世の中は場所を問わずに飲食業の大転換期を迎えているような気がする・・・・町の路面も、都心のビルのそれぞれの飲食街も、御多分に漏れず変わりつつある。だからと言って同じようなものから、なんとなくではあるが、興味をそそるものが出てきているのは歓迎に値する。
有楽町駅前の映画館のあるビル、地階の飲食街にチョッとユニークな店ができた・・・・伊勢桑名「貝縁」と書いて「かいえにし」と読むらしい。貝に目がない小生としては、入らせてただいた・・・・オーダーは「桑名焼き」の880円、野菜と魚介がたっぷりというフレーズに決断してしまった。
鍋にたっぷりと敷かれた野菜類の上に魚介が、さらにはハマグリが数個のっかってきた・・・・この状態のまま、蒸し焼きのように鍋焼きされる、仕上げにしょうゆ味のコラーゲン状がのせられるが未体験の味覚だ。
蒸し焼き状なのでスープのようなものは僅かにしか残らないが、いかにも健康そうで食が結構進むものだ・・・・味噌汁にもハマグリが入ってお手ごろ感は満点。
「その手は桑名の焼き蛤」というくらいに本場モノを頂いたことはないが、絶滅の危機にさらされているとはい聴いているハマグリ、本当に桑名の産の本物だろうかと疑ってはしまう。
北朝鮮や韓国産の稚貝に頼らなければ、ハマグリの収穫はないと数年前に聴いている。桑名もその例に漏れないはず、形が少し小さいのが気にはかかる・・・・にしても新しい焼き鍋という食法は美味しさ充分、たまには贔屓にさせてもらうことにした。
鍋に残ったエキスが何とも美味しい初体験。
国産であってほしいが、美味しけりゃいいか。