まもなく5月、ゴールデンウィーク到来です。ようやく気候が安定し新緑の爽やかさを実感できる時節となります。
自宅から徒歩1分の五坪農園は春野菜の花が盛り。1株ずつの野菜を植えた小さな畑です。
◇春菊、小松菜、紫キャベツ、アスパラ菜、高菜。収穫しないうちに大きく成長してしまった春野菜。高菜は浅漬けにして高菜独特の香りを楽しみまます。
◇ルッコラ、茎ブロッコリー、黒キャベツ(カーボロネロ)、水菜。ルッコラや黒キャベツはオリーブオイルで炒めるだけでしっかりした旨味のイタリアン薬膳です。
■日々の薬膳
毎月開催している薬膳料理教室も三寒四温の3月から春のメニューに移ります。今月は身近なよもぎ、山椒の葉、クコの葉などのこの時期ならではの旬の食材を取り入れました。野菜に手を加え過ぎないことで素材の味が引き立ちます。
◇春のメニュー
◎酒蒸しあさりの炊き込みご飯
◎米麹甘酒で甘味つけ 新わかめ入りの卵焼き
◎よもぎ麩 木の芽味噌添え
◎若葉の天ぷら 山椒の葉 よもぎ その他クコの葉や柿の若葉
◎ゆでスナップえんどう
◎いちごとこしあんの羽二重もち風
◇あさりの炊き込みご飯
酒蒸しにしたあさりの煮汁でご飯を炊きます。最後にたっぷりのせん切り新生姜とあさりを加えて十分に蒸らして炊き上げます。
◇新わかめ入りの卵焼き
卵3個に濃縮甘酒大さじ2を入れ、刻んだわかめを加えて丁寧に焼き上げます。
◇いちごとこしあんの羽二重もち風
デザートのフルーツにひと工夫。白玉粉50gに水1/2カップを入れて電子レンジで1分通電、よく混ぜてからさらに1分間加熱します。柔らかい餅状になったら皿に盛ったいちごとこしあんに白玉もちをまとわせます。白玉粉と水はよく溶かすこと、水を調整して緩めの餅に仕上げましょう。
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〈食材の中医学的な特徴〉
◎あさり:からだの余分な熱をさましてほてりを抑え、精神を安定させる。また、血行をよくして水分代謝を整える【五性】寒【帰経】肝・脾・腎
◎よもぎ(生薬名:艾葉がいよう)冷えからくる不調の緩和。末梢神経の循環を整える。お灸やよもぎ蒸しにも使われる野草【五性】温【帰経】肝・脾・腎
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