片岡愛之助丈が演ずる今川義元は
眼球の芝居で見事、果たされたぞ!
輿の格子戸から覗く片目は血眼
毛利が槍で刺したは膝近くの腿
痛そうな義元、半月板損傷か?
毛利は翼はためかす空中殺法
絶命の瞬間はカッと開く両の眼
刺した毛利がオオオォ!と叫ぶ
結局、義元の遺体が判明せず
片岡愛之助丈が演ずる今川義元は
眼球の芝居で見事、果たされたぞ!
輿の格子戸から覗く片目は血眼
毛利が槍で刺したは膝近くの腿
痛そうな義元、半月板損傷か?
毛利は翼はためかす空中殺法
絶命の瞬間はカッと開く両の眼
刺した毛利がオオオォ!と叫ぶ
結局、義元の遺体が判明せず
新型コロナウィルス感染拡大の影響による自粛で、歌舞伎の上演が止まって
いるのは、現在の状況で、5・6・7月の團十郎襲名の延期と、7月松竹座そして
国立劇場の7月歌舞伎鑑賞教室までだ。国立劇場は、どの役者さんが主演で
何の演目を演るのかすら発表していない。ただ、6月鑑賞教室は尾上松緑丈が
自身が主役・長兵衛を勤め、坂東亀蔵丈が文七の「人情話文七元結」と発表したが。
尾上松也丈と中村梅枝丈の9月の巡業さえ、早々と中止になってしまっている。
そして再開が見込まれるのは、既に発表がされている公演として、8月1日からの
坂東玉三郎丈の南座の舞踊公演がある。京鹿子娘道成寺、鷺娘、楊貴妃を、
映像を交えて舞うという意欲公演だ。歌舞伎の危機を、颯爽と玉三郎丈が救う、
そんな流れになるのも、歌舞伎らしくていいと思う。まだ発表されてもいないが、
歌舞伎座の八月納涼歌舞伎も考えられるが、初日が8月に入って少しした後と
思われる。ゆえに現時点で最速は、8月1日の玉三郎丈ということになるだろう。
團十郎襲名が延期と発表された際、ウェブ報道で「9月からにずらして襲名を実施
する」という案が浮上していると、見かけた。コロナが収束していることを見込み、
また酷暑の炎天下を避ける具合によるのだろうか。八月納涼歌舞伎をやって、
九月から晴れて襲名を、という運びなのか。ただのウェブ報道だが、それもいいなと
僕は思った。そこに歌舞伎らしさを感じたからだ。昭和20年9月1日に、戦後初の
歌舞伎が二代目市川猿之助一座により東劇で再開されたから。第二次世界大戦に
続く危機というコロナショックの後の歌舞伎再開が「9月1日」というのも、歌舞伎の
因縁のようで、しっくりくるのだ。つまり團十郎襲名再開は2020年9月1日となるか。
八月納涼歌舞伎を心待ちにする歌舞伎関係者、贔屓筋には失礼な話かもだがね。
さらに言えば、既に発表されている歌舞伎興行で、尾上松也丈を座頭にした巡業が
8月31日から始まる。中村梅枝丈を相手に「毛谷村」と「二人椀久」を掛ける公演だ。
8月の酷暑と夏休みの賑わいを避ける配慮があるかもとして、玉三郎丈と納涼組に
失敬するとすれば、今回の歌舞伎の再開は、8月31日になる、とうのが僕の考えだ。
市川團十郎襲名が9月1日とすれば、その前日8月31日は、初日通りの舞台稽古が
無観客で行われる事となる。そこで強く提案するが、その舞台稽古を撮影・収録して、
千秋楽後から月の末日まで、Youtubeで無料配信して欲しい。舞台の上手から下手
まで見渡せ、花道の七三まで見える定点カメラの映像で結構だ。横長の映像になる
ので上下に画面の余裕があるから、字幕を「日本語」「日本語のローマ字」「英語」の
3点で付ける。そうすれば、世界中に歌舞伎を発信できる。例えるなら、外国人観客が
幕見席で歌舞伎を観て、激しい衝撃を受ける…そんな仕組みを作って欲しいのだ!
僕の4月25日のブログ「片岡愛之助丈とコロナ自粛と歌舞伎配信の提言」の通りに、
松竹株式会社にメールで、この提言を送信した。アドレスを貼っておくのでご覧あれ。
https://ameblo.jp/bentenko/entry-12592196340.html
コロナ対策の「新しい生活様式」のひとつとして、今回の歌舞伎再開を絶好の好機に、
ぜひに実現して下さることを、強く希望します!よろしくお願いします、松竹様サマ~
私事で恐縮だが、私、外郎童の誕生日も9月1日なので、十三代目團十郎白猿の
誕生を目撃できるのかと、手ぐすね引いて喜んでいる。ちなみに、市川海老蔵丈が
新之助時代に、初役で助六を勤めて初日に花道に登場した際、花道脇の客席で
中継画面の片隅に外郎童が登場している。助六の動きに合わせ絶妙に動いており、
例えば助六が下駄を「タン!」と鳴らすと、外郎童は見事ヘッドバンキングしている。
我ながらだが、あんなに瞳をランランとさせ歌舞伎を観る人を、僕は見た事がない。
NHKの中継映像をビデオに撮ってたが、実家で紛失してしまい、今では見られない。
話が脇道にそれたが、9月からの團十郎襲名再開だと、現在発表の5・6・7月公演が
そのままスライドする格好か。もともと9月は、中村吉右衛門丈が催す「秀山祭」で、
吉右衛門丈は「寿曽我対面」で工藤左衛門祐経の配役だが、初代の芸を受け継ぐと
いう趣向に沿うので問題は無いだろう。初代吉右衛門は昭和14年3月に歌舞伎座で
工藤を勤めているからだ。團十郎襲名と秀山祭のコラボとなり、二倍美味しい企画だ。
曽我五郎は、菊之助丈の曽祖父の六代目だ!
しかし、10月公演にあたる元の6月公演に問題がある。夜の部の歌舞伎十八番「鳴神」に
鳴神上人を勤める片岡愛之助丈が、既に発表されている通り、10月は大阪松竹座にて
「GOEMON」に主演する。まさか團十郎襲名に合わせて「GOEMON」中止は無いだろう。
僕が言いたいのは、ここからだ。つまり最初から、愛之助丈の6月團十郎襲名出演自体が
あくまで僕的にだが、よろしくないのだ。まず、演目から。「鳴神」の鳴神上人を愛之助丈が
演るのは、市川海老蔵丈が大阪松竹座で掛けた際に怪我で休演して、代役として勤めた
のが初役だったからだ。しかも、「鳴神」の前の「外郎売」は、堀越勸玄丈が新之助襲名を
襲名する大切な演目なのに、これまた海老蔵丈が暴力事件に巻き込まれ降板となった
外郎売役の代役を、愛之助丈が勤めているのだ。おめでたい襲名であり、しかも6月は
暫、外郎売、鳴神、勧進帳と、成田屋お家芸の歌舞伎十八番4連発なのに、代役上演を
思い出させる愛之助丈に「鳴神」をさせなくてもよいではないだろうか。そんな細かい事は
いいだろうという向きが多いだろうが、僕はそう思うのだ。せっかく鳴神を出すのならば、
新・團十郎丈に所縁ある役者の方がいいだろう。尾上菊之助丈が勤めるのが良いと思う。
菊之助丈は未来に、八代目菊五郎を襲名する際に、父君・七代目菊五郎丈が「助六」を
「助六曲輪菊」として出したのに倣い、当然に八代目にも演って欲しい。歌舞伎十八番に
ある「助六」を演る前に、菊之助丈が未経験の歌舞伎十八番の主役を、まずは「鳴神」で
手掛けて欲しい。相手役の絶間姫は、ナウシカとインド歌舞伎で相棒の中村七之助丈。
團十郎襲名に相応しい配役ではないだろうか。「菊之助の鳴神はニンじゃ無い」という
向きもあろうが、例えば十代目坂東三津五郎丈は、初役で鳴神を打診された際に自分の
ニンじゃないと断ったが、永山会長は「お前は鳴神のような線の太い役をやるべきだ」と
諭され、実際に演じてみたら自分の突破口となった、と語っている。尾上菊之助丈にも
同じことが言えると僕は思う。6月團十郎襲名の「鳴神」は、菊之助上が演るべきだった。
しかし6月は、菊之助丈が博多座出演が予定されていた。このこと自体が間違いだった。
6月博多座は、中村梅玉丈を座頭に、尾上菊之助丈が加わり、立女方を中村時蔵丈が
勤める座組だ。菊之助丈は、「團菊祭」もあるように、市川團十郎と所縁が深く、しかも
菊之助丈と海老蔵丈は同い年で、昔から切磋琢磨した仲だ。海老蔵丈が以前に雑誌
「SWITCH」で、「仁左衛門さんがいる、玉三郎さんがいる、勘三郎さんがいる、そして
俺には菊之助がいる」と語っている。しかしその後、二人が相棒として歩んでいる様子は
見えないが…。菊之助丈はNHK「スタジオパークこんにちは」で、市川海老蔵丈を称して
「実にシチ面倒臭い奴ですね」と、眉間にシワを寄せて力説していた。笑っちゃったが。
とどのつまり、菊之助丈は團十郎襲名に出ずっぱりして欲しいのが、僕の考えだ。
ならば6月博多座は、どうすれば良かったのか。中村梅玉丈と片岡愛之助丈を中心とした
座組にすれば良かったのだ。僕は愛知県住まいで、御園座改修の5年間は金山にある
市民会館で顔見世興行が行われたのを観たが、立ち上げの初年は福助・橋之助兄弟で、
座頭が吉右衛門、菊五郎、仁左衛門と続いたが、最終年は梅玉&愛之助であった。
僕は当然にラストは幸四郎で、四大幹部が全員来てくれると期待していたのだ。実に
悪い口でいえば、梅玉&愛之助を「あてがわれた」感じさえするのだ。しかし、そこは
我らが愛之助丈である。永楽館やシスティーナで掛けた演目を、大興行に昇華させる
手腕を持つ彼だから、「梅玉・愛之助一座」を他の大劇場に持っていって欲しいのだ。
それが今年6月の博多座大歌舞伎。例によって時間が無いので、駆け足で書いていく。
座頭・梅玉で、愛之助に、相棒の壱太郎、そして梅玉の養子となって襲名した莟玉だ。
これは、養子が三人揃うという、実に面白い座組である。演目をささっと書いていこう。
昼の部
【番町皿屋敷】
青山播磨 愛之助
お菊 莟玉
【封印切】
忠兵衛 梅玉
梅川 壱太郎
八右衛門 愛之助
【新口村】
忠兵衛 梅玉
梅川 壱太郎
孫右衛門 梅玉
吹替 愛之助
夜の部
【鈴ケ森】
権八 莟玉
長兵衛 梅玉
【蜘蛛糸梓弦】 愛之助
【沼津】
十兵衛 愛之助
お米 壱太郎
平作 梅玉
こうである。愛之助丈は金山で「皿屋敷」が掛かった際、「梅玉にいさんの播磨、好き
なんですよね~」と語っていたので、可憐なお菊に莟玉を伴って、演って欲しいのだ。
「封印切」の忠兵衛は、梅玉丈の中にある和事味を存分に発揮して欲しい。孫右衛門は
金山で掛けた際「梅玉丈は孫右衛門を、ことのほかお気に入りの様子」と、竹本葵太夫が
語っていたので、せひ再演して欲しい。「鈴ケ森」の権八は、父君の梅玉丈と対峙して
莟玉丈に博多で披露して欲しい。愛之助丈に華やかな蜘蛛の舞踊を魅せて欲しい。
「沼津」は孫右衛門の老け役がお気にの梅玉丈に、雲助平作を滑稽味に演じて欲しい。
「敵は九州・相良~!」と、ご当地・九州でビシッと締めて、観客を満足させて欲しい。
以上である☆
敬愛する片岡愛之助丈は、現況のコロナ自粛において、ドラマ撮影等が中断、
自宅で台本を読んだり調べものをしていると、ブログにて知らせてくれている。
また、愛之助丈の名前と家紋をデザインしたマスクを、ご贔屓から頂いたそう。
かく言う僕は、上演中止になった歌舞伎座三月大歌舞伎公演と、国立劇場の
尾上菊之助丈の義経千本桜の通し上演を、Youtube配信で、愉しみまくった。
なかでも、歌舞伎座の通し狂言「新薄雪物語」に、おおいに感動した。
4月26日(日)23:59:59まで無料配信されたので、観た人も多いだろう!
https://www.kabuki-bito.jp/news/6202/ ←ココから観られますよ☆
そこで、ふと思ったことがあるので、以下の様に松竹に提言した。
松竹株式会社 様
この度は、歌舞伎座三月大歌舞伎のYoutube無料配信、ありがとうございました。
舞台映像の配信は、例えば私など地方在住の者、さらには世界各地の方々に
歌舞伎の魅力を愉しんでもらうことができるので、是非に続けて欲しいです。
ただ、配信用に、緻密なカメラワークで創り込んだ映像を提供くださるのは、
劇場に足を運ぶお客さまと差別化をはかることができないので、舞台の前景がみえる
定点映像で十分だと思います。幕見席から見下ろしているかのような映像です。
初日前の通し舞台稽古(※衣装付き初日通り)の映像を、千秋楽後から月末までの
期間限定でYoutube配信してはいかがでしょうか?
今回の配信で特に感動したのは「新薄雪物語」です。吉右衛門丈、仁左衛門丈の
迫力ある演技を中心に、アンサンブルのとれた芝居を、心の底から堪能しました。
ただ、以下の様に配役に変更希望があります。再演の参考にして頂けたら幸いです。
薄雪姫 … 菊之助
腰元籬 … 孝太郎
奴妻平 … 愛之助
茶道珍才 … 鷹之資
来国行 … 右團次
刎川兵蔵 … 千之助
美しく可憐な姫は菊之助丈で、機転が効く忠臣者の腰元は孝太郎丈で観たいです。
愛之助丈の奴は、2013年9月の花形歌舞伎での同役を、大一座に昇格させる格好です。
歌舞伎の魅力のひとつに、血縁を中心にした役者自身の人間関係があります。
上記の変更で、さまざまな人間関係を芝居の背後に感じられると思います。
祖父と父と子 … 仁左衛門、孝太郎、千之助
義理の父と子 … 吉右衛門、菊之助
叔父と甥 … 吉右衛門、幸四郎
仁左衛門、愛之助
従兄弟 … 孝太郎、愛之助
兄弟 … 歌六、又五郎
梅玉、魁春
劇団(一座) … 吉右衛門、雀右衛門
歌六、又五郎
養子 … 梅玉、魁春、愛之助
他名跡襲名 … 右團次
同級生 … 鷹之資、千之助
最後ですが、「新薄雪物語」の再演を、是非に名古屋御園座でお願いします。
上記の提言を、松竹にメール送信しました。備忘録として、このブログを書きました。
期間限定の歌舞伎Youtube配信を、楽しんで頂いた事だろう。アドレスは次の通り
歌舞伎座(4月26日23:59まで)
https://www.kabuki-bito.jp/news/6202/
国立劇場(4月30日15:00まで)
https://www.ntj.jac.go.jp/sp/topics/kokuritsu/2020/4190.html
追記
4月29日、片岡孝太郎丈のブログ「無料配信26日に」に、コメントしました。
配信歌舞伎アリです!
昼夜通して2回、拝見しました。
新薄雪物語は4回も観ました。
図書館で台本を借りて読むつもりです。
評論家の渡辺保氏が、この配信で
劇評を書いて下さったのが嬉しく、
舞台の印象を再度、噛み締めました。
無観客の大相撲を観た時も思ったのですが、
力士も役者も、あたかも目の前の好敵手や
仲間と全力を出し合っているのだと想像でき、
更には、神に捧げているかのような神々しさも
感じることができました。歌舞伎も大相撲も、
日本が誇る宝物だと、実に思いました。
僕の理念、いや、希望は、初日前の舞台稽古を
定点映像でいいので完全収録し、千秋楽後から
月末まで、無料配信して、歌舞伎の魅力を
広く三千世界に知らしめることです☆
来月7月1日は、明石家さんまサンの誕生日である。昨春の昼に「アッコにおまかせ」を
観てたら「明石家さんまがラジオで、レアグッズ入手等で世話になってるカラテカ入江に
頼まれたら、(闇営業に)行ってた~と話してた」と、話題になっていた。けさ検索すると、
「吉本がギャラ上げてくれたら、そうした仕事に行かずに済む」とも、言及したそうだ。
松嶋屋の片岡孝太郎丈が、ブログで「闇営業、、、」と題して、所属事務所を通した仕事、
本業(?)とは違う仕事について言及している。「芸人が悪いことやっとる」で済ましては
いけない、「働き方改革」の好機だと、松嶋屋さんは示唆しているのではないだろうか。
二日後に大阪で幕を開けた彼は、「歌舞伎の世界へ転職しては如何ですか?」と、
誘いをもつづっている。梨園の社会派と捉えてしまっては迷惑だろうが、松嶋屋の目、
鋭い眼を通した「歌舞伎の仕事」とは何なのか?「歌舞伎の波浪沸」を書くだろうか。
ハローワーク
きょう7月1日は、わたくし外郎童が書くブログで、テーマを「歌舞伎」とするものの数が
となる。最近に消去してしまったものもあるし、8年程前に集中して書いた文を探ってみると、
「鈴木雅之さんライブレポート」的なものも「歌舞伎」にしてしまっているので、純粋に歌舞伎に
ついて500本を書いたか定かで無いが、まぁ、良しとして、書き進めることにする。よろしくね!
さんま師匠の明石家では無い、「家」でなく「屋」が付く、「明石屋」という屋号の歌舞伎役者の
大谷友右衛門
歌舞伎公演の御園座出演をハネ、ラフな装いで、おひとりで現れた大谷友右衛門丈に対し、
ラストオーダー済んで30分後に閉店、と追い返したのは外郎童!
御園座北のレストラン「キッチンマツヤ」で当時、働いてた僕は、御園座で歌舞伎が掛かると
ご機嫌で、歌舞伎役者さんが来店するのを心待ちにしてた。そんな時、一門で現れたは…、
これは、僕が愛之助丈にお目に掛かった2回目だ。店員としてのやりとりしかしてないが。
この頃を思い出すと、愛之助丈の番頭氏の大柄な男性が、コンパクトな二人席の小振りな
椅子にデカい下半身を押し込め、ランチを食べてたこと。感じのいい方だったと記憶する。
1回目の対面は、国立劇場で十五代目片岡仁左衛門丈が「霊験亀山鉾」を掛けられたとき。
この時はまだ、愛之助丈に意識をあまり向けてなく、「染五郎丈が抜擢されてる」と思った。
開場前に国立劇場の資料館に赴き、近くの駐車場で楽屋入りする愛之助丈を見かけた。
ただ、それだけである。声を掛けた訳でも、サインや写真撮影をお願いした訳でもない。
本題の3回目を書くに当たり、妻を起こす時間が迫り、片手落ちになりそうなのが、切ない。
2001年10月、大阪松竹座の夜の部、三階席で、スーパー歌舞伎「新・三国志Ⅱ」を観た。
劇場音楽を音楽家の加藤和彦氏が手掛け、ロシアのオーケストラの演奏による重厚な音楽。
当時の僕は、歌舞伎の仕事に就きたく「イヤホンガイド株式会社」の面接を受けたが落ちた。
生活のため名古屋の業界新聞社で編集アシスタントとして働き、趣味で歌舞伎を観ていた。
猿之助丈が
宙を飛ぶ
僕は泣いた。そして思った。
「猿之助が飛ぶのに、
なぜ俺は、飛ばない?
飛べ、今すぐ、飛べ!」
僕は終幕後、大阪松竹座の三階席から飛び降りる狂言自殺の戯作者となることはなく、
公衆電話から、朝日新聞社の雑誌「月刊アサヒグラフ person」の編集部に電話した。
当時に出始めたインタビュー雑誌で、「ライター募集」の告知を見つけて、何となくだが
歌舞伎のインタビュー記事を書きたい と目星を
つけていたのである。歌舞伎の感動が背中を押して、夜9時近くだったが電話したのだ。
企画書書きました。読んで下さい
企画書なぞ書いてもいないのに、である。宙乗りの効果か。すると受話器の向こうの方は
はい、明日9時に来て下さい!
帰宅し徹夜でワープロで企画書を書き、始発の新幹線で築地口の朝日新聞社に行った。
面談で男性の副編集長が企画書を読んで下さった。彼は「ククク」と笑いをこらえる感じで
「この企画書おもろい、エグい」とおっしゃった。内容の一部をザックリ説明すると、当時に
芸能界を騒がせた、役者とその家族等関係者の不祥事問題で役を降板する事件が続き、
「代役(アンダー)を考える」
と題する企画で、不祥事による配役降板と、その代役対応、(緊急の)代役に備える準備、
代役で白羽の矢が立った役者へのインタビューなど、エグエグな内容の企画書を創った。
片岡京子氏の取材を希望した
無礼にも片岡仁左衛門丈のお譲様の名前も出した。歌舞伎接近への意図は無かったけど。
副編集長さんは静かに口を開く。
他のライター氏は歌舞伎役者と
コネクションを持ってる人が居て
片岡愛之助さんを引っ張り出し、
上方歌舞伎ゆかりの地を旅する
そんな企画を提案してきてます。
「東京で仕事をする」というのは、
結論言うと、こういう事なのです。
しかし外郎童さん、あなたには
力があると思います。まずは、
地元で活動してはいかがですか
僕は丁重に礼をして、地元・名古屋に帰って、歌舞伎への活動を開始した。
実際に活動をして、賃金も得て、実績もいくらか得た。この続きを書くのか?
机上で愛之助丈と出逢った物語
【後日談】
話題のライター氏は企画・運営して
片岡愛之助丈のPersonを誌面で
「上方歌舞伎紀行」として披露した。
「片岡愛之助と歩く 上方歌舞伎紀行」
そして月間アサヒグラフ person 2002年7月号
巻頭特集 アジアンビューティー part1
藤原紀香 NORIKA 世界へ
http://anamon.obunko.com/mokuroku-graph.htm
雑誌「person」は愛之助丈と紀香姐を
春と夏に「person~人(ひと)」で出逢わせ
ふたりを結び付けた「縁結びの雑誌」。
その現場(編集部)で人(編集者)と関る、
その事が僕にとっての「宝物」となった。
妻を起こす時間だ。アデュー
【編集後記】
「歌舞伎」と題する文章が500本
「ミスチル」「ブログ」「音楽」で33本
500円のワンコインで見つけた
33回転のアナログLPレコード
そんな名盤を吹き込んだと思う。
「Good Morning Wonderful Fiend」
おはよう素晴らしき歌舞伎狂
https://www.youtube.com/watch?v=DH9fsXRx608
https://www.youtube.com/watch?v=ORaezM7DErk
直 助 :中 車
直 助 :中 車
宅 悦 :彌十郎
直 助 :彌十郎
宅 悦 :中 車
【全公演】残暑見舞いご挨拶(上演前):愛之助
愛之助丈は正装で「とざいと~ざい」と、観客に毎回、あいさつする。
その後、伊右衛門の扮装に迅速に取り掛かり、極めて涼しげに舞台に上がる。
つまり、京都南座・九月花形歌舞伎は、直助と宅悦を魅せる四谷怪談として、
市川中車丈に大奮闘してもらうという「隠し味」を込めるべきなのである。
愛之助丈贔屓の婦女子は「ラブリン、東と西で、どう違うのかしらん?」と
東西を一回ずつは観てくれるはずだ。中村屋贔屓もそうだろう。だがしかし、
四谷在住の夫婦は、いささかツンデレで、そうは問屋が卸さぬのが、京の商い。
Me:なるほど、よく分かった。市川中車丈の「第一回 緑の顔見世」だね。
I :そうだ。おっと、師走吉例顔見世につなげるのを忘れるところだった。
素直に愛之助・七之助・中車の「冬の大三角形」で、寒々しい冬を描こう。
昼の部、序幕で宇野信夫作・演出の「吹雪峠」を三人で掛けるのが良い。
【東版】
直 吉 :愛之助
おえん :七之助
助 蔵 :中 車
【西版】
直 吉 :中 車
おえん :七之助
助 蔵 :愛之助
もちろん、愛之助丈の年始ご挨拶は、鬼が笑うから、絶対してはならないぞ。
Me:なるほど、よく分かった。では夜の部の序幕は、どうするのさ。
I :松竹制作陣の心の動きを考えろ!六月歌舞伎座で仁左衛門丈の「封印切」、
十月に演目発表はまだだが御園座で何かしら観るだろ、すると心は自然に、
恋飛脚大和往来「封印切」を掛けたくなる。いや、観客は観たくなる。コレだ。
【東版】
忠兵衛 :仁左衛門
梅 川 :雀右衛門
孫右衛門 : 梅 玉
【西版】
忠兵衛 : 梅 玉
梅 川 :孝 太 郎
孫右衛門 :仁左衛門
御園座は錦秋吉例顔見世でコレは出さない。季節感を鑑みる制作陣だからだ。
南座は季節感と地元感を重視する。ゆえに昨年は新口村を坂田藤十郎丈親子、
忠兵衛 :藤 十 郎
梅 川 : 扇 雀
孫右衛門 :雁 治 郎
…で出したばかりだが、昼の部の切。来冬は夜の部の序幕ゆえ、体温が違う。
Me:なるほど、よく分かった。御園座と南座はスゴイと、君は言いたいのだな?
I :やっと分かったか。しかし書きくだびれた。FMではXの「紅」のライブ版が
流れており、僕は大音量で聴いて泣きたい。歌舞伎は明日の朝に描こう!
妻を起こす時間だ。ここで筆を置くことにする。では愛之助丈!また明日…
しかし僕もしつこいが、四谷怪談との決着は平成のうちに、てな訳で、
今朝は二本、書くことを約束し、もう少し四谷怪談について、書こう。
現段階で発表の九月花形歌舞伎は、配役が少し残念なのだ。僕にはだが。
大人の事情でそうなのろうが、僕が望むのは以下のキャスティングなのだ。
伊右衛門:愛之助
お 岩 :菊之助
与 茂 七 :菊之助
小 平 : 菊之助
直 助 : 中 車
こうである。尾上菊之助丈は、岳父・中村吉右衛門丈の「秀山祭」で九月は
歌舞伎座に出勤するのが愛娘・瓔子さんとの結婚後の通例とされる故に、
実現できぬ座組だ。僕は愛之助丈と七之助丈の組合せは、疑問に思うのだ。
いや、むしろ愛之助丈が役割を自身で捉えている「歌舞伎の発信」には、
僕のキャスティングの方が有利に働くはずだ。この三人を眺めると、判るよね?
そうです。『半沢直樹』と『下町ロケット』です。同じTBS系列「日曜劇場」です。
原作者:池井戸潤
脚 本 :八津弘幸
演 出 :福澤克雄
…の三つ巴で挑んだ現代ドラマの傑作!そこに梨園の役者が侵入した罠で、
ドラマファンを歌舞伎にゴッソリ捕まえてくる趣向にすべきなのです。でも秀山祭。
フジ(中村屋)、日テレ(海老蔵)、BSフジ(愛之助)、BS朝日(菊之助)と揃った、
歌舞伎役者密着連続ドキュメント番組に、地上波TBSにも果敢に参戦して頂き、
襲名時に地上波NHKが一度きり過程を捉えられた中車丈を、カメラで捉える
内容に仕上げて、香川照之と市川中車はTBSが「い・た・だ・き~!」にしよう。
もうひとつ言おう。そもそもこの企画は、八月納涼で演るべき四谷怪談をだね、
無理くり九月にもってくるのが間違っている。「四」を二倍にすると「八」だよね。
つまり、鶴屋南北の四谷怪談を南番と北番の二倍(ダブルキャスト)で演る、
それが、大南北とお岩様が浮かばれる演り方なのは、誰の目から見ても明白だ。
【南番】
伊右衛門:獅 童
お 岩 :七之助
与 茂 七 :七之助
小 平 : 七之助
直 助 : 勘九郎
【北番】
伊右衛門:七之助
お 岩 :勘九郎
与 茂 七 :勘九郎
小 平 : 勘九郎
直 助 : 獅 童
…こうするのが、望ましい。何やら尊大めいだ書き方になってるが、理由がある。
僕が最も好きな四谷怪談は、大衆演劇の松井誠丈が手掛けた「新・四谷怪談」だ。
伊右衛門:松井誠
お 岩 :松井誠
2006年8月東京・明治座で、歌舞伎座納涼夜の部「南総里見八犬伝」を
向こうにまわし、伊右衛門とお岩の両方を同じ舞台で演っちゃう役者が居るのだ。
大歌舞伎で伊右衛門とお岩を同時に演じ分ける未来は来るだろうか?
さてはて、そんな未来は、必要あるのだろうか?それを考えるのが、歌舞伎である。
【歌舞伎座・八月納涼歌舞伎】
伊右衛門 :幸四郎
お 岩 :勘九郎
与 茂 七 :勘九郎
小 平 :勘九郎
直 助 :巳之助
宅 悦 :八島智人
十八代目勘三郎丈の初演を、その息子世代で再演することを基本にする。
そして中村屋の完成形の納涼版から、直助を、やはり息子の巳之助に配する。
既に発表されたが、10・11月の新橋演舞場スーパー歌舞伎Ⅱ「オグリ」で、
中村隼人丈が大抜擢されてるから、同じ「NARUTO」の巳之助は納涼で、だ。
伊右衛門:愛之助
お 岩 :七之助
与 茂 七 :七之助
小 平 :七之助
直 助 :中 車
宅 悦 :彌十郎
Me:なるほど、納涼ありきの南座で、南座がラインナップ先出ししてるだけで、
片岡愛之助丈の主演公演では無く、中村七之助丈が主役の公演なのですね。
愛之助丈はバイプレイヤーだ!
https://www.youtube.com/watch?v=rxjKJ_2T9DY(※ヒトリノケンカイノセカイ)