根強い男女差別と労働環境 | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
さる医大の入試で女性の点数を下げて合格しにくくしていた疑惑がある、という報道がありました。
 
関連報道をおっていくと、女性は産休・育休をとるので医師不足になって医療現場が回らない、という問題がある、ということです。
 
女性活躍推進法」があるのに、このような話がまかりとおるのは、問題です。
 
もちろん、医療現場だけでなく、他の職場でも同じような話があって、女性はハラスメントを受けています。
 
子どもを産まなければ「生産性がない」などと批判され(同性からも)、子どもを産んだら「役に立たない」と陰口をいわれる。
それくらい、日本の労働現場の男尊女卑はひどい。
 
「生産性がない」という言葉を使う人たちは、女性は家の中で子どもを育てるべきだ、という発想から抜けられないのでしょう。
しかし、江戸時代の農民・庶民(人口の大半)は子どもを育てながら仕事もしていたので、「女性は家庭で子育て」というのは明治時代に作られたフィクションです。
 
一昔まえには、女性の早期定年制などもあり、最高裁が公序良俗違反と判決したことがあります(1981年の日産自動車事件)。
しかし、憲法や法律は、男女差別を禁止しており、裁判をすれば必勝です。