【鬼平犯科張 THE FINAL 五年目の客】 | べっぴん典ちゃんのブログ

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こんばんは😃🌃





連休二日目、昨日、今日と気温も低く風邪を引きそうな気配。油断が出来ないですね。




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さて、昨日の昭和、平成の10大時代劇ヒーロー特集での 池波正太郎原作【鬼平犯科張  THE FINAL 五年目の客】



画像は、ネット検索でお借りしました🙇







火付盗賊改方長官 長谷川平蔵(中村吉右衛門さん)は、同心達から妖気漂う浪人に刃を向けられたり、後をつけられたという報告を受ける。



見廻りに出ていたら、盗賊の文蔵の手下・音吉(谷原章介さん)を見かける。もしや 押し込みがあるやも知れぬと危機感を持った平蔵は、おまさ(梶芽衣子さん)らに後を付けさせる。




音吉は、船宿へ入る。そして、其処で 旅籠屋 丹波屋の女将・お吉(若村麻由美さん)と逢い引きをしていた。










実は、音吉は、丹波屋に長く逗留している客だった。名を変えて小間物屋の平太郎として。丹波屋に初めて訪れた際にお吉を見て 自分を見つめる眼差しがどうやら自分に一目惚れしたのではないかと思い込む。そして、お吉を外へ誘い出し逢い引きを重ねる様になった。





一方、お吉は五年前 品川の遊郭で喜蝶という源氏名で出ていた遊女だった。それもこれも幼い頃に二親を亡くし、女奉公に出ていたが其所の奉公先の主人に襲われてしまい、女房に叩き出されてしまうといった不運続きの身の上だった。その後、貧しさと病弱な弟の為に遊女に身をやつしてしまったという経緯があった。



そんな品川 遊女時代に音吉が遊郭に長逗留している時、七十八両という悪行で稼いだ大枚金を見せられ、出来心で 五十両を抜き取り、遊郭から逃げ出す‼





お吉は、今でさえ丹波屋の女将として小さな幸せを感じる日々を噛み締めていた。亭主にも愛され 万事上手くいっていたのに。








それなのに、まさか あの時の音吉が自分の目の前に現れるとは‼



音吉が遊女だった自分の事を覚えているに違いなく、音吉の誘いを断れば全てがばらされてしまう恐怖感があり、体の関係を拒めなかった。




実は、音吉が平太郎と名乗っているのには訳があった。丹波屋に押し込み強盗をするために引き込み役として長逗留していた。




そんな事を知らないお吉は、音吉に船宿へ誘われた際に手拭いで絞殺してしまう。




実は音吉は、お吉がその昔  遊女・喜蝶だった事には気づいてはいなかった。全くもってお吉の恐怖感から仕出かした殺害だった。




そして、押し込み当夜  火付盗賊改方・長谷川平蔵を筆頭に丹波屋に泊まり込む。番頭だけには事の詳細を告げ、停泊客は外に出ないように厳重に言い渡しておく。




文蔵一味が合図をして押し入って来るやいなや出会い頭に一味を引っ捕らえた。



そして、丹波屋の手代ひとりひとりに平蔵が話を聞く。




お吉の番になった。良心の呵責に苛まれたお吉は、その昔、音吉の五十両を盗み、殺害したことを平蔵に打ち明ける。



しかし、五十両が盗まれたという届け出が無かった事などを理由にお咎め無し。



鬼平は、音吉が押し込み強盗の悪行で荒稼ぎした悪銭を弱者であるお吉が盗んだ事を大目にみた。




平蔵の温情あるお裁きでした。





平成の裁判だとしたら、どうなのでしょうか?お吉の犯した盗み、殺人の刑罰があるのでしょうね。事の経緯を吟味しての温情判決もあるにはあるけど。




もうすぐ令和。益々国際化する日本で常識もマナーも時代が変われば少しずつ変わるのでしょうね。





時代劇を観るにつけ、未来永劫 決して忘れたくない日本人としての魂を大切に思わずにはいられません。