今日はシンガーソングライター尾崎豊さんの命日である。

彼が世に出るきっかけとなった、オーディション映像を観た。

1stアルバムに収録される事になった曲「ダンスホール」が、良い。

 

新宿のディスコで女子中学生が惨殺された事を唄にしたそうだ。

これは、もはや歌舞伎である。楼閣で起きた心中事件が翌月に

舞台で脚色・演出付きで再現される歌舞伎。昔も今も変わらない。

https://www.youtube.com/watch?v=8mmTqyMQ_o0

 

 

尾崎豊を愛之助丈が演じるの?と期待する贔屓筋、慌てなさんな!

尾崎豊を演じた歌舞伎役者は、居る。いや、正確には演じては

いないが、尾崎豊のTVドキュメントで彼の詩を朗読したのは、

眼球鋭きヘビの形相の七代目市川新之助(現十一代目海老蔵)だ。

詩の朗読はご愛嬌だったが、面持ちは尾崎豊より怖いと思った。

 

愛之助丈が尾崎豊を演じるのは、30歳前ならアリだった、と思う。

「歌舞伎修業 片岡愛之助丈の青春」で松島まり乃女史が射抜いた

片岡愛之助丈なら、合っていると思う。ただの予測だが、そう思う。

 

尾崎豊の唄に「15の夜」という、バイク窃盗犯を描いたナンバーがある。

贔屓筋のハートを奪う恋泥棒に飽き足らず、天下の大盗賊、石川五右衛門を

初春の松竹座で演じ切った愛之助丈は、盗みの質が違い過ぎ、話にならぬ。

 

だがしかし、「15代目との夜」とタイトルを変えれば、やっと今朝の本題である。

「えっ、今までのは何だったの?」とズッこける贔屓筋は、本質が見えていない。

私、外郎童は「憂い労働」をこなし家族と暮らしながら、愛之助丈を描く男である。

 

六代目片岡愛之助丈の「十五代目片岡仁左衛門丈との夜」は、どんなだろう?

こんなである。https://www.youtube.com/watch?v=hy7856I8j20

 

歌舞伎は、板の上だけが歌舞伎、では無い。24時間全てが歌舞伎だ。

 

「義経千本桜 すし屋」を上演する際、仁左衛門丈は人形浄瑠璃を参考に

台詞・展開に手を入れた。そのテキストはご自身と、教えた愛之助しか

演っていないそうだ。15代目が義理の甥に教えたのは、夜だといいが。

 

上手側から撮影して、愛之助丈の名前を入れて欲しかったぞ!

 

この先、片岡愛之助丈は、何を盗むだろう?

「私の胸の鍵を壊して逃げていった」形で指名手配される罪状、

それで表されるハートは、無論、盗み続けるが、デカいものを、盗む。

 

僕の薀蓄SHOWはコレ義理、https://www.youtube.com/watch?v=e-W36-15kAI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛之助丈の最新の投稿によると、BOYS AND MENの

小林豊さんが御園座で歌舞伎「南総里見八犬伝」を

観劇されたとか。期待に胸が膨らみ、サラシがパンパン。

何でさ? 小林豊さんが「八犬士」を引き連れる格好で

5月29日(水)に名古屋・アスナル金山で、ボイメンとして

新曲 「頭の中のフィルム」を披露してくれるからさッ!

https://www.asunal.jp/event/detail.php?id=654

 

僕はBOYS AND MENの「帆を上げろ!」という曲が好きだ。

好きが程を過ぎて、職場のパソコンのデスクトップの上に、

「帆を上げろ!」オブジェをこしらえてしまい、全社員から

ホワイト・アイで凝視される程だ。いつか写真で見せかねない。

 

「帆を上げろ!」は、NHK「SWITCH」で愛之助丈が対談した

アーティスト、ヒャダインさんが作詞をしている。さらに作曲は

元・スーパーカーの、いしわたり淳治さんが手がけたという、

最先端の二人が職人技で仕上げた楽曲なのだ。良いはずだ。

 

ヒャダインさんは曲中で、台詞の掛け合いをボイメンに演じ

させた。これは、もはや、歌舞伎だ。そのエグエグなセリフまわし、

文句の「何か痛ぇこと言い出したぞ」など、歌舞伎過ぎるほど歌舞伎だ。

 

歌舞伎は、「痛ぇこと」を「痛キモチ良く」まくしたて、聴かせ魅せる演劇である。

https://www.youtube.com/watch?v=iP2mKLfRWqc

 

※注、筆者は、あくまで愛之助丈贔屓であり、ボイメン記述の正確さは、ご容赦。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはさておき(何をさておく?)御園座は素晴らしいと泣いている。

何がさ?(慌てなさんな!)。演劇図書館である。歌舞伎座東にある

松竹大谷図書館の重厚さより、もう少しカジュアルなリラックス空間だ。

 

愛之助丈の初写真集を見てごらん!朝はゴハン派?パン派?の問いに

「朝はスタバのキャラメルマキアートとパンです」とスタバ広報大使ぶりを

発揮する愛之助丈が見られるよ!パラ見ゆえ、その問いしか、見てない。

 

御園座建替え前に地下にあった図書館で、僕は脚本を読んで、泣いた。

五木ひろしサン公演の「三味線やくざ」である。ちょうど、仁左衛門丈が

大阪松竹座で出される際に、大阪まで出向くのが実に困難で観られず、

せめて脚本だけでもと五木ひろしサン版の同作を読んだら、号泣した。

 

ぜひ愛之助丈に「三味線やくざ」を、来年の陽春花形歌舞伎で掛けて欲しい。

仁左衛門丈に教えを乞い、御園座で五木ひろしさんが沸かせた趣向をも

取り入れた片岡愛之助版「三味線やくざ」を上演して欲しい。もし万が一、

この思いが愛之助丈の目に留まったら、ぜひ五木さんの脚本を読んで欲しい。

 

愛之助丈の背後の「御祝~」の札が、僕に、そう言えと背中を押しているのだ!

 

 

十三代目市川団十郎白猿の襲名披露公演が全国津々浦々

つつがなく終えるまで、歌舞伎十八番「助六」を、十三代目では

無い歌舞伎役者が演るは言語道断!とする輩の醸し出す空気。

 

そんなモン読む術を持たぬ僕は、愛之助丈が演る助六を、思い描く。

勘三郎丈追善で当代仁左衛門丈が出されたのを、勘九郎一家の

TVドキュメントでわずかだけ観られたのに過ぎない僕は、愛之助丈

が演る未来を思い描くしか術が無い。愛之助丈か菊之助丈か?

 

白猿が完全に蚊帳の外になっている様に見えるとすれば、それは

東海道四谷怪談の伊右衛門を何故か海老蔵丈が歌舞伎で演って

おらず、三池崇史監督の映画「真四谷怪談」で演じているだけに

とどまっており、歌舞伎の劇中で伊右衛門が「蚊帳」を売り飛ばす

極悪非道ぶりを、海老蔵丈が描いていないからだと、僕は思う。

 

伊右衛門を9月に愛之助丈が演る?ことにほくそ笑んでいる僕だ。

まさかの中車さんが、または七之助さんが伊右衛門を演るならば、

知恵熱なぞ出して半日くらい寝込んでしまうことだろう、僕ならば。

 

それはさておき(何をさておく?)、愛之助丈が演る助六である。

上方歌舞伎の発展と伝承に命をかける愛之助丈であるがゆえに、

「うどん」の扱いを、それはさぞ華やかに魅せてくれるに違いない。

 

うどんデリバリーの福山のかつぎを、弟子をブッ込む形で(無礼な!)

中村屋の鶴松丈が勤めるとして、盛りうどんを頭にぶっかけられる

くわんぺら門兵衛を、ベリベリが魅力の勘九郎丈が演じるはずである。

 

だから、NHK!今やるんじゃない、今じゃないんだ、「未来で~!」

 

 

 

片岡愛之助丈は、大劇場での責任公演はもちろん、

芝居小屋の永楽館歌舞伎、美術館でのシスティーナ歌舞伎など、

座頭公演を抱える若手ながら責任ある歌舞伎役者のひとりである。

 

ゆえに、仮に例え本番当日に39℃の熱が出たとしても、白粉で隠して

涼しげにみえる面持ちで幕が閉まるまで大奮闘されると思う。全ては

客人のため、そして歌舞伎のため。何故なら彼はリーダーだからだ。

 

そして世間を騒がす(?)、リーダーとされる人の行動である。

アルファベット3文字のグループは、リーダーの不祥事で、公演開催が危うい。

漢字2文字のグループは、リーダーが、不祥事メンバーを「死んだもの」と、切った。

漢字1文字のグループは、リーダーの意思を尊重し、解散へと舵を切った。

 

リーダーとは何だろう。歌舞伎を見据えれば、ヒントがあるはずだ。