花冷えの天候不安定な3月です。この時期は薬膳教室では、「からだを内側から温めましょう」と食事での養生をお話することが多い時節です。
春の海辺や漁港に行くと、かもめの群れを見かけます。力強く飛び続ける真っ白な姿は圧巻です。冬鳥のかもめは3月から4月で飛び去ってしまうと聞いています。
春わかめがお店に新物として並べられています。実は1年のうち1〜4月がわかめの収穫期。3月には水揚げが本格化されるとのことです。海岸にわかめが打ち寄せられている光景も春の風物詩です。
早速「新物」ラベルの生わかめを購入しました。沸騰湯でさっと茹でると綺麗な緑色に仕上がり、手早く水にさらすとさらにモスグリーンが映えてきます。
■日々の薬膳‥‥旬の食材を使う薬膳は日本ならではのもの
春の生わかめは、年中入手できる乾燥わかめや塩蔵わかめとは異なるシャキシャキ感が味わえる旬の味覚です。
◇定番の新わかめのあえもの レモン風味
茹でたわかめとせん切りの長芋を塩麹で調味し、レモンの酸味をプラスします。
◇新物だから味わえるわかめの混ぜご飯
茹でたわかめとせん切りの生姜をしょうゆと胡麻油少量で味付けし、炊き立てご飯にさっくりと合わせます。白胡麻や金胡麻を切り胡麻にしてまぶしてもよいでしょう。
◇白身魚とわかめのオリーブオイルソテー
塩・こしょうをした白身魚(鯛や鰆、たら等)をオリーブオイルで焼き、途中に菜の花やミニトマト、ゆでわかめを炒め合わせます。
◇デザートは長芋入りのういろう 桜の花添え
すりおろした長芋に同量の上新粉と甘味付けに少量の水で溶いた蜂蜜を混ぜてういろう生地を作ります。この生地を型に流し入れて蒸し器で蒸した素朴な和菓子は、蜂蜜の甘さと塩漬けの桜の花がよく合います。
長芋を使ったお菓子で有名なのは「かるかん」です。ういろうに用いる材料と同じですが、長芋を充分に泡立てることで気泡のあるかるかんに変身します。今回は、薬膳でよく使われる長芋をさっと混ぜ合わせたういろう風のもっちりおやつに仕上げました。
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〈食材の中医学的な特徴と最新栄養学〉
◎わかめ:からだの余分な熱をさましてほてりを抑え、精神を安定させる。また、血行をよくして水分代謝を整える。ミネラルを多く含み、粘り成分のフコイダンは免疫力の向上に役立つ【五性】寒【帰経】肝・脾・腎
◎長芋(生薬名:山薬サンヤク):山芋・大和芋・自然薯を含む。食物繊維が豊富なため胃腸の働きを整える。でんぷんを消化する酵素アミラーゼの効果を高めるために生で食べるとよい【五性】寒【帰経】脾・肺・腎
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