しお察し出来そうな気分です。
そのお陰でなんやかんか立ち直ってしまわなあかんのですけれども。
まあ、それにしても思わず撮り納めました上記の写真ですけんど
暖炉のそばに用意したお猫様の籠やらクッションやらあれこれ
見ての通り、全部スルーで
「そこなんかーい」な、この有り様は、お猫あるあるの教科書通りすぎよね。
前回、不意打ちで登場して来たサビーヌの妹(姉ちゃんかもやけど)サビちゃん
名前が雑すぎるので、今考え中。
というのも、
彼女は現在我が家の地下セラーでVIP生活を始められたところでございます。
これに至るまでは、ホンマに紆余曲折がありました。
サビーヌを保護して翌日にボランティアさんが引き取りに来てくださって胸を撫で下ろした瞬間に、待ってましたとばかりにこの子がやって参りました。
この子はサビーヌのように一日中窓際を独占して待子状態になることはなかったんですけど
なかなかの聡明さんで、彼女は玄関前スタンバイ系で(笑)←笑えないがな
誰かが夕方ドアを開けるタイミングでしら〜っと家に上がる系の強者賢者でした。
ただ、それがあまりに自然に「はいはーい、ただいま〜🎵」って感じで入ってくるので全くもって憎めないんだな。
その度にオットに説得されてお暇願う日々が続き
町役場に相談に行ったところ、捕まえてくれたら役場負担で避妊手術をして再リリースします、とのこと。(保護活動はしない模様)
それでは週明けに決行、という感じで話がついてサビちゃんをうちのガレージに入れたところ、なんと担当者が病気になって引き渡しが延期になったというわけよ。
どういうことよ!それ!
ホンマに、やれやれお役所仕事、と言いたいところですが
担当の自治体警察官はショーン・コネリーに似たイケおじなので全て許します。
一旦そのお猫はリリースして来週また連絡して下さい、と受付のマダムに悠長なことを言われてしまって、オバはん困ってしまいました。
私たちが役所の代わりに連れて行っても書類のこととかあるのであかんそうです。(ちぇ)
いや、それよりも
もしこれが人慣れしていないお野良様なら二度目はほぼ確実にありませんやんか。
(やっぱりこういうのは保護団体とか専門的な知識とコネクションをお持ちの方々に頼るのが一番なんでしょうけど、いかんせん今どちら様も保護猫で溢れかえっとるらしいです)
でね、サビちゃんは窓をカリカリしている時に気付いたんですけど(この写真やと分かりにくいかな)お腹の皮膚に炎症を起こしていましたん。
痒みもあったんでしょう、舐めすぎてちょっと爛れて来ていました。
これではすぐに避妊手術も無理かも知れませんし(知らんけど)、とりあえず何もかも先延ばしになったので、うちに残っているお猫たちの皮膚炎症クリームと抗生物質を投与することにしましたんよ。
もうねえ、なんでしょう。
うちのお猫でここまで協力的になってくれる子はおったかしら?
と思うくらい、砕いた錠剤を欧州で売られておるチュールロールに詰めてしまえば全部完食、ご飯を食べている間にお腹の消毒とクリーム塗布も秒で完了ですよ。
窓際食堂の位置のお陰もありますが、なんと扱いやすいお嬢でしょう。
結局引き渡しが延期された前後の期間(10日弱の投与)に炎症はすっかり完治ですよ。
これは自分的にはサビちゃんと二人三脚で達成感♡
このこはリリースしたって、勝手に我が家に戻ってくるお嬢さんなんで
まあ、一旦お外で遊んどいで、ってな感じで投薬中は自由に放ってやりましたが
寒いからすぐに戻って参りました。
しかも玄関前でマチコです。
律儀です。
先延ばしにされた引き渡しの日まで、オットとも色々話をしましたが
彼的には4匹うちにいても良いんじゃない、とまで言い出す始末。(おい)
まあ、非常に賢いお嬢なので彼も気に入っているようですが、人間の都合よりもお猫たちの都合優先で考えんとあきません。
黒もふは、元々お猫が好きじゃないタイプなので
これでまたストレスになってストルバイトや皮膚炎再発とかしたら溜まったもんやありませんし、散歩に行って戻ってこなくなったらどないするねん案件ですよ。
何より
このサビちゃん以外にもまだ3匹のお嬢猫ファミリーが路頭に迷ったままです。
彼女たちの餌場はあって必ずどなたかがお世話しているとはいえ、これから厳冬と繁殖期が来るわけですから、是非ともブリジット・バルドー財団にでもなんとかしてもらいたいものでございます。
いうても
サビーヌにせよ、サビちゃんにせよ、もうとっくに子猫ちゃいますし
保護団体に引き渡されたとしても、すぐにずっとのお家が決まるという確証もありません。
せやけどね、
黒モフと出会った時にもひしひしと感じたことですけれども
一度人間に愛された経験を持つ猫たちって、生粋のお野良様たちと違ってほとんどが
もう無防備に人間を信頼し続けていますん。
捨てられたあと、大変苦労をしてもなお。
もし、お猫を飼ってみたいなあと思っておられるおまいさん
子猫はかわええですが、
目が離せないエネルギーの塊にあたふたすることも少なからずで(それでもかわええけど)
大人の猫の成熟した安定感のある扱いやすさも侮ったらあきません。
特に新米飼い主様にはある程度落ち着いた年齢のお猫の方が扱いやすく
打ってつけちゃうかなって思います。
おまいさんの愛情を独り占めしたい、理想のお猫かもです。
今回サビ猫を扱ってびっくりしたんですけど、ホンマに空気読める頭の良い子が多い。