起立性調節障害(OD)の検査に、新起立試験があります。
しかし、起立試験と新起立試験を混同して考えている、
勘違いをしている人が多くいます。
起立試験と、新起立試験は、同じように見えて別のものです。
検査の途中で患者さんが立つのは共通しています。
しかし、起立試験と、新起立試験では必要物品が違うし、
手順も違います。
また判定方法も違います。
起立試験と、新起立試験は同じではなく、違うものなのです。
時々、「家庭で起立試験をやってみたらよい」と言う人がいますが、
そんなことしちゃだめです。
1月にあった神戸の講演会の中で、田中大介先生が「してはいけない」と言われていましたね。
講演会へ行かれた人は、聞いて知っていると思います。
田中英高先生の記事を紹介します。
過去記事ですが、新起立試験は、検査を行い問題がないことを確認した後に行うと書かれています。
また、ODガイドラインにも書かれています。
ゆえに、家庭で行う検査ではないのです。
日経メディカル掲載記事
ODでサブタイプがわかる決め手となるのは起立試験ではなく、
新起立試験です。
そして、何度も書きますが、起立試験にしても新起立試験にしても、病院で行うものであり、家庭で自己流で行うものではありません。
転倒事故を起こす可能性があります。
私が大学病院で勤務していた頃、仕事で起立試験を患者さんにしていました。
病院にはマニュアルがあり、注意事項を知った上で患者さんに検査をしていましたが、それでも大勢の患者さんが転倒しそうになり、その都度、対処が必要でした。
検査の手順を知っていれば、やればいいというものではなく、
危険性を知らない人が、やるべきではありません。
そして、起立試験は、電子血圧計を使ってできますが、
新起立試験は、電子血圧計では不可能です。
水銀血圧計という昔から存在する血圧計が必要です。
じゃ、その水銀血圧計を自宅に買えばいいじゃない、とは思わないでください。
名前のとおり、水銀血圧計の中には水銀が入っています。
専門的な訓練を受けた人以外が扱うと、水銀血圧計を倒したり
ロックをかけないことで
水銀が水銀血圧計の中から飛び出て危険です。
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