びじばいげんりしゅぎ!

びじばいげんりしゅぎ!

ホンダの小排気量二輪車「ベンリィ」に関するブログ(日記やヤフオク観測)です。

このブログ「びじばいげんりしゅぎ!」は、
長い歴史の中で様々な車種が存在するホンダの「ベンリィ」シリーズのファンサイト「ベンリーのホームページ」(fubenri.net)のサテライトブログです。

当社(と自称しますが個人です)はベンリィとビジバイのマニアで、前述のH/PとSNS(@benly_me)を中心に活動し、情報収集や交流、またベンリィとそのファンが集まるのイベント「ベンリーミーティング」を開いています。
またホームページの一次的な情報置き場としてブログ「便利なブログ」blog.fubenri.net)で情報の発表やイベントの告知を行っています。

このアメブロでは、ヤフオクに流れてきた珍しいベンリィの話や、イベントの軽い告知、個人的なベンリィ日記などライトな記事を書いています。

ご興味をお持ちの方は、ぜひ本サイトや本ブログにもご覧いただくと同時に、
イベントにもぜひ足を運んでいただけますと幸いです。

■今後のイベント■
7月14日 箱根ベンリーミーティング2 詳細こちら
8月12日 コミックマーケットC104(夏コミ) ベンリィ本で参加予定!(申込み中)

日曜日・月曜日に開催されるオタクの祭典「コミックマーケット」、通称コミケにて

ベンリィとコレダの本を出します。

 

サークル:びじばいげんりしゅぎ!(不動社)

配置:8/12(2日目) 東プ52b

 

執筆:

・後藤 原理さん(@fudosha_net)(@benly_me) ベンリィ本

・ディック・リアスさん(@benly_suko) ベンリィ本

・これさん(@4_ko_re) コレダ本

 

お待ちしております。

よろしくお願いします。


 

 

ざっくり解き明かします。

 

 

おしながきです。

 

見本です。

最近は1980年 CD90A(HA03-100)の公道復帰を頑張っております。

鉄屑屋から拾ってきたHA03E-100エンジンや足回りがあったのですが、その後暫くしてHA03-100のフレームやスイッチボックスなどの細々したものが手に入ったので、「正しいCD90A」に戻してあげようとなった訳です。

 

まだ不動です

 

4mini世界の中では、HA03の中でもこのHA03-100は特に需要がある様ですね。

それもそれで素晴らしいですが、

わたくしビジバイ原理主義は、ビジバイを守り、一台でも多くありのままのビジバイとして公道に還してあげようと励んでおります。


という90Aの話は冬くらいにまとめるとして、

今回は当方「ベンリーのホームページ」(fubenri.net)での夏のイベントのお知らせと報告です。

 

以降の写真は内容と関係ありません(文字が多いので中和している)

 

[1] ベンリーミーティング 箱根出張編2

7月14日(日)に「森の駅 箱根十国峠」で行われる「十国峠原付ミーティング」(http://blog.livedoor.jp/tencountriescub/)にて「ベンリーミーティング」枠をご用意頂きましたので集まり並べワイワイする予定でしたが、雨天のため延期となりました。

 

 

 

来月以降に延期して改めて実施の予定です。

代替日程など、続報をお待ち下さい。

 

<リンク>

→公式サイト(https://benmi.fubenri.net/hakone/h02/index.html)

→WEBIKEイベントナビ(https://event.webike.net/event/1043/)

 

 

[2] コミックマーケットC104

8月11-12日に行われる個人創作の祭典、同人誌即売会「コミックマーケット」(C104)でサークル参加することと致しました。

サークル名は「びじばいげんりしゅぎ!」です。

配置は「メカ・ミリ」カテゴリー、8/12(月・祝) 東ホール プ52bにてお待ちしております。

 

→サークルカタログ(びじばいげんりしゅぎ!)(https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/19003850)

 

→本ブログでもちょっとご案内中(別途続報出します)(https://blog.fubenri.net/?p=1368)

 

■予定内容 (40-50ページくらい?)

 

CD50 Φ25フォーク

 

①「"ベンリィ"シリーズの系譜図」

ベンリィってCBやらCDやら多すぎ!という方のための全系統の系譜図です。

このページ(benly.fubenri.net/)をキレイに作り直したものです。

 

②「世界で一番くわしい"ベンリィCD"シリーズ総まとめ!」

50~70, 90, 125(単気筒), 125(ツイン)と多彩な系統、多くのモデルを持つビジバイ「CD」シリーズの全ての年式(70モデルくらい)を、主に「外観での判別」を中心に文字と写真で本当に全年式まとめます。今回のメインコンテンツです。

 →資料のご協力お願いします!!(後述)

 

③「ベンリィのフロントフォークオーバーホール」

素人なのであんまり整備系のことは書きたくないのですが、誰かがやらないと困る人もいるだろうと、”日記”としてご案内します。

CD50/90の横型エンジン搭載車の、

~70年代までのΦ25 アウタースプリングフォーク、80年以降のΦ27 インナースプリングフォークをモデルに、

フロントフォークの分解および整備を図説を交えて解説いたします。

運がよければ(作業と資料が間に合えば)CD125系のフォークも資料載せるかもです。

 

④「カタログで語るベンリィ特集」

好きなカタログを見ながらマニアックな語りをするページです。今回特集するベンリィは「CT200AUTO-AG」です。

CT200AGはベンリィですよね?ベンリィだよ。

 

よし、ベンリィだ

 

⑤「ベンリィリアイベ報告24年上半期」

そのまんまの内容です。箱根編が延期なので1ページ書く量が減りました。

 

 

※あと原稿が間に合えば『山で拾ってきたボロボロの「CD50K1 (1973年)」をポイント点火で苦戦したりしながらもフレームから起こして公道復帰した話』があるかもしれません。多分無いです。

 

 

★資料提供のお願い

※②のCD特集のための資料(画像)が足りてません。

 

マニアックなメーターたち

 

約70モデルのうち後藤が持っていたりしたのはせいぜい15~20個くらいです。

各年式ならではの特徴的な部品単位だと色々あるけど。

なるべくカタログなどの写真は使いたくないので、不足はフォロワーから頂いたり、イベントで撮らせて頂いていますが、それでも一部年式の資料がありません。もしお持ちで「いいよ」という方がいらっしゃいましたら、コメントで連絡頂けますでしょうか。

 

(なるべくノーマルに近い)全体像」、

あと可能であれば「タンク」「サイドカバー」「メーター」「スイッチボックスの写真」が欲しいです。

 

<足りないモデル>

・CD50K2 1978年 車体番号CD50-120

・CD50Z(CD50KZ) 1980年 車体番号CD50-130

・CD65, CD65M(セル付きモデル)

・CD70K1,M1(セル付き) 1973年 車体番号CD70-110

・ベンリィ50S SPECIAL 1997年 CD50-230 ※50Sの「銀・紺」のやつです

・CD90K1 1973年 CD90-110

・CD90K2 1978年 CD90-120

・CD125A 1967年 ※初期型CD125のセル無しモデル

・CD125K3 1971年 CD125K-200 ※CD125Kのメッキタンクのモデル

・CD125T 1977年 CD125T-100 ※初期型

・CD125T-MD ※CD125Tの郵政モデル

 

<あれば便利>

・ホンダ90 C200

・CD50M, CD65M, CD70M (最悪「エンジン」「イグニッションコイル」だけでもいい)

・CD50K1 1973年 CD50-110の「純正グレー」モデル(資料上存在する)

・CD125K5 1975年の「純正ブルー」モデル(資料上存在する)

・ベンリィ50S CD50S4/S5 2004/2005年 CD50-260/270の「赤」(赤一色のモデルです、銀が入ってる子はあります)

・CD125Kの荷台のタイプ1/2(黒プレスキャリアかメッキパイプキャリアが選択できた) の両キャリアを並べた写真(パイプキャリアはうちにあるので、プレスキャリア単体の写真でも可)

・CD125TN/P/S (90年代のCD125T-130~150)の「オブシディアンブラック」と、それ以外の年式の「ブラック」の比較ができる写真(本当にわかりづらいんですよね)

 

なんかめちゃくちゃ足りないじゃん!ってなっているんですが、

自前で半分以上、フォロワー協力で7,8割は用意できたもん!

・・・ご協力よろしくお願いします。特にCD50Z, CD90K1/K2が意外といなくて悩んでます。CD125Aはあきらめた。

 

[3] ベンリーミーティング5

 

世界最大のベンリィの祭典(自称)「ベンリーミーティング」ですが、今年は9月末ごろの予定です。

9/28(土)の可能性が高いです。

場所は今年も厚木市、相模川三河合流地点河川敷です。

 

まだホームページやメインブログでのまとめページは設けていません(コミケの原稿が大変なので・・・)。

ご期待下さい。

 


以上、ほぼC104とベンミ5の宣伝だったんですが、まぁそういうことです。

 

えっちな食糧色

 

ミーティングを始めた後、「次は2次元空間ももっと便利になりたいな」と考えていて、例えばホームページでオタク達が記事や情報を書くフォーラムスペースを作るとか、WIKI風ページを作るとか考えたんですが、「多分そういうのやる人って既に自分でやってるだろうし、強制したりお願いしたところで何も出ないだろうし、うまくいかないだろうな」と思ったんですね。

 

じゃあどうしたら楽しくて、しかも便利になれるか、

と模索した結果、本を出そうとなった、というわけです。たくさん売りたいとかじゃなくて、少なくても形に残すことが大事なんだよ。

 

もしかしたらですが一緒にサークルお手伝いしてくれる方も別の世界のビジバイ本を出されるかもです。

もし出るなら5000兆冊欲しい。


あとあと、11/2には大洗ベンリィミーティングさんがありますよ!

そうなるとKANSAIの方々もきっとあるでしょう。ね?ね?

 

今年も最後までベンリィ充な一年を過ごせそうですね。

フロント編に続いてCD250Uの足回り整備、リア編です。

 

<作業目的と内容>

・リアタイヤが古いため交換する

・リアブレーキの挙動が固いため分解・点検・整備をする

 

●タイヤ交換

 

CD250Uの純正のリアタイヤはブリジストンのRS10 3.25-17 57P/6PRです。

廃番です。

 

代わりのタイヤを見つけなければなりません。

リム幅は2.15x17です。ふとい~。

このリムに使えそうなタイヤを、ブリジストンの対応サイズ一覧表と、太さ、外周から想定してみました。

 

サイズ 幅(cm) 外周(mm) 探してみた
3.25-17(標準) 82.55 596.9 ない
3.00-17 76.2 584.2 選択肢豊富
3.50-17 88.9 609.6 ない
4.25-17 107.95 647.7 ない
80/90-17 80 575.8 ある
90/90-17 90 593.8 ない
100/90-17 100 611.8 ない
110/90-17 110 629.8 ある
90/80-17 90 575.8 ない
100/80-17 100 591.8 シンコーのみ
110/80-17 110 607.8 ない

 

ロードインデックス(荷重指数)も重要です。標準タイヤは57=230kgまでの負荷能力があります。

個人的には外径が近いものが良かったので、

90/90-17、100/80-17など出来れば外径の近いものがあればよかったのですが、全て無し。終わりだ。

 

選択肢

・3.00-17 … CD125Tでもお馴染み(125Tと前後同サイズになるね)。選択肢が多く値段も安い。

・80/90-17 … 3.00-17と近い状況。値段が安い。

・110/90-17 … 太さも外径も大きくなる。さきの2つと比べ価格が倍程度になる。

・100/80-17 … サイズ的には候補の中で最も良いが、シンコーしか無く、評判が悪い。

 

110/90-17でも良かったのですが、今回は(貧乏人なので)ダンロップ D407 80/90-17にしました。

 

●交換する!

 

届いたので交換します。

 

 

アクスルシャフトを緩めます。

ボルト17mm、ナット22mmです。CD125Tと同じ。

 

 

リアホイールを浮かせます。ジャッキ不要。

センタースタンドに板を一枚咬ませれば空転させることができます。

ここもCD125Tと同じです。

 

しかし、マフラーと干渉して、アクスルシャフトが抜けません。

サービスマニュアルの手順どおりにやれば何か見えてくるかと思い、その通りに作業します。

 

 

<作業手順>

・ブレーキパネルの割りピン(2.0x15)を抜きます。

・ナット、ワッシャ、ゴムワッシャと外し、ブレーキトルクロッドを外します。

・ナットとスプリングを外し、リアブレーキロッドも解放します。

・チェーンアジャスタを限界まで緩め、チェーンをスプロケットから外します。

 

うん、何も変わんね。

 

アクスルシャフトを抜くために、ネットではマフラーを外している人もいましたが、CD250UはCD125Tの最終型(JA03)などと同じく、二本出しのマフラーの左右が途中で繋がっているタイプ。これは面倒そう。

そこで当社では、リアショックを外し、スイングアームを持ち上げてアクスルシャフトを抜きました。

 

 

これでタイヤを外す事ができました。

CD125Tでは、リアフェンダーが干渉して、後輪をかなり浮かせるか、フェンダーを外すかしないとタイヤが外せないのですが、CD250Uはリアフェンダーとタイヤの間に十分な隙間があるため、キャリアやフェンダーを付けたままでも後輪の脱着が可能です。助かる。

 

なんか見覚えのないカラーが出てきて発狂しそうになりましたが、リアサスのカラーでした。

なんで2個しかないのと焦りましたが、CD250Uのリアショック、上はゴムブッシュの内側にカラーがあり、下側はない(ブッシュだけ)というタイプの様です。へえ。

 

タイヤを外してリムの状態をチェックします。

 

 

穴が空いていたフロントと異なり、だいぶマシな状況です。

そろそろ日が暮れそうでなところだったので綺麗で助かった……グラインダーで軽くサビを取り、振れを確認します。

 

 

ホイールの振れ。縦1.4mm、横0.8mmでした。

自分でいちから組む時は縦横1.0mm以下を目指すのですが、「調整」は面倒かつ既定値(2.0mm)なので許容します。

振れ、基本的に締める方向だけで調整するのですが、縦がうまく出来ないんですよね。横は0.5mmくらいまで出来るんですが。

 

 

タイヤ嵌めました。

 

 

ブレーキパネルも分解し清掃。割とキレイではありましたが。

ブレーキシューの部品番号は43120-362-000。CB125Tやレブルと同じものが使えるようです。

ベスラ VB-130Sを装着。

 

 

あとは戻すだけです。

チェーンアジャスター、ストッパーなるものが付く2ピース構造でした。

ここはCD50・90や125Tとは違う高級ビジバイ感を醸し出しています。

 

今回は面倒かつ問題無さそうだったのでベアリングの打ち替えはしていません。

ひとまず、これで足元に関しては不安がなくなりました。めでたしめでたし。

部品交換会へ。

先月はCD50K1のテストを兼ねて向かったのですが、道中で不動に(プライマリコイルの配線の取り回しが悪く、フライホイールで擦ってしまい被膜が破けてリークしてました。要は作業ミス)。

今回は再びのチャレンジです。特に問題なし。

 

 

クラッチが滑っているのですが、とりあえず後それだけやればガシガシお仕事できそうです。

当時の5.2ps/10,500rpm仕様、試しでCD504(12V)を75ccにした時につけていたスプロケット F14/R39にしているのですが、十分それで走れるし、だいぶ高回転寄りな感じで面白いです。坂はびっくりするほど登れないけど。

 

フォロワーに渡すものがあり待ち合わせ、現地で合流してからめぐります。

 

 

CD90Mのセルダイのエンジンです。

ちょっとそそったけど手をかける余裕もないし、適切な車台も無いのでスルー。

 

 

よくわからないけど面白いタンク。

3ピース構造なんですね。

 

戦利品。

 

 

いくらあっても困らない、6V 15/15Wのヘッドライト球、

おっぱいウィンカーレンズ(もう2-3個欲しい)、かもめカブのレンズを購入。

こないだAmazonでCD50K1のために6V 15/15Wを買ったら2000円近くするし、届くまで4-5日掛かったんですよね。かなり困りました。消耗品はやはりストックが大事。

 

 

33402-086-003

前から探していたのですが、「なんか見たことあるんだよな、なんのだっけこれ」と答えが見つかっていなかったのですが

かもめカブ用と教えてもらいました。

 

その後は4,5人でしばらく歓談。

 

 

フォロワーのあんどん。バトル仕様です。

 

早朝のイベントのはずですが、なんだかんだ盛り上がっていつも半日潰しています。

親しくしてくれる皆様、いつもありがとうございます。

 

 

ちょっと寄り道してから帰宅。

ホンダのインナースロットル一式(グリップ、ホルダー、ヒンジ)が安かったのですが、

買っておけばよかったと後悔。

あ~いうのは何個持っていても困らないんだよな。

 

というか何も考えずじゃなくて欲しいもの、いい加減事前にリストアップしておいた方がいいですね。

 

・ベンリィ50Sのハンドル、ワイヤ類(× CD50)

・CB125Tのスロットルケーブルとスロットルコーン

・スイッチボックス(「ノブ」とかそういう部品取りに色々欲しい)

・ホンダのメーターの、インジケーターのランプ&ハーネスがほしい(ここ単体だと部品番号ないので・・・)

・CD90のラージケース時代のクリップキャブ、マニホールド

・HA03-100のタンク、サイドカバー

・6VのCD50の原動機周辺の色々

 

この辺出ていたらTwitterのDMで教えて下さい。

 

当社CD250Uの現在の問題として、

・タイヤが古い(2016年)

・手を離すと振れる

・フロントブレーキをめいっぱい握るとステムがカクッとクリック感がある

 

つまりフロント全バラシの必要があるのですが、

ここらへんの作業手順、ビジバイらしくインターネットには殆ど残されていません。

そこでまとめてみました。

 

なお、CD125TとCB125Tは本車と構造的に近く、これらの整備記録をネットで探すと幸せになれるかもしれません。

 

●タイヤ編

 

浮かせる前に、締め付けトルクが大きい箇所を先に緩めておきましょう。倒したら悲しいので。

・アクスルシャフト(17mm/22mm)

・メーターギア

・フォーク割り締めボルト(下12mm/上12mm 各2)

・ディスクブレーキのキャリパー(14mmx2)

 

 

メーターギアはおなじみの+ネジ。大体めっちゃ固着してるんですよね。

ドライバーでは開かないので、ソケットハンドルで体重掛けると良いです。

 

 

こんな感じで。

私はTONEのドライバ型ハンドルにドライバービット/ビットソケットアダプターをつけて、ソケットハンドルで体重掛けながら回してます。スーパー固着マン以外は大体いけます。

 

 

緩めたらジャッキアップ。

メーターワイヤーを外し、アクスルシャフトを引っこ抜きます。

これでタイヤが外せます。

キャリパーも外します。吊るさないようにどっか置いといて下さい。

 

 

ホイール。なかなかの錆です。残念ながら穴も空いてる……。

穴に関しては、何年後か知りませんが、次の作業時にリムもスポークも張り替える事とし今回はお手軽補修(いうて1時間以上掛かったが…)で済ませます。問題は先送りするに限る。

グラインダーで軽くサビを落とし、振れの確認に移ります。

 

 

横0.9mm、縦1.3mmでした。

一般的な規定値は2mm以内、1mm以下あればまず体感出来ません。

ハンドルがぶるぶるする時、大体は振れなのですが、今回は別の要因にあるということです。

振れに関しては素人が頑張って出来るのは0.5mmくらい(縦が難しいんだよね…)。今回は既定値内なので放置します。

 

 

お次はステム。

フォークの上下割り締めボルトを完全に緩めます。抜かなくてもいいよ。

 

 

ハンドルを外します。なんかメクラついてて邪魔ですね…。

中身は六角穴付きボルト6mmです。4本のうち一部緩かった。不穏だ。

 

 

フォークを外します。

トップボルト(17mm)をソケットハンドルやらスピンナハンドルやら何やらで押し込みつつ回すと抜けてゆきます。

CD125Tと同じ構造です。

 

 

フォークが抜けたらステムを外します。トップナットは29mm。なんか体感15Nくらいのゆるさだった。あやしい。

ちなみに調べたらCD50・90と部品は全て同じでした(125Tは見てない)。

※ ※ ※

当社では、CD50などの横型スモールエンジン搭載Tボーンフレームをその元祖に敬意を表して「SS50系フレーム」と呼んでいるのですが、過去に「SS50系フレームのステム・フォーク部品供給状況」と称して部品を調べまとめてあります。

こちらをどうぞ。参考に使えると思います。

※ ※ ※

 

 

トップナットを外したら、トップスレッドをフックレンチで緩めるとステムが抜けます。

ボールベアリングが落ちるので注意。とはいえどうせ錆びているのでケチケチせずに新品買いましょう。

写真の通り、ボールレースは軽い打痕があります。

50用に予備部品を持っていたのと、「どの程度ならだましだまし行けるのかわからない」ので、悩みましたが全て交換します。

 

 

まずはステム側から。ボールレースが圧入されています。

ボールレースの下側からタガネを当てて少しずつ抜きます。面倒です。

 

組むときは、ワッシャ・Oリングは必ず新品に交換してください。

またボールレースを圧入するときは、外したボールレースをひっくり返してあてた上で、塩ビパイプなどで叩くと新品レースを傷つけずに済みます。

あと、ちょっとずつ圧入しないと、Oリングの全体がレースに挟まらない(叩き込んでいるうちにOリングが動いて位置がずれる)ので注意。

 

 

ステムはM22 P1.0です。

amazonでクソデカダイスが買えるので、作業中に不注意でネジ山を傷つけてしまったら無理せず修復しましょう。

 

 

続いてフレーム側。

ボールレース撃ち抜き奴」でレースを打ち抜きます。

ストレートの25mm~の奴がいいです。

奴を差し込んだら反対側から棒とかソケット(17mmがいい感じのサイズ)をあてがってクソデカハンマーでぶっ叩く。

 

 

ちなみに外す前にノギスでレースの圧入深さを測っておくと取付時の参考になります。

「奥まで入ると音が変わる」とよく言われますが、シロートなのでよくわかりません。

 

 

抜きました。

ベアリングレースは撃ち抜き奴を必ず使いましょう。

タガネなんか使うと斜めに抜けてしまい、フレームに打痕がつくことになります。

私は2回つけたことがある。

 

レースを斜めに抜くとフレームがひどく傷つき、

レース挿入時にどうやっても斜めに入ってしまうことになります。

打痕、段付きはリューターなどで削るしかないのですが、それでも斜めに入るし、そもそも圧入部分を削るのは良くないです。

斜めったら必ず戻す!気合でやらないのが大事です。私は二度ほど無理やり外して終わりました。

 

 

レースを抜いた後、「新品レースの厚み」と「レースが入る場所の深さ」を測っておくのも良いです。

CDUの場合、ベアリングレース6mmに対して、

・上部深さ ざっくり7.5-8mm

・下部深さ ざっくり14mmくらい

 

ベアリングレース挿入後の「ヘッドパイプからベアリングレースの長さ」は上部1.5-2mm、下部7.5-8mmくらいでした。

あくまで参考としてご活用下さい。本当に参考にしかならないので。

 

 

新品レースをクソデカハンマーで叩き込んだ図です。

純正SSTを使うのですが、それだけではキレイに入りません。

 

 

純正SST

 

07749-0010000 ドライバハンドルA

07746-0010200 アウタドライバ 37x40

 

「圧入する最初の部分」はSSTだと叩きづらく斜めに入りそうになるので、私は板をあてその上から叩いています。

これでレース全体を叩くことができるはずです。

ベアリングレースがヘッドパイプの中まで入ったら、外したレースをあてがった上でSSTで叩いています。

それでも斜めに入るのは御愛嬌。練度向上に励みます…。

 

ボールレースが入ったら組み戻します。

ステム。上下それぞれスチールボールを21個。たっぷりグリスを塗ります。

 

 

「おそらく」ですが、CD50のあとの方の年式で使われている「21個セットでリテーナリングに収まったASSY」(53210-GS9-003)が使えるはずです。ボールがこぼれ落ちないのでベンリィ。

 

ステムが用意出来たら挿入、トップスレッドを締めます。規定0.6kg・Mです。

 

 

フックレンチもトルクレンチが取り付けられるものがあります。ストレートとかデイトナとか色々出てる。もちろん、トルクアダプター同様のトルク補正は必要です。

計算式:(得たいトルク値+トルクレンチ有効長さ)/ (トルクレンチの有効長さ+フックレンチのトルクレンチ取付部~ツメまでの長さ)

 

私の場合、本車および他車整備マニュアルを参考に、

「一度23N程度でしめつけ、左右に動かしてグリスをなじませた後、完全に緩め、6Nで締める」としました。

23Nというのは確かエイプかなにかの規定だった気がします。

 

手持ちのトルクレンチは5Nからで、補正値を計算すると4Nくらい。一度5Nで締めて、その時の角度を参考にざっくり手締めです。

トップスレッドは「本当に本当にちょっとだけ」締める感じです。角度でいうと15度ないくらいかなぁ。

 

トップスレッドが閉まったらトップブリッジを取り付け、

ステムナットを締めます。7.5kg・mとかなりガッチリ締めます。

この時気をつけないとトップスレッドが一緒に回ってしまいがちなので、動いていないかよく見ながら作業してください。

 

この後、作業のところどころでステムの動きを確認して下さい。

フォークがつく、タイヤがつく、など足回りの部品がついて重くなるほど、ステムは渋くなります。

トップブリッジつけただけの時に良い感じでも、全部組んだらステアリングが重い、という状況はアリ得るので、

ちょこちょこ確認し、必要があれば調整しましょう。

 

ハンドルを戻し、まずはフォークを戻します。

抜いた時とは逆に、下から押し込みつつトップボルトを回します。結構体力いる。

この時、「どこまで戻すか」ですが、

 

 

これはNGです。

 

 

これが正解。トップブリッジと「フロントフォークの上端」がツラになるようにしてください。トップボルトじゃだめです。

この辺もCD125Tと共通。

割り締めボルトは上が2.3kg・m、下が3.0kg・mです。

 

フォークブーツはINSIDE表示がある方を内側に。

 

あとは、フェンダー、タイヤを戻して終了です。

キャリパーのボルトは3.5kg・m、アクスルシャフトは6.0kg・mです。

各部、CD125Tと構造は近いですが、締め付けトルクはやや大きいものとなっています。

 

車両が着地したら、ステアリングの動きを確認するとともに、フロントブレーキを握ってステムの挙動を確認しましょうね。

お疲れ様でした。

 

 

今回の整備で、車両には

・ちょこちょこ部品がない(ワッシャとか)

・ハンドルポストやステムトップナットの締め付けがかなり緩い

・ステムボールレースの段付き、軽度の錆び

という状態が確認されましたので、ステムのカクつきはその緩さから来ていたのかも。

そうこうしているうちにベアリングレースにダメージが入ったり、ワッシャ入っていなくて水分が入り錆が進んだりしたのかも。

 

部品はちゃんと新品を用意しましょう。

 

リア編もやります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

官公庁や法人向けに設定された特殊カラー、特殊装備を採用した特別な車両。

郵政仕様車や電力会社向けが有名です。

 

その中で、2-3年前に見て忘れられないのが、

初期型CD125の帯広統計局」仕様。ここで記事にすることで、電子の海に記録を残したいと思います。

 

 

 

このやれた緑の色、薄れた「帯広統計局」の文字、

たまらんです・・・。

 

外観を見ると、外装色も特徴的ですが、リアウィンカーがフェンダーではなくテールについています。

これは特装車ではよくある仕様で、サイドバッグやパニアケースをつけた運用が殆どであるため、視認性の都合上このような仕様の専用テールとなっています。

 

生産時期的にはいわゆる「前期」になるのですかね。

CD125は1966年~1969年まで発売されましたが、ある時期・車体番号で外装が大きく変わっているようで、

フォロワーのSPK先生はこれを「前期」「後期」と呼び分けていました。

 

帯広統計局」、真冬の北海道(帯広)でお安く出たのですが、

 

関東住まいの私はスタッドレスをつけていない状態、そもそも仕事納めの時期で駆けつけるのも難しく、陸送も厳冬期という時期かつ両輪固着で押し引き不可という状態のため対応が出来ず、

 

でもどうにかして何としても欲しい!

 

と北海道に実家がある知人に「金ならやるから取りに行ってくれ」と無茶振りをしている間に終わってしまいました。

その後は「このままの見た目で蘇らせる」と札幌あたりの志士が回収されたそうです。

 

でも帯広統計局は必ずうちに来ます

帯広統計局に満足された方、投棄された帯広統計局をお見かけの皆様、当社までご連絡下さい。大事にします。

 

帯広統計局は必ずこの私が乗ります。

 

※移転したけど再利用することにしました

 

このブログ「びじばいげんりしゅぎ!」は、

ベンリーのホームページ」(fubenri.net)のサテライトブログです。

 

当社(と自称しますが個人です)はベンリィとビジバイのファンで、

長い歴史の中で様々な車種が存在する「ベンリィ」シリーズの、

電子の波に消えつつあるベンリィたちの情報を調査し、まとめ、ファンをつなげるウェブサイト

ベンリーのホームページ」を運営しています。主な活動はSNS(@benly_me)です。

 

またベンリィとそのファンが集まるのイベント

ベンリーミーティング」を開いています。

 

ホームページの出先機関というか、一次記録置き場として

ブログ「便利なブログ」(blog.fubenri.net)で情報の発表やイベントの告知を行っています。

 

このアメブロでは、よりライトな内容を書いています。

ヤフオクに流れてきた珍しいベンリィの話や、イベントの軽い告知、個人的なベンリィいじり日記などです。

 

ご興味をお持ちの方は、ぜひ本サイトや本ブログにもご覧いただくと同時に、

イベントにもぜひ足を運んでいただけますと幸いです。

【PR】今後の参戦:7/16 南箱根の「十国峠原付ミーティング」、 行くつもりです

(諸事情からエントリはしてません)

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道志での初めてベンリーミーティングを行ったのが昨年の7月24日、もうすぐ一年ですね。

 

というわけで、

さる6月18日、日曜日にベンリーミーティング3を行いました。

 

 

たった一年、たった三回目ですが、当時はどなたとも面識がなく(ご助力頂いたお二方だけ♡)、

オートバイのミーティングも全く行ったことがないのでノリもわからず。

ただただ「あればいいのに無い、なぜ」「もう私がやるしか」という勢い任せの取り組みでしたが。

たくさん来て頂いて嬉しい……というより、一番楽しんでおります。

 

当日ベンリィに夢中で全く気が利かない私を助けて下さる皆様、

本当にありがとうございます。

 

また、

ベンリィのミーティングでありつつ”同好の士なら何でもいいんだ!”としていますが、

それで本当に他車、他社、様々なオートバイで来てくださるノリの良い方々、いいぞもっとやれ

 

 

今回は

もう少しマシな立て看板を設けました(幸運にも当週ジモティで良いのがあったので)。

エントリーから、

ヤマトオートバイミーティングでお会いしたCB90、CL90Kのお二方がいらっしゃると把握していたので、

ちゃんとCB90DXを貼りましたよ。

嘉陵JH70のことは優しく見守ってあげてください。

 

 

自分の車両は「ベンリイJC58(1957年)」「ベンリイCL90(1966年)」を持ち込みましたが、

CL90は不動再建中だしギア入らないし、JC58はコレどうするんですかね…?

次は実動の実用車で行きたいです。

 

 

規模的には12月とだいたい同じで50名ちょっと。

お初ベンリイは「C201」「CD125K(K3)」「CB50S」「CB90」「CL90K」などなど。

これでまたベンリイコンプリートに近づきました。

 

 

C201は実物をじっくり見るのは初めてです。

C115などスポーツカブの派生ともいえる「ホンダ C200(OHV)」を、OHCにしたというか、ほぼCS90のエンジンを積んだのが「ベンリイC201」ですが、

CS90と違ってエンジンがC70系の2点マウントです。

というのを知識として持ってはいましたが、たっぷり見られて素晴らしかったです。

 

他、とある深夜イベからのヤマハ車多数いらっしゃったり、

 

 

カブもちょこちょこ(メイトだよ)

 

 

1年ぶりのドニエプル参戦

 

K125/CD125T ウィンカーブザー併せをしたり

 

関西から参戦のCD50。繰り返すがCD50です、これ見たかったんだよなァ……

と思ったが写真をとってないorz

 

最遠方(自走距離認定)は神戸・奈良から自走の50S/125Tが駆けつけてくれたり

 

(無能なので写真を撮っていないが)おマグナミーティングの皆さんや、

今回もモトモトさんや、バイカーズパラダイスの方々も。

何もしなすぎるイベントなので、楽しんでくれていればいいけど……(手遅れ)

 

というわけで、諸事情有り少しバタバタしましたが、

個人的にはたっぷりオタク交流を満喫しました。ありがとうございました!

 

今回の頒布物

 

 

~~次回情報~~(ここから長い)

 

次回は11月~12月中頃です。他のイベントとの重複回避すべく調査中。

凍結と忘年会多忙事情が絡むため11月方面に倒したいですが、イベント多いのと、

12月初旬頃に大きいイベントがある様なので、模索中です。

バイカーズパラダイスでもまた楽しいことされるらしいですよ。

 

場所は変更なし予定ですが、場合によっては変更の可能性もあり(後述)。
 

・趣旨は変わらず、何にもせずのんびりしておしゃべりするだけのイベントです

・強いて言えば資料室とかお悩み相談コーナーみたいのやりたいんだけど……

 (張り紙やノート置いておいてそこに誰かが書いて、それ見て誰かが答えてみたいな)

・なんかベンリィミーティングにかこつけて車種ミーティングしたいとか平和で面白いネタあれば是非一緒に遊びましょう

・気が利かず恐縮です、宣伝物のあるご来場の方々はもっとご来場の方にその場で宣伝・告知出来るようにいたします

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※宣言:次回は「実動の6VのCD50」で参戦します!(現在不動)(激しく固着)(タイヤ転がらない)(全バラ)

 

山梨県から「ベンリイCS90」が出品されていました。

 

希少!

 

「CS90Z」と書かれていますがこれは不正解、実際には「CS90K1(CS90改1)」です。

外装を載せ換えている場合は別ですが……。

 

CS90は1964年から69年まで、6年間製造されましたが、

大人気だった発売当初から時間が流れ、

末期は90ccの軽スポーツ車という枠組みにおいて市場競争力は下がっていました。

 

リアビュー

 

64年発売当初はアルミシリンダーだったものを鋳鉄シリンダーに変更し、

外装もロングシート+ハーフチェンカバーに対してシングルシート+キャリア+フルチェンカバーが

バリエーションとして出たように、

 

CS90はスポーツ車でありながらも、

街乗り車としてのタスクも求められていたと思われ、中途半端だったのかもしれません。

ビジネスユースでは同系エンジンでC201→CD90や、C90の存在もありしましたし……。

 

そこで1968年にモデルチェンジして生まれたのがCS90Zで、

フェンダーやエアクリーナーボックスカバーがメッキ化されているあたりからも

より現代的、若者受けを狙いたい姿勢がうかががえます。

 

これが本当のCS90Z、細部のメッキ化が進む

 

最終的にはスッパリ切ってCB90に舵を切るのですが、

そのような時代にあって、CS90の最終モデルとして世に出されたのが「CS90K1」です。

海外サイトでは「CS90ZK1」なんて書かれ方もされていますね。

 

CS90K1

 

特徴としてはやはりタンクでしょう。

CB90系でも使われたものと似たタイプのウィングエンブレムが採用され、

うまく表現出来ませんが、メッキパネルの形状そのものが

従来のホンダ車のものとは全く異なる、なんとも言えないデザインをしています。

 

独特のメッキタンク

 

CS90はとてもヒットしたベンリイで、高齢の先達に伺うと

「あれはすごい人気だった」「子供の頃は憧れだった」というお話を聞くことが出来ます。

そのようなバイクですので、今もまだまだ多くの個体が現存しており、旧車イベントなどで多数拝見出来ますが、

このCS90K1はなかなか見ないという点で、より希少かもしれません。

 

メーター。CS90がおにぎり型、CS90ZでCD同様の台形に、そしてK1は独立丸形

 

個性的すぎるタンクのデザインは賛否両論ありそうですが、個人的にはとってもアリです。

150,000円開始で入札1件、150,000円終了でした。