東京五輪とサマータイム | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
政府の中か、オリンピック組織委のなかから、
東京五輪にサマータイムを導入しようという意見が出ています。
 
サマータイムは、日が長くなる夏場に標準時を1時間ほど繰り上げる制度です。欧米では積極的に導入されています。
 
東京五輪対策の理由は、
・混雑防止
・暑さ対策
です。
 
まったく眉唾です。
・混雑防止は、日本中いっせいに時間が変わるので、混雑防止にならない
・暑さ対策は、競技時刻が午後の競技があれば、暑さ対策にならない
なぜこんな簡単なことが分からないのか、不思議です。
 
五輪対策でのサマータイムは、無益です。
 
サマータイムの導入は、20年ほど前にもあったが、立ち消えになりました。
なぜかというと、
始業時刻が早くなるので、それだけ、残業が延びる可能性が高い。
 
労働現場から見ると、サマータイムは、有害です。
残業がないといわれる欧米と、恒常的な残業がある日本では、サマータイムの意味合いが全く異なります。
残業がなくなってはじめて、サマータイムを考えるべきです。