「五人目の標的」& 期待したがもう一つ & 時代ものに特化せよ | KISHO director's blog

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人生のほとんどを広告マンとしての「食」に特化して考えてきた。愛食家として、これからは新しい観点で日本の「食」を考えていきたい。
もう一つ、人生とクラブライフ「ゴルフ」だ、太平洋クラブと富士カントリークラブの日常、箱根御殿場ライフを綴る。


この表紙を見て、何気なく目が行くのが作家の名前・・・・佐伯泰英となると、どうも時代劇ものの作家とは考えが巡らないはず。さらには警視庁国際捜査班とは何じゃら、佐伯であれば南か北の奉行所ではないのだろうか・・・・と、さらには今大流行りの「交代寄合伊那衆異聞」ではないかと。
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いえいえそうではありません、佐伯の長編サスペンスなのです・・・・南米から安曇野、さらには東京新宿といつものように飛ぶは飛ぶはの大スペクタクル。話を広げる佐伯らしいストーリーの展開だが、どうも時代劇ほど歯切れがよくない。


多国籍犯罪が急増する東京の新大久保、スペイン女性が全裸で殺された。これで三人目、犠牲者はいずれも昨年開かれた写真展の外国人モデルたち。犯罪通訳官として警視庁国際捜査課・根本刑事に協力する日系のアンナ吉村、その彼女もモデルの一人だった・・・・次の標的はそのアンナだったのか。


作者の佐伯さん、書くスピードと多作ではトップクラス・・・・楽しく面白いのではあるが、チョト書きすぎではと心配してしまう。決して文学ではない作風から、これを読んだ佐伯ファンはどう思うだろうか・・・・私は時代ものだけにしとけと言いたくなる。


長いだけでもう一つ・・・・時代ものより面白くない。

「交代寄合伊那衆異聞」を早く書けと言いたい。