気まぐれ厨房「親父亭」落語編⑮~夏の医者 | 気まぐれ厨房「親父亭」

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落語にみる食の風景~レタス
     かつては結球(玉レタス)ではなく、チシャ(苣)が主流
     最近は韓流ブームでサンチェも多く出回ります

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レタスは中近東、地中海沿岸の原産といわれ、中国を経て平安時代に伝わりました。

918年に著された「本草和名」には知佐(チサ)と記されています。

葉をちぎると茎や芯の部分から出る乳白色の液から乳草(チチクサ)と呼ばれていたものが知佐となり、それが転化してチシャになったといわれています。

現在最も一般的である球結型の「玉レタス」は、戦後にアメリカから導入されたものです。

食の欧米化とともにその需要は急激に増加し、近年は韓流ブームとやらで、焼き肉を巻いて食べるチシャ菜(サンチェ)も、多く出回るようになりました。


「夏の医者」は、最近では東京の噺家も演じていますが、元は上方落語で「ちりとてちん」同様に真夏によく高座にかかる演目です。
炎天下で畑仕事中の男がバタリと倒れます。
近所の者がやってきて心配そうに覗き込みますが、男は起き上がる気配がありません。    
傷みやすいので「夏のチシャは体に障(さわ)る」とか・・・原因はチシャ(レタス)の食べ過ぎではないかということに。
その村には医者がいないので、若い男が選ばれて遠く離れた村に医者を呼びに行きました。
暑い上に遠いのでと嫌がるのを説得し、しぶしぶ往診を引き受けてくれた医者を連れて村へ戻る途中、山道で大きなウワバミ(大蛇)に二人とも呑まれてしまいます。
このままウワバミの胃袋の中で二人とも溶けてしまうのか・・・しばらく思案の医者が思いついたのが「下剤を盛ってみようか…」つまりウワバミの下から出してもらうという算段で、携えていた薬箱から下剤に用いる大黄(ダイオウ)を取り出して、辺りにまき散らします。

しばらくするとウワバミの胃の中は、地震かと思うくらいに足元がぐらぐらと揺れ始め、やがて二人は胃の中からお尻のほうへと流されて、明かりがチラチラと見える肛門からズボーッと飛び出してきました。

万歳!!無事脱出成功。しかし、ここでまた困ったことが起こりました。

若い男が預かっていた薬箱を、ウワバミのお腹の中に忘れてきてしまったのです。

「あれがなかったら、往診しても患者を助けることができんわい…」

ここで医者はまたまた考えました。

「もう一回ウワバミさんに呑んでもろうて、薬箱の大黄をまいて、また出てこよう」

若い男では、どれが大黄かわからないので、自分が呑まれようとウワバミの前へ回ります。

ところがウワバミはというと、炎天下で初めての下剤を経験したので、げっそりとなって脱力状態で目もうつろです。

「もう一度、わしを呑んでもらいたい」と医者が言うと「もうアカン」とウワバミが答えます。

「なんでや、今度はわし一人じゃで…」と医者が言うと「アカン、夏の医者は体に障る…」と。


夏場のレタスが体に悪いなんて話は聞いたことがありませんが、たしかに傷むとヌルヌルグチャグチャになるのは事実です。

BENのブログ  根の部分を上にして陳列している店舗もあります

レタスはほとんどが水分ですが、栄養価も高くβカロチン、ビタミンCやE、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維などを含んでいます。乳白色の液に含まれるラクッコピコリンは、メラトニンやセロトニンと同じような効果があり、快眠のためによいといわれます。

葉よりも茎や芯の部分に多く含まれていますので、残さず全部食べるようにしましょう。茎や芯の部分が苦手というう場合は、加熱調理すると美味しく食べられるようになります。

とくに保存状態が悪いと、根元の部分が赤茶けてきて、傷みやすくなります。そんな時にはよほどヌルヌルでない限りは、捨てないでスープにしたり、炒飯やパスタの具材にしたりしてみましょう。しゃぶしゃぶにしてタレで食べるのも、美味しいですよ。

価格も安定していて栄養豊富なので、サラダや揚げ物のあしらい程度に利用するだけでは、もったいない気がします。


今回はレタス炒飯を紹介します。

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<材料 2人分>

レタス 1/2個、薄切りベーコン 100g、ニンジン 1/2~1個、卵 2個、ご飯 お茶碗2杯分強

サラダ油 大さじ2、顆粒ダシ 大さじ1/2、塩&コショー 適量、醤油 大さじ1

<作り方>

レタスは洗って水を切り、少し大きめに切ってザルにあげておく。

ベーコンは1.5cm幅に切っておく。

ニンジンは銀杏切にしておく。
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フライパンにサラダ油を熱し、ニンジンとベーコンを中火で炒める。

次に割りほぐした卵を入れて、顆粒ダシと塩コショーをしてからご飯を入れて炒める。

全体に火が通ったところで、最後にレタスを入れ少ししんなりしたところで醤油を回しかけて火を止める。

レタスは水分が多いので、炒めすぎるとべちゃべちゃになります。

必ず最後に入れて、炒めすぎないようにしましょう。
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加熱しすぎなければ、シャキッとした食感があって美味しいですね。