オーソドックスな醤油味
ふわふわホクホクの鶏のつくねが決め手です
その昔、お相撲さんは「一年を20日で暮らすいい男」と呼ばれていました。
江戸時代、相撲の本場所は10日間の興行が年に2回だったためにそういわれていました。今日のように1場所15日制になったのは1949年の五月場所から、年6場所開催となったのは1958年のことで、今では90日の本場所を勤めなければなりませんので、力士も大変です。
お相撲さんといえば大きな体とちょんまげがトレードマークで、厳しい稽古の後に食べるちゃんこ鍋も有名です。
「ちゃんこ鍋」という決まった料理があるように思いがちですが、相撲部屋で力士が食べるもの全般を「ちゃんこ」と呼んで、鍋料理ばかり食べるというわけではありません。しかし力士としての体作りのためには、やはり鍋料理を食べることが多く、ちゃんこ鍋は相撲部屋の料理の定番中の定番といえます。
相撲部屋では「ちゃんこ番」と呼ばれる主に幕下以下の力士が調理を行い、そのリーダーは「ちゃんこ長」と呼ばれています。
近年は力士志望者の減少などで頭数が揃わず、親方自らちゃんこを作る部屋もあるようです。
ちゃんこ鍋のベースとなる味付けは、醤油や味噌だけでなく最近では塩もあり、最近では若者の嗜好に合わせて、キムチやカレー、ホワイトソースなど味のバリエーションも豊富になっています。
具も決められたものはありませんが、蛋白質摂取のため肉や魚が中心です。
近年では各種生活習慣病を予防する意味で、栄養士の指導の元、野菜やキノコなどを多く入れて、栄養のバランスを考慮するようになりました。
しかしそれは相撲部屋の話であって、私たちが求めるちゃんこというのは肉や魚がたっぷり入っていて、とくに鶏ミンチの団子などは人気が高いようです。
鶏がらスープを使ったオーソドックスな醤油味のちゃんこ鍋を紹介します。
<材料 3~4人分>
豚ロース 350g、鶏ミンチ 250g、鮭の白子 1本、キノコ類(シメジと舞茸など) 適量、卵 1個、白菜 長ネギ 春菊 ニンジンなど適量、豆腐 1丁、
鶏がらスープ 800cc、醤油 酒 みりん 適量、砂糖 小さじ2、片栗粉 大さじ1、塩 少々
※魚介類、野菜類、キノコ類は適当に揃うものを何でも構いません。
<作り方>
豆腐や野菜類は鍋料理用のサイズにそれぞれ切っておきます。
ゴボウはささがきにして水にさらさないでおきます。
鮭の白子も一口サイズに切っておきます。
次は鶏ミンチでつくねを作ります。
みじん切りにした白ネギ少々と鶏ミンチを入れたボウルに卵を割り入れ、醤油と酒(各小さじ2)片栗粉(大さじ1)を加えてよく混ぜます。最後に一つまみの塩を加えてもうひと混ぜしてつくねの準備はOK。
鍋に鶏がらスープを入れ温め、醤油、酒、みりんで味をつけて、豚肉と鮭の白子とスプーンですくって団子状にしたつくねを入れます。
※力士が作るときは調味料は目分量です。豪快に味見をしながら、目分量でいきましょう。
※左は冷凍しておいた鶏がらのだしです。今回はこれを使いました。市販の鶏がらスープの素を使っても美味しくできますよ。
つくねの色が変わったら、野菜やキノコや豆腐を並べて入れ(春菊とささがきゴボウを最後に入れましょう)、全体に火が通ったら出来上がりです。
親父亭では薬味として柚子胡椒を使います。味がピシッと引き締まります。
いつものことですが、締めはうどんで決まり。
稲庭うどんをたっぷりと・・・これがまた旨い!!