遷宮前の伊勢神宮の画像

東京のお伊勢さま2

ブログ投稿に際して40,000以下の文字数制限があるため、1部と2部に分けました。

東京のお伊勢さま1に掲載の代表的な伊勢系神社のリストに続き、この回は23区内に鎮座するすべての伊勢系神社を各区ごとに分けてリストアップしたものです。

 

 

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下記は23区内にある神明系ないし天照大神を祭神とする全110社(東京のお伊勢さま1の神社も含む)を区ごとにリストアップしました。また都内にある弟神のスサノオノミコトを奉斎する代表的な神社をまとめた「東京のスサノヲ」もよろしければどうぞ。

 

 

 

千代田区 2社

 

東京大神宮 東京のお伊勢さま1に既記

 

神田神社 千代田区外神田2-16-2

境内社合祀殿の一。詳細不明なれど古くから神田明神の境内社として鎮座。

 

 

中央区 2社

 

新川大神宮 東京のお伊勢さま1に既記

 

八丁堀天祖神社 中央区八丁堀3-6-6

旧称:伊雑(いそべ)大神宮

寛永元年(1624)に伊勢長官出口市正という人物が、志摩国答志郡の伊雑宮より日本橋通三丁目(現:日本橋高島屋辺り)に勧請したのがはじまり。伊佐波登美命・玉柱屋姫命の二柱を祀る。

 

 

 

港区 4社

 

芝大神宮 東京のお伊勢さま1に既記

 

元神明天祖神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

六本木天祖神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

東京タワー大神宮 港区芝公園4-2-8

東京の象徴であり今でも観光名所である人気の東京タワー。ここに携わるすべての人と来場者の安全、事業の隆昌繁栄を祈願して、メインデッキ(大展望台)に鎮座しています。芝公園幸稲荷神社が兼務。

 

 

台東区 1社

 

玉姫稲荷神社 台東区清川2-13-20

天平宝字年間(757-765)山城国稲荷山の稲荷を勧請して創建と伝わる玉姫稲荷の境内社「八神殿」のひとつ。玉姫の社名由来は、新田義貞が北条高時討伐の際に戦勝祈願をし、御神体(玉)を献じ(秘め)たことから玉姫になったと伝わる。八神殿に合祀されている天祖神社の御由来は不明。

 

 

墨田区 2社

 

船江神社 墨田区東駒形1-18-10

元慶元年(877)に創建と伝わる。江戸時代には朝日神明社と称し、御船手奉行の向井将監や地元民など船に携わる人々の安全守護として信仰された。

 

押上天祖神社 墨田区業平2-13-13

延元年間(1336-1340)に創建され朝日神明宮と称した。明治期の神仏分離の影響で一時期は牛島神社の末社となっていた時代があった。関東大震災で社殿を焼失し、業平の地に移転し現在に至る。祭神は天照大神と八幡春日両大神を祀る。

 

 

 

荒川区 1社

 

石浜神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

 

 

江東区 4社

 

江東天祖神社 江東区亀戸3-38-35

推古天皇御代(593-628)、聖徳太子作と伝わる神像を奉安して創建。日本初の鉄筋コンクリート造りの御社殿。

 

大塚天祖神社 江東区東砂4-2-18

寛永年間(1624-1644)創建と伝わり、この地が開拓されるときに勧請されて大塚の鎮守となった。境内には「神明の松」と名付けられた大きな松の木があり、”大正六年の大津波(1917)”が起きた時は、その松にしがみついて助かった者が何人もいたという。

 

東砂天祖神社 江東区東砂6-13-4

元禄十年(1697)の創建で、深川神明宮の御分霊。八郎右衛門新田(当地の旧称)の面積が四十丁あったことから四十丁の神明様と称されていた。酒井雅楽頭家から賜った獅子頭が保存されている。

 

深川神明宮 東京のお伊勢さま1に既記

 

 

 

江戸川区 19社

 

一之江天祖神社 江戸川区一之江1-9-5

江戸時代前期から中期に伊勢神宮と白髭神社の御霊を奉斎したのが始まりといい、祭神は大日靈女命。例大祭は三年毎次回2019年9月中旬。

 

大杉天祖神社 江戸川区大杉1-22-1

大杉神社とも 創建年は不明、葛西御厨のひとつ。徳川家康が御鷹狩りの際に立ち寄ったと伝わる。

 

興之宮神社 江戸川区興宮町18-26 

創建年は不明。天照皇太神を主体として香取鹿島両神宮のニ体が合祀されている。

 

五北天祖神社 江戸川区北小岩5-17-10

関東郡代伊奈半十郎屋敷地に万延元年(1860)に創建された神社。

 

上小岩天祖神社 江戸川区北小岩6-39-22

創建年は不明。天照大神・八幡神・春日神の三神を合祀することから三社明神とも称された。境内には「ルドルフとイッパイアッテナ」の作者である斉藤洋氏の旧自宅跡がある。

 

小岩田天祖神社 江戸川区北小岩7-28-19

天正年間(1573-1592)の創建。天照大御神を主祭とし、建御名方命(諏訪社)、経津主命(香取社)、惶根命(第六天)、倉稲魂命(稲荷)を祀る。

 

小松川神社 江戸川区小松川3-1-2

大正元年(1912)の荒川の開削によって参拝が不便となった新小岩香取神社と西小松川天祖神社の御分霊を奉斎して創建。

 

上一色天祖神社 江戸川区西小岩2-2-7

創建年は不明。天保年間(1831-1845)の祭礼記録が残る。

 

西小松川天祖神社 江戸川区西小松川町1-3

康正二年(1456)社家の祖先である秋元刑部左衛門橘瀧次が下総国から来住、神職として奉仕すると伝わる。

 

春江天祖神社 江戸川区春江2-42-20

元和二年(1616)創建の旧三十番神社。いつから天照大神が主祭神となったかなど詳細は不明。

 

中割天祖神社 江戸川区東葛西7-17

慶安二年(1649)、隣接する昇覚寺の開山邵値阿闍梨が天照大神の分神を勧請し、鎮護山神明寺として創建した稀有なる権輿を有する。明治に入り天祖神社と改称。

 

東小岩天祖神社 江戸川区東小岩1-32-3

弘治元年(1555)の創建と伝わる。香取神社、鹿島神社を合祀。

 

小岩神社 江戸川区東小岩6-15-15

元は行徳に鎮座していたが、天文五年(1536)当地へ遷座し、これを創建としている。祭神を神明(天照大御神)、八幡(誉田別命)、春日(天児屋根命)、住吉(表筒男命・中筒男命・底筒男命)、玉津島(衣通媛命)であったことから五社明神社と称されたが明治に小岩神社と改称。砂町天祖神社と同様酒井雅楽頭より寄進を受けている。

 

平井天祖神社 江戸川区平井7-28-5

創建年は不明。承和六年(1349)に再興されたと伝わる。

 

本一色天祖神社 江戸川区本一色1-11-25

創建年は不明。興之宮天祖神社を東の宮、当社を西の宮と称した。

 

松本天祖神社 江戸川区松本2-37-23

元和九年(1623)創建。神明、鹿島、香取を祀り三社明神社と称した。

 

中曽根天祖神社 江戸川区南小岩4-1-8

江戸時代末期の創建と伝わる。

 

南小岩天祖神社 江戸川区南小岩6-16-27

創建年は不明。新編武蔵風土記稿に記載が見えることから化政文化(1804-1830)以前の創建であることは間違いない。沖天祖神社とも称した。

 

南篠崎天祖神社 江戸川区南篠崎町2-54-8

創建年は不明。明治六年(1873)に神明大神宮から天祖神社へ改称。

 

 

 

葛飾区 7社

 

上小松天祖神社 葛飾区奥戸4-2-44

寛文六年(1666)の創建の香取社に神明・鹿島を合祀。昭和40年に近隣の八坂神社を合祀されている。

 

奥戸天祖神社 葛飾区奥戸2-35-16

創建年は不明。地元民によって伊勢皇大神を祀り、後に香取・鹿島両大神を合祀。奈良県の大神神社にみなれるような注連縄と柱だけでできた鳥居があるのが特徴的。

 

小菅神社 葛飾区小菅3-1-2

小菅県庁に伊勢神宮の御分霊を奉斎して創建。小菅県が廃止されると田中稲荷社に遷され小菅大神宮と称した。

 

下小松天祖神社 葛飾区新小岩4-40-1

創建年は不明。古く五社明神と称していたものの祭神も詳らかでない。

 

高砂天祖神社 葛飾区高砂2-13-13

鎌倉時代に葛西清重が皇大神宮を勧請し創建したと伝わる。武甕槌命、経津主命を相殿としていることから鹿島社・香取社を合祀していると思われる。

 

東新小岩天祖神社 葛飾区東新小岩8-6-20

創建年は不明。葛西清重が創建と伝わる。葛飾天祖神社、上平井天祖神社とも。

 

堀切天祖神社 葛飾区堀切3-11-2

永禄3年(1560)に勧請。

 

 

足立区 10社

 

入谷金方神明宮 足立区入谷4-7-3

創建年・由来など不明。

 

梅田神明宮 足立区梅田6-19-4

主祭神は天照大神。相殿には当社宮司であり、「禊教」始祖となった井上正鐵を奉斎する。井上には後の伊勢神宮大宮司となる丹後宮津藩主松平宗秀もいた。現在唯一神道禊教が管理。

 

小台天祖神社 足立区小台2-9-1

江北氷川神社より分祀独立して、昭和14年(1939)に創建。

 

加平天祖神社 足立区加平3-5-2

加平地域の旧称「嘉兵衛新田」の開拓者伊藤嘉兵衛が、文禄年間(1592-1595)に橘樹郡稲毛領(現:川崎市)から神体を奉持して自身の屋敷内に祀ったのがはじまり。

 

古千谷天祖神社 足立区古千谷本町1-8-3

創建年など不明。古千谷氷川神社の兼務社。

 

古内天祖神社 足立区鹿浜3-12-3

創建年など不明。古内は旧鹿浜村の町名から。

 

神明天祖神社 足立区神明3-18-20

元禄年間(1688-1704)ごろの創建。

 

竹塚神社 足立区竹の塚6-12-1

天元年間(978-983)の創建。天喜四年(1056)に奥州征伐の折、源頼義・義家親子が宿陣したとの伝承が残る。

 

西加平神社 足立区西加平1-1-24

創建年不明の稲荷神社。昭和に天祖神社を合祀。

 

六町神社 足立区六町1-11-21

創建年は不明。昭和八年(1933)三峯神社に竹塚神社・八幡神社を合祀して現在の社号に。天照大御神は祭神のひとつ。

 

 

北区 2社

 

七社神社 北区西ケ原2-11-1

元一本杉神明宮があった地に、神仏分離の影響で別当無量寺から七社神社が遷り、本社が七社神社、境内末社に一本杉神明宮が遷るという形になった。七社は紀伊国高野山四社明神を勧請し、伊勢・春日・八幡を合祀していることから七社神社と呼ばれている。

 

赤羽八幡神社 北区赤羽台4-1-6

当社は延暦期(782-806)に坂上田村麻呂が東征の折、この辺りに陣を構えて八幡神を勧請したのが始まり。源頼光、頼政、太田道灌とその父、曾孫にあたる太田康資らによって修繕や寄進を受けてきた。現在は「∞」形の目結い紋をあしらった絵馬が関ジャニ∞を連想させることから多くのファンが参拝する。本社殿向かって右側の奥の方に、天祖神社と春日神社の合祀社がある。

 

 

 

板橋区 3社

 

西台天祖神社 板橋区西台2-6-29

創建年は不明。古墳の上に築かれた古祠。

 

氷川町氷川神社 板橋区氷川町21-8

氷川神社の境内社のひとつ。境内の富士塚頂上に建つ三社造りのお社があり、中央に天照皇大神、右に大物主大神、左に應神天皇を祀る。氷川社は元久三年(1206)年頃、この地域の領主・豊島左衛門尉経泰が武蔵国一の宮氷川神社(現:大宮市)から御分霊を勧請して創建。

 

ときわ台天祖神社 板橋区南常盤台2-4-3

創建年は不明ですが、寛政九年太田南畝が当社を訪れた時のことを記していることから、それ以前からの鎮座と考えられています。また末社に伊勢神社が合祀されてあり、祭神は大日孁貴(天照の同一神)です。

 

 

 

新宿区 2社

 

西早稲田天祖神社 新宿区西早稲田3-17-32

豊臣秀吉の遺臣・小泉源兵衛らが当地を開拓、その後伊勢に参籠して正保二年(1645)に創建と伝わる。

 

早稲田弦巻天祖神社 新宿区早稲田鶴巻町530

創建年は不明も、天和二年(1682)に榎町から現在地に移ったそうで、300年以上の歴史がある。

 

 

 

文京区 2社

 

小石川大神宮 東京のお伊勢さま1に既記

 

本駒込天祖神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

 

 

 

豊島区 2社

 

南大塚天祖神社 豊島区南大塚3-49-1

武蔵国豊島郡の領主豊島氏によって創建された。

 

目白天祖神社 豊島区目白5-7-14

大和田・荒井・椎名町の3町を指していう通称大荒椎(おおあらし)地域の鎮守様。手水鉢の年号から、創建は文政十年(1810)以前。

 

 

 

中野区 1社

 

中野天祖神社 中野区中央4-13-6

創建年など不明。

 

 

 

練馬区 5社

 

下石神井天祖神社 練馬区下石神井6-1-6

創建年は不明。ただし、社の前に延宝二年(1674)の庚申塔があり、それ以前からあるのではとの説もある。

 

天祖若宮八幡宮 練馬区関町北3-34-32

奈良時代に関所が設けられたとき、守護神として奉斉されたと伝えられている。慶長年間に村内の若宮八幡宮が、明治に本立寺から分離されてた天祖神社が合祀され現在の社号に。祭神は大日靈貴尊・狭依姫命・倉稲魂命・譽田別尊・仁徳天皇。

 

田柄天祖神社 練馬区田柄4-27-5

上野伝五右衛門という人物が慶長三年(1598)伊勢神宮の分霊を勧請、邸内に祀ったのを創始としている。伝五右衛門はおそらく当地の草分けだろうか。

 

天祖稲荷神社 練馬区東大泉2-9-23

創建年など不明。

 

南田中稲荷天祖神社 練馬区南田中5-14-14

慶長二十年(1615)に創建と伝わる田中稲荷に昭和五十年(1975)天祖神社が合祀された。

 

 

 

杉並区 6社

 

阿佐谷神明宮 東京のお伊勢さま1に既記

 

高円寺天祖神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

中瀬天祖神社 杉並区清水3-19-10

創建年は不明。元々は清水妙正寺に祀られた十羅刹堂が、明治に天祖神社として独立した。

 

下高井戸八幡神社 杉並区下高井戸4-39-3

境内社の天祖神社で御由緒書きは無い。八幡社は長禄元年(1457)、太田道灌が江戸築城時に際し、安全祈願に鶴岡八幡宮から勧請して創建。

 

成宗天祖神社 杉並区成田東4-24

約六百年前の創建と伝えられている。詳細不明。

 

神明天祖神社 杉並区南荻窪2-37-22

戦国時代に伊賀国(現:三重県)の農民が当地に移住し、伊勢大明神を祀ったのが起こりであるとされる。天正十二年(1584)には、すでに小祠があったと伝えられている。

 

 

 

目黒区 1社

 

上目黒天祖神社 目黒区大橋2-32-15

創建は不明。樹齢数百年の木々が多く、かなり古い時代からあったのだろう。かつては伊勢森と称されていた。

 

 

 

渋谷区 2社

 

天照山神社分祠 渋谷区神宮前6-5-3

神道大成教の天照山神社(神奈川県)の御分社。おそらく参拝不可。

 

鳩森八幡神社 渋谷区千駄ヶ谷1-1-24

境内社天祖神社。千駄ヶ谷寂光寺(中野区に移転)にあった太神宮で、寺は国立競技場建設により移転、大神宮は鳩森八幡宮の境内に遷った。八幡社は神亀年間(724-729)創建と伝わる。

 

 

 

世田谷区 12社

 

赤堤六所神社 世田谷区赤堤2-25-2

境内社・五社合祀殿に奉斎。天祖神社(天照皇大神)、神明社(大日霎命)、子安神社(木花咲邪姫命)、御嶽神社(櫛真命)、大鳥神社(日本武尊)の五神で神明が重複している。六所宮の方は、天正十二年(1584)服部貞殷が府中の六所宮(現:大國魂神社)を勧請遷宮赤堤の總鎮守として奉斎した。

 

宗忠神社 世田谷区池尻2-21-18

教派神道十三派のひとつ「黒住教」の東京大教会所。御祭神は天照大御神・八百萬神・教祖宗忠神。

 

上祖師谷神明社 世田谷区上祖師谷4-19-24

元禄年間(1688-1703)に創建したと伝わる。

 

下祖師谷神明社 東京都世田谷区祖師谷5-1-7

創建年は不明なれど正平年間(1346-1369)以前とも伝わる。

 

神明社御旅所 世田谷区祖師谷6-5-28

創建年は不明。上祖師谷・下祖師谷両神明社の中間に鎮座する。

 

経堂天祖神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

桜神宮 世田谷区新町3-21-3

明治十五年(1882)に創建された教派神道十三派の内のひとつ、神習教の本部。天御中主神・天照大御神らを主祭神とし、ほか17神を祀る。

 

上町天祖神社 世田谷区世田谷1-23-5

創建年など不明。

 

中町天祖神社 世田谷区中町3-18-1

創建年など不明。

 

深沢神社 世田谷区深沢5-11-1

永禄七年(1564)伊豆三島神社の御分霊を奉斎し、明治になって深沢村の各地域にあった神明・稲荷・山際・八幡・御嶽・天祖・稲荷・三島の八社を合祀した。

 

烏山神社 世田谷区南烏山2-21-1

創建年は不明。元は白山神社で昭和に入ってから天神・神明・稲荷を合祀。

 

用賀神社 世田谷区用賀2-16-26

創建年など不明。

 

 

 

品川区 4社

 

袖ヶ崎神社 品川区東五反田3-6-20

 元は保延三年(1137)、京都稲荷山から勧請された稲荷社で、神主山口家の神明宮を合祀、その後八幡・天満・厳島・塩竃・鹿島・香取を合祀して現在の社名に。

 

下神明天祖神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

上神明天祖神社 東京のお伊勢さま1に既記

 

天祖諏訪神社 品川区南大井1-4-1

西暦1100年代創建の天祖神社と寛永八年(1631)創建の諏訪神社を昭和40年(1965)に合祀した。

 

 

 

大田区 17社

 

石川神社 大田区石川町1-20-1

正保年間(1644-1648)開村以来の鎮守社。神明と白山を合祀していると思われる。

 

薭田神社 大田区蒲田3-2-10

和銅二年(709)創建と伝わる古社で、当社は延喜式内社に登場する武蔵国薭田神社の論社。祭神は誉田別命を筆頭に天照大神、武内宿禰命、荒木田襲津彦命、春日大神を奉斎。

 

北馬込天祖神社 大田区北馬込2-28-13

創建年は不明ながら、江戸時代にはすでにあった。

 

八景天祖神社 大田区山王2-8-1

享保年間(1716-1735)、当地の庄屋・年寄・百姓らが伊勢講を組織し伊勢の御分霊を奉斎して創建。天照大御神・天手力男神とともに万幡豊秋津姫命を祀る珍しい神社でもある。神明山天祖神社とも。

 

下丸子天祖神社 大田区下丸子3-10-8

創建年など不明。

 

道塚神社 大田区新蒲田3-4-10

天保二年(1831)に付近の稲荷・神明・熊野を合祀して創建。

 

西一仲江名天祖神社 大田区西糀谷1-25-3

創建年など不明。天照皇大神と豊受姫大神を祀る。

 

中江名天祖神社 大田区西糀谷2-20-22

創建年など不明。天照皇大神と豊受姫大神を祀る。

 

浜竹天祖神社 大田区西糀谷3-19-18

創建年など不明。天照皇大神と豊受姫大神を祀る。

 

神命大神宮 大田区西糀谷3-26-13

昭和五十一年(1976)に創建された天照大御神を主祭神とした御宮で、建御雷男神・天津彦彦火瓊瓊杵尊・観應宇之神・天手力男命も奉斎する。

 

糀谷神社 大田区西糀谷4-7-18

創建年など不明。天照皇大神と豊受姫大神を祀る。

 

西仲天祖神社 大田区西糀谷4-9-17

創建年など不明。天照皇大神と豊受姫大神を祀る。

 

嶺天祖神社 大田区西嶺町4-10

寛文年間(1661-1673)に村人数人が、伊勢神宮へ参拝した時に授与されたご奮励を奉斎して創建。

 

萩中神社 大田区萩中1-5-8

創建年など不明。天照皇大神と豊受姫大神を祀る。

 

中村天祖神社 大田区本羽田3-12-12

創建年など不明。天照皇大神と豊受姫大神を祀る。

 

神明社 大田区南馬込1-40-11

創建年など不明。瑞穂幼稚園の敷地内で参拝不可。

 

六郷神社 大田区東六郷3-10-18

境内社三社造の社殿に祀られる。三柱神社・天祖神社・氷川神社の合祀社。六郷神社は天喜五年(1057)、源頼義・義家親子が当地で白旗を掲げて軍勢を募り、石清水八幡に武運長久を祈ると、前九年の役に勝利を収めることができたので、凱旋後その分霊を勧請したのがはじまり。

 

 

 

 以上、全110社、 

2018.3.1現在所在が判明している神社から抽出。

また社号は便宜上地名を冠しています。

※2021.5.23 ときわ台天祖神社を追加しました。

 

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まとめ

 

地域差

23区内の天照大神を祀る神社を調べ、鎮座地一つひとつ地図上にピン留めしていくと、ある程度の密集地があるものの、一円にムラ無く広がっているのが窺える。葛西御厨があったとされる現:葛西神社の周辺にはある程度密集している感はあるけど、一方で旧飯倉御厨があったとされる地(現在の芝東照宮、かつてここに芝大神宮の全身「飯倉神明宮」があった)の辺には神明社は見当たらないし、創建当初の日比谷一帯にも無い。

また古代においては皇祖神としての伊勢神宮も、中世に入って朝廷の権威が衰微すると、全国の有力氏族らによって神域の寄進が盛んになる。分霊が祀られ民衆にも信仰されるようになると、新田開発によってさらに伊勢系神社が増えていった。ムラ無く広がりを見せるのは、開拓による居住地の広がりとともに創建が進んだためではないだろうか。

 

社号

また社号に関して不思議なのは、宗教法人名簿には各地の「大神宮」と「神明宮」には地名を冠していて、神明社と天祖神社には地域名を冠せずに単に「神明社」や「天祖神社」と登録されているに止まったが、前述(伊勢系神社の種類の項)のように”かつて大神宮や神明宮と称されていた”事などは関係なく、現在の社号による明確な線引きはないように思える。

 

武家と庶民からの信仰

日本人の総氏神と称されて久しく、また武将に厚く信仰されたという御由緒も幾つか有る天照大神なのだけど、江戸時代の大名屋敷に祀られていた事に起源をもつ天祖神社は皆無(※3)であり、また江戸名所図会といった江戸時代の信仰の詳細を記した書籍でも、取り上げられている伊勢系の神社は数が少ない。

※3 23区内に鎮座する2300余社の内、参拝済みの1200社に於いて。

 

 

最後に

ちょうどこの「東京のお伊勢さま」を編集中、天皇皇后両陛下が最後の地方訪問となる三重県伊勢市へに到着されたニュースが流れ、伊勢神宮の外宮内宮に神宮親謁の儀をされたとあった(4月18日付)

今月末に譲位、5月1日に践祚と即位があり、新元号令和への移行も残すところあと11日。如何成る事やら。

 

 

 

 

後日、東京23区内に鎮座するスサノオを祭神とする神社をまとめた『東京のスサノヲ』を掲載予定です。

上の画像はアマテラス系神社をブルー、スサノオ系をオレンジのマーカーでピン留めしたものです。

まとめるのは時間がかかるので、これもいつになるのかな。

 

 

 

 

最後の最後に

2019年4月19日、即位パレードのルートが決定したとのことなので、ここに地図を作成しました。

ブルーが今回採用された全く新しい御即位記念ルート。そしてこの他に検討されていた「ご成婚ルート」がオレンジ、上皇が即位された時の「平成ルート」がグリーン。

世紀のパレードをご覧になる方、ご参考にどうぞ。