十三代目市川団十郎白猿の襲名披露公演が全国津々浦々
つつがなく終えるまで、歌舞伎十八番「助六」を、十三代目では
無い歌舞伎役者が演るは言語道断!とする輩の醸し出す空気。
そんなモン読む術を持たぬ僕は、愛之助丈が演る助六を、思い描く。
勘三郎丈追善で当代仁左衛門丈が出されたのを、勘九郎一家の
TVドキュメントでわずかだけ観られたのに過ぎない僕は、愛之助丈
が演る未来を思い描くしか術が無い。愛之助丈か菊之助丈か?
白猿が完全に蚊帳の外になっている様に見えるとすれば、それは
東海道四谷怪談の伊右衛門を何故か海老蔵丈が歌舞伎で演って
おらず、三池崇史監督の映画「真四谷怪談」で演じているだけに
とどまっており、歌舞伎の劇中で伊右衛門が「蚊帳」を売り飛ばす
極悪非道ぶりを、海老蔵丈が描いていないからだと、僕は思う。
伊右衛門を9月に愛之助丈が演る?ことにほくそ笑んでいる僕だ。
まさかの中車さんが、または七之助さんが伊右衛門を演るならば、
知恵熱なぞ出して半日くらい寝込んでしまうことだろう、僕ならば。
それはさておき(何をさておく?)、愛之助丈が演る助六である。
上方歌舞伎の発展と伝承に命をかける愛之助丈であるがゆえに、
「うどん」の扱いを、それはさぞ華やかに魅せてくれるに違いない。
うどんデリバリーの福山のかつぎを、弟子をブッ込む形で(無礼な!)
中村屋の鶴松丈が勤めるとして、盛りうどんを頭にぶっかけられる
くわんぺら門兵衛を、ベリベリが魅力の勘九郎丈が演じるはずである。
だから、NHK!今やるんじゃない、今じゃないんだ、「未来で~!」
