無期転換ルールの現状 | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
2018年4月から、無期転換ルールが実施されています(労働契約法18条)。
無期転換ルールは、通算5年を超えて雇用契約が繰り返されている有期雇用の労働者が、無期雇用とするよう申し込むことができる制度です。

最近、労働政策研究・研修機構JILPTから、無期転換ルールの施行後1年間の結果が発表されました。

・無期転換できる機会を設けた企業のうち、
 実際に無期転換した労働者がいる企業 
 26.8%
・無期転換後の労働条件
 働き方も賃金も変わらない 65.7%
  
 正社員になった      27.4%
・契約更新年数に上限規定がある企業
 11.9%
 そのうち上限規定を新設した企業
 3.4%

この統計発表によれば、無期転換はノロノロですが着実に進んでいることが分かります。
問題は、上限規定を新しく設けた企業は、無期転換ルールを免れるための疑いが強い。
少数ですが、大問題です。
詳しい事情にもよりますが、裁判上は無効とされるはずです。
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